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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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今更聞けない!『アイカツ!』って何!?

そもそもアイカツって何???

劇場版『アイカツスターズ!』が8月13日(土)、全国ロードショーになります。もはや「知らないとは言わせない」風潮になりつつありますが、そうは言っても知らないので困るという方もいるのではないでしょうか?お子様などに同伴する以上、どのような作品なのかぐらいは知っておいたほうがいいと思います。2012年の『アイカツ!』から3年強続いている作品になりますから、全部を観てしまうとものすごい時間になります。そこで、今回は出来るだけ短く作品のコンセプトをまとめたいと思います。今回の映画は『アイカツ!狙われた魔法のアイカツカード』と『劇場版アイカツスターズ!』の2本立てになります。この記事で、『アイカツ!』と続編の『アイカツスターズ!』について、共通する部分・それぞれに特有の部分を紹介していけたらと思います。

 

  • スポ根&オーバーアクションのアイドル少女アニメ。セルフプロデュースが要。
  • アイカツ!』は仲間との融和を重視していて、ドレスのデザイナーに努力を評価してもらいます。
  • アイカツスターズ!』はライバル関係が明確になっていて、ドレスを自分でデザインします。

 

 

シリーズに共通すること

アイカツシリーズは、アイドル学校*1に所属する生徒がトップアイドルを目指して、仲間と切磋琢磨していくアニメです。何もしなくてもお偉いさんに媚びていれば仕事をもらえるとか、可愛いから推してもらえるといったことは一切ありません。自分自身を高めていき、それを多くの人々に認めてもらうというのがトップアイドルへの道になります。自分を高めていくためには、努力や本気の気持ちが必要ですし、自分を自分でプロデュースしていくことが重要になります。

 

現代のスポ根少女アニメ

アイカツシリーズは女児向けでありながら、スポ根アニメです。そもそも「アイカツ」というのは、アイドル活動全般のことを指し、ステージや番組に出演するだけでなく、その準備や普段のレッスン、あるいは体力作りも含まれます。可愛いところでは、ランニングが体力作りの例になります。ちょっと可愛くないところでは、頭に分厚い本*2を載せてモデルウォークの練習をすることもあります。さらに可愛くない領域に行くと、いわゆるコンダラ(整地ローラー)を引くようになります。このように、コネのようにアイドルの生々しい部分*3を描くのではなく、努力のようなポジティブな部分をアイカツシリーズでは描きます。

 

オーバーなアクション

オーバーなアクションはスポ根特訓に限りません。これは趣旨というよりも面白いポイントになりますが、いちいちスケールが大きくなるのもこのシリーズの特徴です。『アイカツ!』では、崖登りのシーン*4がありましたし、パラシュートで登場するアイドルもいました。ヘリコプターを所有するお嬢様アイドルもいましたし、クリスマスイベントのために(中学生が!!!)猛吹雪の雪山でもみの木を斧で伐採するシーンもありました。『アイカツスターズ!』でも、怒ると瓦を割る子がいたり、脱走した先輩にバズーカ砲を発射する子がいたりしました。これは『アイカツ!』のシリーズ構成だった加藤陽一さん(代表作『妖怪ウォッチ』)の作風に引っ張られているという感がありますが、それだけ何事にも一生懸命で、いつでも本気で生きている女の子たちを描いているんだということがわかってもらえればいいんじゃないかなと思います。

 

セルフプロデュース

アイカツの基本はセルフプロデュースです。前述のスポ根特訓やアクションはほとんど自分で判断してやっていることです。アイカツシリーズでは、アイドルが自分でオーディションに応募していくことと、実績に基づいていただいたオファーを受けていくことが仕事を得るための基本になります。その仕事を成功させるために、レッスンや体力作りをするわけです。個性を輝かせて、自分のなりたいアイドル像になることが重要で、歌手やモデルのような具体的な職種にとらわれません。中には、自分のキャラ付けのために食事の内容を制限している子もいます*5。逆に、お菓子を食べ歩くだけのアイドルもいたり…!? このように、自分でアイカツを構築していく(=セルフプロデュースしていく)ことがアイカツのアイドルの約束なのです*6

 

アイカツ!

1年目:苦難を乗り越えた先にある友情

アイドル学校「スターライト学園」では、「スターライトクイーン」の神崎美月が活躍していました。ある日、第1の主人公・星宮いちごは、親友の霧矢あおいとともに神崎美月のステージを観ることになり、トップアイドルに魅了されます。美月に憧れたいちごとアイドルオタクのあおいは、スターライト学園へ編入し、アイドル活動を始めるのでした。しかし、編入組のいちごとあおいは周りのアイドルと比べ、未熟です。幼少期から芸能活動を続けてきたジュニアモデルの紫吹蘭は、そんな2人を厳しく鍛え上げます。

 

やがて、アイドルとして力をつけたいちご達に最初の試練が訪れます。憧れの美月がユニット結成のためのオーディションを開催したのです。すっかり親しい友達となった蘭はオーディションに合格し、遠い場所へと行ってしまいます。誇り高きトップ集団「トライスター」の活動は過酷なものであり、蘭の体を蝕みます。

