ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『カミワザワンダ』まもなく3クール目突入 明かされる真実

『カミワザワンダ』第21話「マサトとマイティ」

突然現れた黒いカミワザショットを持つ少年・マサトは、ワンダー星から来たマイティの仲間だった。ユートたちは、同じクラスに転校してきたマサトのために歓迎会を開いた。カミワザショットが2つ以上あるならバグミン退治が楽になると喜んでいたユートたちだったが、マイティはこれまでワンダがひた隠しにしてきたワンダー星の現状を語り始める。

 

 

ワンダー星の現実

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ワンダー星は、すでに悪の手によって滅亡していた。悪の首領・バグデスは究極進化のために、バグミンを使って負のエネルギーを集めている。その過程で、地球より文明が発達していたワンダー星は崩壊し、ワザワイプログラムのこれ以上の蔓延を防ぐため、王・市民共々凍結された。バグミンをデバッグし、バグデスの野望を阻止するため、ワンダは地球へと送られたのだった。

 

ワンダと日常

ワンダは地球人の日常を大切にしたいので、このことをユートたちに話さなかった。そもそも、この物語が展開されてきた舞台は、一見特異に見えるが、日常という言葉にふさわしい。高層マンションや大型ショッピング施設が普及する現代に、このアニメは敢えて活気ある商店街を舞台にしていて、子どもにとっては物珍しいはずだ。だが、そこにはたしかに日常がある。これまでも、ユートが駄菓子屋のおじいさんの扇風機を直す回や商店街の様々な人々と交流する回があった。ワンダが総菜屋の唐揚げを好きこのんでいたのも、日常に執着していることを象徴していたのかもしれない。商店街という生活感あふれる場所を舞台とすることで、カミワザワンダは日常の尊さを表現していたのだ。

 

マイティの叛逆

ワンダー星が滅亡したとき、マイティは他星での任務中だった。しかし、帰還した彼の目の前には滅亡したワンダー星が広がっていた。マイティは何もしなかった王族・ワンダを恨んでおり、同じ属性のプロミンを集めてファクトプロミンを作ることで、地球を第2のワンダー星にしようとしている。今回、一見可愛らしいキャラ付けをされたように見えたマイティだったが、実は反逆者であった。黒いカミワザショットの名に違わぬ黒さを持っていて、ライバルのパートナーにふさわしい存在である。『バトルスピリッツダブルドライブ』のタツミに似ている部分もあるが、バグデスの究極進化を望んでいるわけではないので、大きく異なる。あくまでバグミン浄化の目的は同じなのだ。

 

プロミン=仲間

今回、「使い方」をわかっていないとして、マサトはユートからジェットミンを取り上げた。ユートはそれに反発していたが、うまく言い返せず、持ち去られてしまうのだった。そもそも、プロミンは道具ではない。もちろん、我々は人を使うこともある。だが、部下の使い方がわかっていないと言って、部下を取り上げる上司はいないだろう。それは部下が生き物で、自由意志があるからだ。それと同様にプロミンも生き物で、仲間である。プロミンは家(カミワザショットの中にある空間)に住み、テレビを観たり、カミワザショットの外でユートたちと遊んだりする。文化的な生活をしている存在であって、使い方がなっていないから取り上げられるような存在ではないのだ。

 

日常を守るために戦う

マサトとマイティが登場したことで、物語の輪郭がはっきりし、全体像が見えてきた。ワンダの目的はバグデスの野望の阻止だが、マイティの野望は地球を第二のワンダー星に作り変えることだった。ワンダは自星の滅亡という非日常に接していながら、古風な商店街における日常を守るため、ワンダー星のことをみんなに黙っていたのだった。その日常の中にはプロミンとの交流も含まれていたのだが、マサトは「使い方」がわかっていないとして、ユートからジェットミンを奪った。バグミンやマイティたちの脅威から、日常をどう守っていくかが今後のテーマになりそうだ。

 

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