ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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拡大する妖精市場 各作品の違いをまとめてみた

近頃は妖精が多すぎて困る

 現在放送中の子ども向けアニメ、その多くに妖精が登場する。妖精を販促のメインにしている作品も多くあり、どの玩具を買い与えるべきか、そもそもそれらの作品がどう違うのかわからなくて困っている親御さんも多いのではないだろうか?そこで、各作品の特徴をまとめていきつつ、妖精系のコンテンツに対する玩具市場の動向(ざっくり言えば、今どういう玩具が出ているか)についてもまとめてみた。

 

 

 

3つの妖精系作品

カミワザ・ワンダ

www.tbs.co.jp

あらゆる現象を引き起こす存在・プロミン。そのプロミンが何らかの方法によってバグらされると、怪現象で人を困らせるバグミンになってしまう。

犬にしか見えないワンダー星の王子・ワンダは、悪の帝王の野望の阻止とバグミン捕獲の命を受け、地球に降り立つ。倒れたワンダを親切心で助けた主人公・神谷ユートは、バグミンを捕獲するためのアイテム・カミワザショットを地球の物質で修理してしまう。これによって、カミワザショットはユートにしか扱えなくなり、ワンダに協力せざるを得なくなる。『カミワザ・ワンダ』はユートの住む商店街・キラキラ一番街を襲うバグミン、それに立ち向かうプロミン、バグミンを浄化しようとするワンダ、ワンダを取り巻く地球人達が繰り広げる心温まる(?)ストーリーである。

 

リルリルフェアリル〜妖精のドア〜

www.tv-tokyo.co.jp

フェアリルドアと呼ばれる扉の向こうには、リトルフェアリルと呼ばれる世界がある。そこには、花、虫、野菜、気象、人魚などの意匠を持つ妖精・フェアリルが暮らしている。人間主人公の花村望は、祖母・花村リラから聞いたフェアリルの話を信じ、フェアリルの勉強をしている。そんな時、偶然フェアリルドアを発見した望は、チューリップのフラワーフェアリル・りっぷの誕生を目撃する。少年はフェアリルの存在を確信し、再びフェアリルに会える時を待ち望んでいる。

 

一方、フェアリルの主人公・りっぷは、自分が見た「笑顔が素敵な大きな生き物」のことを気にかけつつ、セイントフェアリルスクールで学校生活を送っていた。りっぷは学校生活で魔法や恋など様々なことを学びながら成長し、やがて、その大きな生き物・ヒューマルの暮らす世界・ビッグヒューマルの存在を知る。果たして、望とりっぷは出会うことができるのだろうか?

 

かみさまみならい ヒミツのここたま

www.tv-tokyo.co.jp

万物には魂があり、大切にされたものからは、見習いかみさま・ここたまが生まれる。ここたまは本来、人に見られずに人に奉仕するのが使命だが、色鉛筆のかみさま・ラキたまは不運にも、主人公・四葉こころに見つかってしまう。人間に見つかった場合、社を建て、契約を結ばなければ、消滅してしまう*1。ラキたまと契約を交わしたこころは、家の中から様々なここたまを発見し、「大家さん契約」を結んでいく。こころは、ラキたまを一人前のかみさまにすることで、不器用を治すという契約を結んでいる。果たして、ラキたま達は一人前のここたまになれるのだろうか?

 

第3クール、ラキたまは、不運にも、こころ以外の少女に見つかってしまう。しかし、消滅しなかった。彼女の名前は桜井のぞみ。自らをハッピーハンターと名乗るここたま契約者で、ロケットペンダントのかみさま・ビビットとともに、ハッピースターと呼ばれるここたまが人を幸せにした時に現れる物質を集めている。こころとのぞみの出会いが物語を加速させていく。


この3作品について、同じ部分、違う部分をまとめてみた。

 

 

