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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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『仮面ライダーエグゼイド』の俳優が棒読みだから視聴を打ち切る?そんなのありえない!

特撮

特撮の楽しみ方:若手俳優の成長を楽しむ

仮面ライダーエグゼイド』が正式発表になり、PVが公開されました。ただ、役者の演技はお世辞にも上手いとは言えません。正直に言って、なぜ彼らが選ばれたのかもわかりません。しかし、これだけははっきり言えます。1年後には、大きく成長した役者がそこにいます。特撮ドラマは、若手俳優の成長を楽しむ番組なのです。

 

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若手俳優は成長する

近年、特撮は若手俳優の登竜門と呼ばれています。売れない俳優が出演するジャリ番というイメージはすっかり払拭されました。最近では、菅田将暉さん(『ごちそうさん』『民王』)や竜星涼さん(『GTO』(2014)、『こえ恋』)も特撮の出身です。しかしながら、彼らが出演したその特撮番組を観ても、そこには芸能界の第一線で活躍する今の彼らは存在しません。もちろん、設定が特殊すぎて今やっている役とかけ離れているということもあります。

 

でも、『仮面ライダーW』の時の菅田将暉さんは、完全に棒読み演技でした*1。同じく『仮面ライダーアギト』で仮面ライダーG3/氷川誠役を演じていた要潤さんも、今ではありえないほどの棒読みでした。それでも今は一流の俳優です。逆に言えば、特撮を観ることで、俳優の成長を目撃することができるというわけです。棒読みの水嶋ヒロさんや山本裕典さん(いずれも『仮面ライダーカブト』)が一流の俳優として巣立っていく様は当時から追いかけていたファンからみれば、圧巻だったでしょう。今度の『仮面ライダーエグゼイド』も主要キャストが棒読みっぽいので期待しています。

 

ドラマとアニメの間に立つ

特撮はドラマである一方、玩具を販促する販促番組でもあります。そういう意味では、『遊戯王デュエルモンスターズ』のような販促アニメとも似ています。子ども向け特撮ドラマは、玩具を大きくしたデザインの武器で戦い*2、変身した後は声優として声をあてるため、ドラマっぽさとアニメっぽさの両方があります。


特に、スーパー戦隊シリーズには、声優として巣立っていく役者が多くいます。最近では、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のゴーカイイエロー役を務めた市道真央(M・A・O)さん、同じくゴーカイシルバーを演じた池田純矢さんが声優としても活躍されています。『侍戦隊シンケンジャー』(松坂桃李さん、相葉裕樹さん他)以降は同時録りに変わったようですが、それ以前は、生身のパートでもアフレコをしていたそうです。現在『魔法つかいプリキュア』に出演されている菊地美香さんも、全編アフレコ時代の戦隊俳優でした。全編アフレコが終わっても声優が輩出され続けているということは、戦隊の方がライダーよりも声優さんとの関わりが多い*3ということも関係しているかもしれませんね。

 

アクションとスーツアクター

ヒーロー役の俳優はアクションをせざるを得ません。変身前に戦闘員と戦うこともあれば、戦闘中にやられて、変身解除した生身の状態で吹っ飛んだりすることもあります。それから、終盤で変身能力が失われるという展開は定番であり、生身で戦ったり、自分がスーツを着て戦ったりすることもあります。逆にそれ以外の時は、ヒーロー本体を演じるスーツアクターの方と役を共有する必要があります*4スーツアクターはアクション俳優ですから、ヒーロー役の俳優にとって演技の先輩です。そして、いいチューターになります。アクションがあるからこそ学べることも多いわけです。

 

指導者の多い現場!

特撮の現場には、その他にも指導者がたくさんいます。特撮には、話題作りのためにベテラン俳優が出演することも多く、そうした演技の大先輩は若手俳優を助けてくれます。それから、『仮面ライダー555(ファイズ)』に出演した綾野剛さんは、監督の厳しい演技指導があったから今があると言っています*5。もちろん、スーパー戦隊の現場の場合は、敵幹部役でベテラン声優さんもいますから、アフレコについても学ぶことが多いのでしょう。そしてなにより、子ども向け特撮シリーズは基本的に1年間放送するため、1クールドラマと比べて、そうした指導者がついてくれる期間が長いです。このように、さまざまな指導者に影響を受け、俳優は大きく成長していけるのです。

 

成長の見どころ

このように、特撮は若手俳優の成長を楽しむドラマです。アニメとドラマの中間のような立ち位置にあるため、役者を声優と俳優、どちらの方向にも羽ばたかせてくれます。現在活躍する人気俳優の中にも特撮出身者はいて、特撮に出演することで目覚ましい成長を遂げた俳優もいます。一方で、特撮の現場では、声優とともに仕事をするため、番組終了後に声優の仕事を受ける俳優も多いようです。その成長の裏には、ヒーローのアクションを担当するスーツアクター、共演するベテラン俳優・声優、ベテランの製作陣の協力があります。こうした1年のシリーズの中で、若手俳優は大きく成長し、その中から次世代のスターが生まれます。


はじめは頼りなかった俳優も、努力次第でどこまでも成長していきます。成長が一番肌で感じられるのは特撮誌のインタビューです。新シリーズの初めと終わりには必ずと言っていいほどインタビューが載るので、役者が何を考えているか、あるいは共演者やスタッフがどう評価しているかが手に取るようにわかります。ヒーローが表紙に載っているので児童誌と混同されがちですが、漢字たっぷりの大人向けのインタビュー記事を読むことができ、オススメです。初めの段階は、ぜひ「棒読みで耐えられない」と視聴を打ち切るのではなく、彼らの成長を温かく見守ってあげてください。

 

 

 

*1:菅田さんは感情を持たない不思議な少年という役どころで、役者の成長と役の成長がリンクしていたのが非常に印象的でした。

*2:危険なシーンはスタントマンが吹き替えをしますが、それ以外はだいたい本人です。

*3:平成ライダーの場合は、正義と悪が紙一重で、人間社会に潜む悪を描くので、敵怪人・敵幹部が俳優さんになりやすいのです。逆に、スーパー戦隊は明確な善悪が表現されるので、多くの敵怪人・敵幹部は声優さんが着ぐるみの幹部の声を当てる形になります。

*4:変身前後で動きが違ったらおかしいですよね?スーツアクターは顔が見えないので、体全体で表情を表すことになります。そうなれば、挙動の不一致は作品にとって大ケガになるのです。

*5:綾野剛、役者をナメていた自分を本気にさせてくれた | THE PAGE(ザ・ページ)