ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アイカツスターズ!』まもなく3クール 鮮明になってきた『アイカツ!』との違い

全く別の新しい物語『アイカツスターズ!

アイカツスターズ!』が始まってまもなく半年になる。最初は大好きだった『アイカツ!』が終わってしまったとか、アイカツに男のアイドルがやってくるといった不安や不満で溢れていた印象があるが、最近はアイカツスターズらしさがというものが明確になってきたように思える。いい区切りなので、『アイカツスターズ!』の特徴を振り返っていきたい。

 

アイカツスターズ!』の特徴:

  • 5人の中でS4になれるのは3人、という緊張感
  • 人格の承認へのプロセスがある
  • 特殊能力をめぐるシリアス展開

 

 

S4になれるのは5人中3人

現状、S4になれるのは3人だけだ。S4というのは、各組*1のトップ1人が集合した4人組のことである。つまり、組が重複しているメイン4人(2人+2人)のうち、2人が脱落することになる。それどころか、各組には2年生のS4有力株、「幹部」が存在する。先輩すらもライバルというわけだ*2

 

下克上のある世界

これだけ先輩がいる中でも、2年生(現1年生)がS4になる可能性は十分にある。現に、S4歌組・白鳥ひめは1年生の頃からS4だったらしい。それに、現2年生の舞組・二階堂ゆずもS4になっている。3年生の舞組幹部・桂ミキは、2年生のゆずを様付けして、悔しさと母性の入り混じった名状しがたい感情を滲ませていた。前作でもスターライトクイーンになれなかったことを悔やんでいるキャラクターは確かにいたが、幹部という存在がそれを違うものにしている。それから、1人しかなれなかったスターライトクイーンと違い、仲良しグループの中で1人だけなれないと、仲間外れ感が生じてしまう。3年で幹部になったとしても、同級生や下級生の世話をしなければならないという屈辱的な制度になっている。四ツ星学園は下克上のありうる厳しい世界になっているのだ。

 

絶妙な距離感

そんな世界観の中で、歌組2人・美組2人を含む5人が仲良くしている。特に、歌組の虹野ゆめと桜庭ローラはどちらがS4になるかで意地の張り合いをしていて、前作になかった不思議な距離感を保っている。四ツ星学園には学年トップの生徒にしか参加できないイベントや、オーディションなどの上位数名のみが出場できるイベントもあり、これまでも生徒が悔しさを滲ませ、涙を呑むシーンが多々あった。そんな中でも、ゆめとローラの間には、都合により参加できなくなったイベントを任せられるほどの信頼があった*3。前作ではいかなる状況でも勝者を讃えていたのだが、今作では負けた悔しさをストレートに描写する。そのような状況下でも、相手と縁を切ったり、険悪な関係になったりしない。言い換えれば、勝負とそれ以外における人間関係を絶妙なバランスで切り分けているのが、アイカツスターズである。

 

人格の承認

今作では、急に仲良くなるということをしない。その典型的な例が美組の香澄真昼である。真昼はS4美組の香澄夜空の妹であるが、登場時にはそういった素振りが一切見られず、同じ名字を持つ他人として見られていた。同じ美組の七倉小春(メインの1人)に飴をもらい仲良くなるのだが、誰とでも仲良くなれるという感じではなかった。虹野ゆめのアプローチをきつい口調で拒絶するなど、怒りっぽく、近寄りがたい性格だったのだ。その怒りっぽい性格の原因の一つが、姉を敵視していることである。それを変えていくのに(真昼が登場しない話数も多いが)長い時間がかかっており、仲良くなっていく様子がじっくりと描かれる。

 

数回に分ける

キャラクターがすぐに仲良くなってしまい、友情描写に深みが生まれなかった前作終盤の反省もあってか、キャラクター同士の関係やキャラクターの内面は時間をかけて描写している。例えば、S4劇組の如月ツバサは、劇組に入った経緯、自分への厳しさ故に友達を認められない孤独感、女優としての生き様を3回に分けて描いている。この3話では、(S4はすでに仲良くなっているので、)後輩たちや共演している俳優に対して、ツバサへの共感や承認を促すというような内容になっていた。すごいすごいと相手を手放しに認めるのではなく、ひとつひとつ問題に踏み込んで解決していくのがこのアニメの特徴である。

 

特殊能力をめぐるシリアス展開

今作では、オーディションやライブの出来が特殊能力によって決まってしまうという場面があった。前作では、努力によって出したスペシャルアピールによって勝負が決まる場面があった。大空あかりがスペシャルアピールを出せない悩みに対して2話使うなど、努力を大切にする描写が多かったと思う。今作もそれと同じで、努力を奨励している。

 

努力と特殊能力

では、なぜ特殊能力を出したかというと、努力と対比させるためである。努力によって手にした実力と才能によって手にした特殊能力には大きな違いがある。努力と違って、特殊能力は身を削るものだ。正しい知識に基づくトレーニングでは、身体を傷つけずに、鍛えることができる。一方、知識もなく、勘だけで出している謎の能力は、歌組・虹野ゆめの喉を蝕んでいく。そんなゆめに対し、S4歌組・白鳥ひめは、これまでにしてきた努力を思い出すよう語りかける。こうしたひめの献身により、ゆめが歌えなくなるというピンチを乗り越えることはできた。

 

特殊能力をめぐる騒動

諸星ヒカル学園長はゆめの特殊能力を把握しており、同じ能力を持つひめや、名の明かされていない先代S4のことも想っている。ゆめのためを想ってゆめに苦行を課してきたのだが、その多くを特殊能力を使って突破されている。アイドル生命に関わることなので、ひめの代わりにゆめのコンサートを開かせたり、ゆめのCDデビューと同日にひめのCDリリースをぶつけたりと、相当に熱が入っているようだ*4。一方で、無関係であるはずの男子部M4・結城すばるも特殊能力に関する情報を掴みつつある。ゆめはまだ特殊能力のことを知らないが、いずれそのことを知るだろうし、一悶着ありそうだ。

 

各種動画サイトで配信中

もし周りにまだ『アイカツスターズ!』を観ていない人がいれば、バンダイチャンネルニコニコ動画など、各種配信サイトで有料配信されているので、お勧めしてほしい。『アイカツ!』を観ていた人なら拒否感があるかもしれないが、魂を受け継いだ全く違う作品だということを理解してもらえば、観てもらえると思う。ただし、瓦を割られないように気をつけよう。

*1:ホームルームとは違う特別なレッスンクラスのこと。

*2:アイカツ!』では、先輩は専ら目指すべき対象として描かれたが、継続的に描写されたのは神崎美月のみだった。年上の夏樹みくるもいたにはいたが、競い合う相手という描き方はされていなかったように思う。2年目後半以降は、それまで主人公だった星宮いちごが先輩として描かれるようになるが、土俵が違うため、倒すべき対象としては描かれなかった。スターライトクイーンという学内の称号獲得を目指す大空あかりたち新世代とアイドル界のトップを目指す星宮いちごたち旧世代では、同じステージに立つことはあっても、ライバルたり得ない。スターライトクイーンカップの応募資格はスターライト学園中等部の生徒に限られるため、旧世代はそれに参加できないのだ。

*3:ローラとゆめは今でこそ学年で1位と2位になっているが、その溝は大きい。

*4:確認だが、ゆめのアイドル生命を守るためであって、潰すためではない。

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