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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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『レッドマン』に学ぶ特撮ヒーローの技法

先に言っておきますが、これはレッドマンを8割方、反面教師にして特撮ヒーロー作品の技法について解説する記事です。

 

YouTubeのウルトラチャンネルで現在配信中の『レッドマン』は、「赤いあいつ」レッドマンが行く先々で怪獣や星人を倒すドキュメンタリー番組です。「レッドファイッ!」の掛け声で突然戦闘を始め、困難を乗り越えつつ、ターゲットを倒します。
ネット上では理不尽さゆえに人気のようですが、筆者はそうは思いません。むしろ、問題があるのはアクションや特撮の技術の方ではないでしょうか?もちろん、火薬や瞬発的な攻撃の撮り方はある程度評価できますが、それ以外はあまり良いとは言えません。ここでは、素人でも撮れる特撮作品のテクニックとして、以下の4点を挙げたいと思います。

  1. わかりやすい攻撃
  2. カメラアングルによる補強
  3. SEによる補強
  4. 受身による補強

 

わかりやすい攻撃

視聴者に与えられる情報が限られている以上、攻撃はわかりやすくしなければなりません。例えば、大振りのキック一発で敵が爆散したり、剣による大胆な回転斬りで敵を斬り裂いたりするのがわかりやすい必殺技だと思います。しかし敵同士が事故的に衝突したり、ナイフを構えて突進しただけで敵が倒れたりしただけでは視聴者に攻撃の内容がうまく伝わりません。明確に敵にダメージが与えられたとわかる攻撃が望ましいでしょう。もちろん、流れで敵が死ぬというわかりづらい攻撃が、ときに美しく見えることもあります。しかし、それは綺麗に決まった時の話で、うまく決まっていないときは、非常に見づらいです。技術が拙いうちは分かりやすい攻撃こそが至上だと思います。

 

カメラアングルによる補強

カメラアングルは、攻撃の成功をわかりやすくします。近すぎて攻撃がカメラから外れているアングルや逆に遠巻きすぎて攻撃が見えないアングルは特撮ヒーローものには向きません。むしろ、攻撃していることがわかりやすいように映像を撮ることが重要です。レッドマンでも、後ろからレッドアローを貫通させて、敵を刺しているように見せているシーンがありました。これは、ヒーローショーでもよく使われる技法です。一方で、攻撃が当たっているように見えないのに敵が倒れているカットもありました。当時の技術では撮りたての映像を確認することは難しいのかもしれませんが、非常に見苦しく思いました。

 

SEによる補強

効果音は、攻撃の強さをわかりやすくします。例えば、一発のパンチでも、「カンッ」という軽い音か「バシッ」という強い音かで強さが変わります。仮に効果音がないと、当たったかどうかすらわかりません。逆に、本当は当たっていない攻撃に効果音を付け足すこともできますが、基本的に効果音は攻撃をより確からしくするものであって、全く当たっていない攻撃を当たったように見せかけるものではありません。例えば、剣で敵を斬り裂く時、本当に斬ってはいませんよね?「ザシュッ」という効果音で初めて斬ったとわかるはずです。でも、明らかに剣を持っているだけなのに、「ザシュッ」という音がしたら、「あれ?」と思いますよね。効果音はごまかしには使えないのです。

 

受身による補強

受身は、攻撃によってダメージが発生したことをわかりやすくします。攻撃は上で出したレッドアローの例を再利用しましょう。立ったままレッドアローを刺したときに、ズシュッという効果音を入れても、視聴者には納得がいきません。たしかに槍を刺したけれど、痛そうどころか刺さっているようにすら見えないのです。刺さったように見せるため、攻撃を受ける敵側は槍が刺さったときの肉の動きを再現する必要があります*1。他の攻撃でも、当たった瞬間に倒れると、当たったのかどうかわからないまま、気がついたら敵が倒れていたという風に捉えられかねません。一方で、よい受身をしていても、タイミングが合っていなかったり、攻撃がわかりづらかったりすると、勝手に倒れているように見えます。幾つかのシーンで、レッドマンが勝手に転がっていましたが、これでは攻撃によりダメージが発生したように見えません。いずれにしても、攻撃によってダメージが発生したことを示すために、受身は重要です。

 

レッドマンの良いところ

ここまで散々悪口を書いてきたので、1つぐらいは良いところをあげておきます。レッドファイトのポーズが真似しやすいです。2分半という短い尺の中でも、あのポーズひとつだけでキャラ付けができています。一般の特撮ヒーロー番組やヒーローショーでは、セリフや名乗りがないとキャラ付けがうまくできませんが、レッドマンは「レッドファイト!」と必殺技だけでキャラが出来上がっています。

それから、怪人が問答無用で悪であるというのはヒーローショーの定番であり、悪いことだとは思っていません。例えば、仮面ライダーのヒーローショーの時に、2号ライダーが「俺はお前を認めない!」と言って、1号ライダーに斬りかかってきたら、初めて見た人は混乱しますよね?逆に、明らかに悪者っぽい格好の奴が「仮面ライダー、俺はお前に味方するぞ!」と言って、もう1体の怪人に攻撃したら、その怪人の設定を知らない人はちんぷんかんぷんです。ですから、ヒーローショーにおいて、怪人は問答無用で悪役であり、一切の情は必要ないのです。

 


以上のように、赤いあいつ『レッドマン』は、諸々の技術は拙いながらも、キャラが出来上がっていて、構図もわかりやすいです。まだまだ話数があるみたいなので、今後に期待します。レッドファイッ!

 

 

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*1:これは、自分には見えていない槍の動きと合わせなければならないので、至難の技です。