共通点:現象を引き起こす

3種の妖精はいずれも現象を引き起こす存在である。カミワザ・ワンダのプロミン/バグミンはそれ自体が現象を引き起こすプログラムであり、現象を引き起こすことであらゆるものに影響を与える。フェアリルは魔法を使って現象を引き起こす。正確性のあるプロミンと違い、いつも魔法が成功するわけではない。思い描いた物を出現させる魔法で、りっぷが巨大なモンスター(笑顔が素敵な大きな生き物≠人間)を召喚してしまったのがその一例だ。一方、特定の役割をこなすフェアリルもいる。気象モチーフのウェザーフェアリルはリトルフェアリルの気象を司り、フラワーフェアリルのあじさいは、レインデー(雨季)にリトルフェアリルのあじさいを着色する役割を果たしている。

 

ここたまもフェアリルと同様に、魔法を使って現象を起こすが、人間に奉仕することが大前提としてある。一番わかりやすいのは、ロケットペンダントのかみさま・ビビットだ。ビビットの魔法は、対象の記憶に強く残っていたり、対象が思い浮かべていたりする物を出現させるだけのシンプルなものである。その人の思い出の品を出すことで考えを変えさせ、幸福な気持ちを思い出させることもある一方で、その人の愛犬など、そこに出現するとトラブルの種になるものを出してしまうこともある。フェアリルやここたまの魔法はいつも正確というわけではないのだ。成功するにしろ、しないにしろ、何らかの現象を引き起こすのがこれら3作品における妖精である。

 

相違点

姿

たまごっち以来、妖精の姿が変化するというのはすっかり定番になっているのではないだろうか?ここたま以外の2作品では、妖精が姿を変えている。ここたまはたまごっちの後番組だが、たまごっちとの差別化のため、進化という概念を使っていないのだと思われる。一方、カミワザ・ワンダでは、販促のメインとなる妖精がバグミンとプロミンという2つの姿を持っている。バグミンを捕獲しデバッグすることで、プロミンという別の姿の存在に変わるのだ。リルリルフェアリルでは、変身魔法があったり、想いの力によってフェアリルが成長したりする。上級魔法では、人間に変身することも可能である。人間といえば、この中で人型なのはフェアリルだけである。プロミン/バグミンは奇抜な色使いの奇抜なモンスターである。ここたまは動物を意識したような姿になっていて、基本的に「かくれたま」と呼ばれるたまごに収まるような、丸みを帯びた格好になっている。フェアリルは、人間に変身することを意識して、人間のような姿になっているのだ(ただし、とても小さい)。

 

人との関わり

3作品に共通することは人間と妖精が表立って協力するわけではないことである。一方、人間に知られているかといえば話は別で、今やプロミン/バグミンは、キラキラ一番街の多くの人に存在を知られている。その中でも、4人の人間のメインキャラは他の人間よりもプロミンとバグミンのことを理解している。初期には、母の日の手伝い(家の掃除)をしようとしていたユートがバグミンの被害に見舞われ、かえって家をめちゃくちゃにされてしまうという回があった。バグミンの認知も広がっていなかったため、ユートはとても辛い思いをした。だが、今は街の人がバグミンのことをよくは知らないながらも、脅威として認識している。バグミン退治をきっかけとして、ユートたちと商店街の人との交流も活発になっているようだ。

 

一方、リルリルフェアリルでは、妖精が人間に変身して人間社会に溶け込んでいるという世界観になっていて、多くの人がフェアリルの存在を知らないながらも、一部の理解者にフェアリルが助けられることもあるようである。ここたまも構造は同じで、人間に知られると原則として消滅してしまう存在でありながら、契約者と協力して暮らしている。前述の通り、ここたまたちはもちろん、隠れて人に奉仕している。中には、人から食べ物を奪って暮らすノラたまもいるようだが、彼らも結果的には善い行いをしている。

 

