ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アイカツスターズ!』ハルカ☆ルカ散る!自由すぎるアイドル、二階堂ゆず

『アイカツスターズ!』第19話「真夏のトップダンサー☆」

  • 二階堂ゆずは舞組幹部がいるおかげで自由に行動できる。
  • 二階堂ゆずは人助けが好きで、とても優しい。
  • 二階堂ゆずには少々怪しい部分もある。

 

夏バテ(どう見ても熱中症)の七倉小春にダンスフェス(ダンス大会)を勧める二階堂ゆず。会場は牛や羊・ダチョウのいるのどかな高原で、避暑にぴったりだ。小春たちにフェス会場を案内するゆずだったが、舞組幹部・桂ミキと明石咲耶(サヤ)に見つかってしまう。舞組のテントに案内された小春たち。大会はハイレベルで、舞組はゆず以外全員予選落ちしてしまった。舞組1年生トップのハルカ☆ルカもテンションダウンダウン!でも、優勝すればゆずはロサンゼルスに留学できるようだ。みんなが大会について話をしていると、目を離した隙にゆずはいなくなっていた。ゆずが行った先は謎の少女が住む家。ゆずは少女とクレープを食べていた。


その家を後にしたゆずは、大道芸に乱入したり、虫を採ったりして遊ぶのだった。「ゆず様捕獲作戦」を始める舞組だったが、一歩及ばず、ゆずはまたどこかへ行ってしまった。ゆずは出番が近づいていたが、親とはぐれたダチョウに出会う。一方、小春たちはゆずが好きそうな動物がいたことを思い出し、ゆずがいるかもしれないと牧場へ向かった。幸い、牧場にいたゆずと鉢合わせる形となった。時間が迫る中、ゆずは親ダチョウに乗って、会場へ急いだ。


ゆずは、無事出番に間に合い、「8月のマリーナ」を披露した。見事優勝したゆずだったが、賞品のロサンゼルス留学をすっかり忘れていた。ゆずはロサンゼルス留学の権利をハルカ☆ルカに譲り、ハルカは退場した。最後はみんなで踊って大団円となった。このエピソードでは、二階堂ゆずの自由さが強調された一方で、優しさや闇の深さが垣間見られた。この第19話と同じくゆずがフィーチャーされた第5話「マイ ドレスメイク」を中心にゆずのことを考えていく。

 

自由すぎるアイドルは本当に自由すぎるアイドルだった

二階堂ゆずは本当に自由すぎるアイドルだった。第5話でゆずがクローズアップされたときは、私は勝手に黒い部分を感じ取ってしまったが、ゆずは自由だった。第5話では、木の上でくつろいでいたゆずがミキと咲耶に捕まり、集団行動重視の重苦しい仕事場に無理やり帰されていた。このときは、ミキと咲耶側の視点が十分に提供されていなかったので、てっきりゆずは集団の輪に束縛されているものだと思っていた。でも、19話でイメージがガラッと変わった。

 

ミキは3年生で、年下のゆずに手のかかる娘として愛情を持って接していた。集団行動と時間厳守が苦手で好奇心が強いゆずを幹部2人は精一杯全力で支えていたのだ。逆に言えば、支えてくれる2人がいるからこそ、ゆずは自由でいられるのかもしれない。いずれにせよ、ゆずは自分のやりたいことをやりたいようにやる自由なアイドルだった。

 

ゆずはとっても優しい

二階堂ゆずは優しいアイドルでもある。ゆずは善意を無償で提供してくれる。今回は3つの善意を提供していた。まず、小春にダンスフェスのことを教えたことだ。普通であれば、多忙なS4のゆずが小春に涼しい場所を教える必要はなかったはずだ。むしろ自分自身の体に気をつかうべきだろう。でも、ゆずは夏バテの小春を気遣っていた。

 

それから、謎の少女にクレープを食べさせてあげた。その子はどうやら療養中のようで、ベッドに腰掛けていた。精神的な病気か肉体的な病気かわからないが、病人を気遣える優しい子であることはわかる。そして、ゆずは親とはぐれた子ダチョウを助けてあげた。普通の人は外に動物がいたら逃げるだろう。ダチョウはくちばしを持っているので、突かれて怪我をする恐れもある。なのに、ゆずは子ダチョウの親を探してあげた。ゆず曰く困っている子がいたら楽しく踊れないそうだ。ゆずはオーディエンスに対する気配りが人一倍できるダンサーなのかもしれない。

 

ゆずはダークネス?

ゆずが闇っぽいと思わせる部分は幾つかある。第5話では、虹野ゆめに興味を持った理由を面白いからと言っていたが、今回の話を見る限り、何かを知っている気がする。今回クレープを食べたあの子が本当にただの病気であればよいのだが、アイカツ関連の病気である可能性は否定できない。ゆめがひめと似たリズム(森羅万象が刻んでいる固有のリズム)だと言っていたが、前回の最後でひめがステージ上で倒れるシーンをやっている。まだ邪推でしかないが、あの子が力を使ってステージ上で倒れたからゆずもその力のことを知っているということもありうる。


それから、第5話でゆずがゆめを尾行しているとき、幾つか不穏な場面があった。顔の一部が隠れていて、とても同じ人とは思えない感情の落差が表現されていた。ゆずによく似たハルカ☆ルカはいつでもテンションが高いが、ゆずはテンションが低いときがあるのだと思う。それは誰かに自分を見られていないときなのかもしれない。S4のお茶会のときは「あの子面白いぞー!」ぐらいのテンションで話していて、尾行するときは「あの子、面白いかも……」と不敵な笑みを浮かべている。これがゆずの暗い部分だ。見てきたように、ゆずはときに自由で、ときに優しく、ときに黒い部分をのぞかせる。クレープの子関連でゆずのストーリーも進展しそうなので、今後も注目していきたい。

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