ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アイカツスターズ!』の香澄夜空・真昼姉妹って思ったより重いかも……

今週はアイカツスターズがお休みで寂しいので見返してみた

ニコニコ動画他、動画サイトにて『アイカツスターズ!』第14話「真昼の決闘!」の配信が始まりました。もう一度見直すといろいろ発見があります。今週のアイカツスターズはお休みですが、代わりに見返してみるのはいかがでしょうか? (あたかも明るい口調ですが、重苦しい内容なので、できる限り明るく見せるためにですます調にしているだけです。ご了承ください。)

 

アイカツスターズ! 第14話 「真昼の決闘!」 アニメ/動画 - ニコニコ動画

(通例通りなら、来週月曜7/18までの限定無料公開なのでお早めに。ニコニコ動画ではありますが、コメント機能がロックされていて使えません。)

 

Summer Tears Diary

香澄真昼が踊っている「Summer Tears Diary」は、複雑な感情を掻き立てる曲でした。「SHOW BY ROCK!!」のムンクラボのミトミトンこと、クラムボンのミトさんが作曲・編曲されているこの楽曲、曲調は極楽浄土のように幻想的です。歌詞は、1学期が終わって、転校によって別れてしまう2人の様子を描いています。メインターゲットの小学生にとって、転校というのは死にも等しいぐらいの辛い別れだと思います。それを歌詞のテーマにしているということは、かなり重い曲です。あるいは、放送時期が七夕ということもあり、織姫と彦星を重ね合わせていたようにも感じました。


一方で、ステージのデザインは、別の意味で別れを思わせます。まず、真昼が着ているブレーズロータスコーデ。このコーデは、チャイナドレスをベースにし、モチーフとして蓮の花を全面に押し出しています*1。蓮の花といえば、極楽浄土にある花として有名だと思います。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』*2でも、御釈迦様がいる極楽に蓮がありました。つまり、蓮は死と密接に関わる花であり、別れというテーマを一層重くします。ステージ自体は、夜景をバックに、ステージの周りを池と東アジアの古い町並みが囲んでいます。ステージそのものも、床がディスプレイになっていて、水の波紋(と金魚と蓮の花)が映し出されていました。池があるのは、おそらく、ブレーズロータスコーデの蓮池、あるいは天の川、それから灯籠流しの川といった、死や別れを想起させるものだからでしょう。その灯籠流しですが、開始時点で水面に浮かんでいた灯籠が、サビになると宙に舞います。川面からも、蛍なのか魂なのかわかりませんが、光が宙を舞っていました。死者の魂が昇天していく様子がステージ上で明確に演出されているようです。Summer Tears Diaryのステージは、夏を別れの季節と捉えて、その切なさをステージ全面を使って表現していたのです。


関係ない話にはなりますが、今回、ステージの縁やバックの橋は赤くなっていました。日本的にいえば、遣唐使が栄えていた時代でしょうか?そうした表現はまさにアジアを思わせますね。それと、真昼が歌っているのに*3、歌詞に夜空が何回も出てくるのも特徴的でした。

 

ステージ後の夜空

ステージ後の夜空は、よく見ると、思っていた以上に焦っていました。S4のお茶会が開かれていたのは夕方でした。紅茶に空の景色が映し出されるシーンは、最初は紅茶のオレンジを夕焼けのオレンジに重ね合わせているだけかと思いましたが、どうやら違うようです。あれは太陽であり、真昼を想起させるものです。二階堂ゆずがアイカツした後のおやつは最高だと、お菓子を食べた感想を言っているので、お茶会が始まってそれほど時間が経っていない、つまり、おかわりではないことがわかります。夜空は、紅茶をほとんど口にせず、お茶会を抜けたのです。つまり、夕方の太陽を類推させた上で、夜空の焦燥感を暗示していたのではないでしょうか? 次のシーンでは、辺りはすっかり暗くなり、街灯がついていました。夜空が息を切らし、汗が頬から滴り落ちていたのは印象的でした。空には星が瞬いていて、それほど長い時間走っていたのだと、視聴者に分からせます。


夜空と真昼を夜と昼で対比させるのは、実はこの回の冒頭から始まっている演出です。アバンの七夕飾りのシーンは、気持ち、画面が明るめになっていて、真昼の登場シーンでは真昼に太陽の光が強く当たっていました。一方、「夜空のファッションタイムです」では、スタジオが一面夜空になっていて、昼の空と対比されていたように思えます。夜空に挑んでいく中で、真昼はSummer Tears Diaryという夜のステージに立ち入り、太陽のように明るい笑顔を見せました。それは、夜空への宣戦布告でした。それと同時に、夜空の「月のように暗い悲しみ」の存在が暗示されているような気もしました。いずれにしても、夜空と真昼は、対立する存在なのです。

 

ふたりが元に戻る日は……?

今週はお休みですが、来週の真昼と夜空がどうなるのかが気になります。そして、真昼と夜空の確執に対して、ゆめと小春はどうするんでしょうか?呼び捨てで呼び合える仲になったゆめと、真昼に手を差し伸べた小春。それから、小春は夜空とも近い関係にあります。2人は姉妹としての関係を取り戻すことができるのでしょうか?そして、2人が幸せになる日は来るのでしょうか?今後に期待したいと思います。(ちなみに、『アニメディア』8月号のピンナップには、「お姉ちゃん」が差し入れたチョコマフィンを食べようとする真昼に後ろから抱きつく夜空が描かれています。服は14話と同じです。アイカツスターズを含む各ファミリー向けアニメのあらすじも載っていますが、アイカツスターズは公式サイトのあらすじを漢字に直したものなので、スタッフ情報以外、めぼしいものはありません。)

 

*1:ちなみに、朝陽の服に入っているロゴも蓮の葉の形です。

*2:「ある日のことでございます。」から始まるやつ

*3:DCD版のPVでは夜空が歌っています。

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