 

一方、いちごとあおいも新ユニットを結成することになりました。そんな中、お披露目イベントに現れたのは、日本中を飛び回っているはずの蘭でした。

 

「私、トライスター辞めてきた」

 

3人は「ソレイユ」を結成し、ユニット活動を始めます。夏には、サマーツアーということで、トライスターとソレイユを中心とする8人ユニット「スターアニス」を結成し、いちごは美月と同じステージに立ちました。

 

そして、スターライトクイーンを決める大会「スターライトクイーンカップ」の時期が訪れます。それはまた、別れの季節でもありました。スターライトクイーンカップに3連覇した美月は学園を退学。そして、いちごも、アメリカに留学することになりました。あおいと蘭は涙でいちごを見送りました。

 

2年目:繋がる輪、広がるアイカツ

ライバル学校「ドリームアカデミー」の登場で、変容するアイカツ界。あおいは、ドリームアカデミー・アイドルコースの音城セイラと対決することになります。最強の「星座ドレス」と最強の「星座アピール」を前に怖気付くあおいの前に現れたのは、留学していたはずのいちごでした。いちごはあおいに代わり、星座アピールを決め、1年間のブランクにもかかわらず健闘します。その後もセイラは、ライバルとしていちごの前に立ちはだかります。そして、いちごはスターライトに復学し、変容したアイカツ界でドリームアカデミーのアイドルと共に、熱いアイカツを始めます。


4月、スターライトに衝撃の新入生が入学します。いちごと同じ髪型で色違いのカチューシャをつけ、星宮いちごを名乗る女の子……大空あかりです。いちごはついに、全国の女の子にとっての「美月」になりました。あかりはソレイユが企画した特別試験で入学しましたが、しかし、実力が圧倒的に不足していました。実力不足のあかりは苦労を重ねます。あかりの入学に責任を感じたいちごは、様々な場面であかりをサポートしていきます。あかりは、周りから支えられ、並のアイドルへと成長していきます。


そして、いちごのアイカツにも転機が訪れます。美月が個人事務所を立ち上げ、謎の新人・夏樹みくると共に新ユニット「WM(ダブルエム)」を結成したのです。いちごはソレイユとして美月のユニットに対抗しますが、歯が立ちません。そこで結成されたのが、いちごとセイラのユニット「2wings(ツウィングス)」でした。いちごとセイラは既にそれぞれ魚座とさそり座の星座ドレスを持っていましたが、新たに双子座のドレスを仕立てあげました。キュートとクール、スイートとロック。全く違うブランドの服を着た全く違う2人がステージ上で1つになり、WMを圧倒しました。WMを倒し、美月を超えたいちご……そのバトンはあかりへと渡されます。

 

3-4年目:新世代の物語

人並みのアイドルになったあかりは、新ブランドのドレスを手に入れ、お天気お姉さんとして活躍します。2年次には、後輩の天羽まどかと2人組ユニット「スキップス」を結成し、ユニット大会で優勝します。それから、ソレイユの企画で3人組ユニットの大会が告知され、あかりは、氷上スミレ・新条ひなきとともに「ルミナス」を結成しました。ルミナスはトライスターとソレイユを倒し、頂点に君臨します。


予算や資材の限られる中、ルミナスは全国ツアーに向かいます。その中で様々なアイドルに出会いました。北海道では、アイドルに憧れる女の子2人組をスカウトし、スターライト学園に編入させました。その後も、沖縄や大阪など、日本各地を回り、あかりは力をつけ、成長していきました。そして、WMと2wingsの対決で時期がズレたスターライトクイーンカップが春に開催されます。かつて泣きべそをかいていたアイドルは、みんなの光となりました。あかりは、いちごの成し得なかったスターライトクイーンになり、いちごを超えたのです。将来のユニット活動を約束したいちごとあかり……そして、物語は映画に続きます。この作品のポイントは以下の2つになります。

 

敵がいない

アイカツ!』には敵がいません。みんながみんなのありのままの姿を受け止め、潔く敗北を受け止めます。2年目頃から他人のステージに対して「すごい」という回数が増えていきますが、これは勝利を掴むことではなく、ステージを成功させることがアイカツなのだという風潮が強くなったためです。勝者が実力を誇るというよりも、周りがステージの完成度が高い人を褒め称え、勝者として認める、というのが『アイカツ!』です。スターライトクイーンや「アイカツランキング」という分かりやすい目標や指標がある一方で、称号を得るために相手を蹴落とすとか、敗者が屈辱を味わうといったシーンはないというわけです。

 

服は布から!