契約者の家で暮らすここたまに対して、フェアリルやプロミンは基本的には人の庇護を必要としない。フェアリルの場合、リトルフェアリルでは自分の家で一人暮らししている。食事も自分で用意するようになっていて、料理が得意なフェアリルもいるようである。プロミンもカミワザショットの中に自分の部屋があり、ここたまハウスのような玩具*2も発売されている。リルリルフェアリルもフェアリルハウス*3を発売する予定のようで、ドールハウスや秘密基地を意識した玩具の市場が過熱している。

 

異世界・異文化

3作品の中で、唯一カミワザ・ワンダだけが異世界の存在に言及していない。むしろ、カミワザ・ワンダは宇宙人が存在する世界観なので、対立軸が地球と宇宙(異星)なのである。しかし、リルリルフェアリルでは、人間界と異世界を対立軸とし、2つの世界を交差を描いている。2つの世界は原則としてフェアリルのみによって行き来でき、フェアリルの情報は人間界にいる協力者によって管理し、語り継がれている。異質なのは、ここたまである。ここたまの場合、ここたま界という世界の存在が示唆されていながらも、見習いであるラキたま達には到達できないとされている。つまり、ここたまの世界は実質的に1つであり、対立・対比される世界がないのである。いわば、人間と異質な存在との交流にとどまっている。ただし、ここたま達は人間の赤ちゃん同様、世界のことをよく知らないので、こころや本のかみさま・おシャキから物事を学ぶことがある。それでも、異質な文化同士の交流では決してない。

 

妖精系IPの競争激化

子ども向けの妖精系コンテンツは戦国時代に突入しようとしている。今回は紹介していないが、『魔法つかいプリキュア』も、人型の妖精が成長して人間の姿になるという物語を展開している。お世話玩具として「リンクルスマホン」*4というスマホ型のアイテムを用意し、人間になると、それがプリキュアの変身アイテムになるという上手い商売を始めた。『プリパラ』でも、プリパラの女神が赤ちゃんになってしまったという設定で、赤ちゃんを育てるための電子玩具「ロゼットパクト」を販促している*5

 

それにプラスして、今回紹介した妖精収集系のコンテンツがある。こちらは『妖怪ウォッチ』に対抗したコンテンツである*6というのは目に見えてわかるが、いずれも妖怪ウォッチと差別化するために独自性を出している。やや男の子向け*7で、身の回りのモノをモチーフにした妖精が活躍する『カミワザ・ワンダ』、女の子向けで、身の回りのモノをモチーフにした妖精をお世話する『かみさまみならい ヒミツのここたま』、女の子向けで、自然やファンタジーをモチーフにした妖精と交流する『リルリルフェアリル 〜妖精のドア〜』。いずれも注目のコンテンツであり、今後が期待されている。妖怪ウォッチの二番煎じと批判されることもあるが、そう言われないためにどう差別化していくか、コンテンツの担い手側が試されているように感じた。

 

この時代に親世代(祖父母世代)がすべきことは、各コンテンツの違い(そもそも異なるコンテンツだということ)を理解し、子どもが求めているコンテンツを的確に判断し、玩具を買い与えることだと思う。似たようなものをこの前買ったからと言って、子どもの要求をねじ伏せるのではなく、違いを認識し、それでも買えないのであればきちんと理由を説明するということが求められているのだ。

 

*1:契約した場合も、ここたま契約者以外に存在を知られると、消滅してしまう。

*2:おもちゃ | カミワザワンダ タカラトミー公式サイト

*3:リルリルフェアリル〜妖精のドア〜 商品紹介|セガトイズ

*4:魔法つかいプリキュア! リンクルスマホン│魔法つかいプリキュア!│プリキュアおもちゃサイト

*5:グッズ | ゲーム | プリパラ | スペシャルサイト | タカラトミーアーツ

*6:リルリルフェアリルカミワザ・ワンダには、妖怪ウォッチ同様の妖精を見つけるためのアイテムがある。

*7:男の子を主人公に据えながらも、妹にワンダを愛護させている。男の子キャラが圧倒的に多いというわけではなく、男女比は半々である。