アイカツ!』の最大の特徴が、努力をしないと衣装がもらえないことです。アイカツカードの存在は、お子様が持っていたり、テレビで特集されていたりしてご存知の方も多いと思います。このカードに描かれたドレスをキャラクターが身に纏うのですが、そのカードは布から作られたドレスをカード化したものです。ここ一番のステージで着る勝負ドレスはデザイナーが丹精を込めて手作りするため、時間と労力がかかります。そのため、努力や実績を認められたアイドルしか、最上級のドレス「プレミアムドレス」はもらえないのです。作中では、新作が出来たという噂を聞きつけてもらいに行くパターン、お願いして作ってもらうパターン、すでに信頼を置いているので頼まなくても作ってもらえるパターンがありました。もちろん、大事なドレスを誰とも知らないアイドルに作ってくれない人も多く、デザイナーは時に、アイドルに試練を与えます。


そんなアイドルとデザイナーの関係で印象的なのは、大空あかりと瀬名翼の関係です。瀬名翼はいちごが愛用するブランド「エンジェリーシュガー」のデザイナー・天羽あすかの弟子で、新しく「ドリーミークラウン」というブランドを立ち上げました。立ち上げたばかりということもあり、一人前のアイドルになったばかりのあかりとともに成長していきます。あかりはアイカツカードにキスをしたり、寝込んでいる瀬名を訪問したりと思わせぶりなことをしますが、恋には発展していないようです。それでも、2人で作り上げるドレス、2人で作り上げるブランドという印象は強くあります。ウェディングドレスを作る約束もしているようで、ものすごい曖昧な関係ではありますが……

 

アイカツスターズ!

「目指せ!アイドル一番星!」

アイドル学校「四ツ星学園」は、歌・劇・美・舞、4つの「組」に分かれて、芸を極める学校です。各組の頂点にはトップがおり、各組1位の4人がS4としてトップに君臨していました。S4・「花の歌組」の白鳥ひめに憧れる虹野ゆめは、親友の七倉小春を誘い、四ツ星学園に入学します。体力も筋肉もなく、一見ダメに見えるゆめ。しかし、新入生お披露目イベントで謎の力を発揮し、S4や諸星学園長に目をつけられることになります。普段は力を発揮できないゆめですが、同級生の桜庭ローラや幼馴染の七倉小春、S4や男子部のM4を含む先輩たちに支えられ、ひめの所属する花の歌組に入ることができました。一方で、ゆめを支えてくれているアイドルたちもまた色々な悩みを抱えています。アイドル達は互いに支え合い、時に争いながら、「アイドルの一番星」を目指します。

 

ライバルがいっぱい

アイカツ!』と違い、ライバル関係が比較的明確に描かれます。主人公の虹野ゆめと桜庭ローラは、能力が高い者とエリートという少年漫画的なライバル関係になっています。ゆめとローラはあることをきっかけに意気投合しますが、2人は同じ組であり、互いの目標はS4になることなので*7、対決は必ず発生します。ゆめは嫌いな人にははっきり嫌いと言い、嫌なことははっきり嫌と言う性格なので、前作よりやや攻撃性が高く、好戦的な主人公になっているとも思います。それから、同世代の男子も話に絡んできて、ゆめに敵意を向ける恋のライバルも登場します。ライバルがいて、敵意が強めに描写されるのが『アイカツスターズ!』だということです。

 

服は自分でドレスメイク!

アイカツ!』と違い、ドレスは基本的に自分でデザインします。デザイン用の端末が学園内に設置されており、生徒は用意されたパターンを使って自由にドレスをデザインできます。これを「ドレスメイク」と言います。『アイカツスターズ!』のドレスは布から作る必要がなく、カードをアイカツシステムにセットすれば具現化します。だからと言って努力をしなくてもいいわけではありません。そもそも、デザインすること自体が大変です。それから、ドレスのグレードアップに必要なアイテム「グリッター」はアイカツをしていないともらえませんし、そのドレスを着る機会も、仕事がなければありません。映画ではどうやら南の島にアイカツカードが眠っているらしいのですが……

 

一言で言うと

簡単にまとめるつもりがここら辺で6000字を超えてしまったようです。申し訳ありません。一言で言えば、「高みを目指すアニメ」です。芸能関係じゃない方も普段のお仕事に当てはまる内容が多いこのシリーズ。その最新作を、ぜひ、寝ずにお子様とお楽しみいただければと思います。

*1:芸能事務所を兼ねた架空の教育機関。

*2:アイカツ!』の場合は分厚い本ですが、『アイカツスターズ!』では、水の入ったペットボトルです。

*3:コネに言及する際も、「親のコネでオーディションに合格したと思われたくない」とか、「妹だからと思って姉のコンペに選ばれたくない」などの悩みをクローズアップします。

*4:山の頂上にある事務所に通じるエレベーターが故障していたので、命綱なしで崖を登るというシーンでした。お子様が崖を登る際は、命綱をつけるよう注意してください。

*5:あまりいいことだとは思いません。

*6:アイカツ!』に登場する「ドリームアカデミー」は、専攻別の教育をしていて、プロデューサー専門の生徒がいます。

*7:S4は各組のトップ1位の生徒がなれるものなので、ゆめとローラの所属する歌組からは1人しか選出されません。