ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『ベイブレードバースト』第26話 ダイナの反省と絆の結集

WBBA選抜大会編完結!バルトとダイナの絆

前回までのあらすじ

地区予選出場時、黒神ダイナは、練習試合を挑んで、蒼井バルトの技を盗んで対策した挙句、威圧するというフェアではない行動に出た。これは、勝って病気の弟・ソウタを喜ばせたい一心での行動だった。だが、バルトと本戦を戦ったことで、ダイナは勝ちにこだわらずに純粋にベイブレードを楽しむことを思い出した。実際には、バルトに負けても、ソウタは笑顔だった。


敗者復活戦・WBBA選抜大会。どうしても(頑張れば勝てる)強敵・南翠ユーゴに勝ちたい黒神ダイナは、やってはいけないとわかっていた反則技を無意識に使ってしまい、ユーゴに勝ってしまう。ダイナは自分を許せないながらも、誰にも悩みを打ち明けられない。そんなとき、反則に気づいていた紅シュウはダイナに話しかけ、勝利の尊さに気づかせた。ダイナは涙を流しながら、自分のやってしまったことを悔いるのだった。

 

 

第26話「決めるぜ!全国出場!!」

ダイナはベイクラブを辞めた。それを嘘だと思ったバルトだったが、シュウから真実を告げられ、涙する。ユーゴの元へ謝りに行くダイナだったが、正々堂々の侍魂を重んじる性格上、ユーゴは怒り心頭に発していた。一方、ユーゴと同じクラブに属する雪吹(いぶき)右京は、言わなければ分からなかったのにわざわざ謝りにきたダイナに感心していた。一方で、反則の罪を重く受け止めていたダイナを見て、ベイブレードを辞めそうだとも思っていた。


バルトが涙したのは、ダイナの悪事に対してではなく、悩んでいたダイナに何もしてやれなかったことだった。シュウもダイナが反則勝ちをしたことを責めるつもりはなく、病室のソウタには、2回戦に負けたと伝えていた。ベイブレードが大好きなソウタは、四転皇のシュウが友達なんてすごいよと兄を褒め称えていた。このとき、シュウはダイナにバルトの試合を観に来るように伝えた。


試合前、バルトは落ち込んだままだった。一方、ユーゴの対戦相手である小紫ワキヤは、前回敗れた四転皇のザックに対し、執念の炎を燃やし、集中できていないように見えた。バルトも落ち込んだまま試合を迎え、第1バトル、格下の銀刃オロチを相手に、失敗シュートをして負けてしまう。同じ頃、ダイナはダーク・デスサイザーを公園に置いて、立ち去ろうとしていた。それを例の猫(())が見つめていた。しかし、立ち去ろうとしたダイナの前に猫の飼い主が現れ、ベイをダイナに返した。


「お兄ちゃんのベイ、すごいね。」


その顔はバルトのようにも、ソウタのようにも見えた。一方、大会の会場では第2バトルが始まろうとしていた。会場のブレーダーたちは誰もがバルトが精彩を欠いていたことを見抜いており、バルトもそれを自覚していた。バルトは気を取り直して、第2バトルに挑もうとしていた。しかし、そこにダイナが現れ、叫んだ。


「バルト、俺バトルしたい! 俺をもう一度ベイクラブに入れてくれ!」


それを聞いたバルトは熱い闘志を燃えたぎらせ、オロチのオベリスク・オーディンを倒した。そして、その次の試合がユーゴとワキヤの試合だ。正々堂々とリングに立つユーゴだったが、ワキヤのシールドクラッシュの前には歯が立たず、敗北した。ユーゴらしい負け方ではあったが、それはダイナが反則を使わずに勝っていたときのことを想像させるものだった。全国に勝ち進み、シュウに宣戦布告するワキヤだったが、それは衝撃の結末への序曲にすぎなかった。


バルト・ワキヤ・シュウの3人が全国大会に出場する米駒学園には、5人1組の団体戦への出場資格が与えられた。しかし、緑川犬介を失ったベイクラブには、バルト・クミチョー・ダイナの3人しかいない。


そこに、シュウが現れ、みんなとバトルがしたくなったと、団体戦への参加を表明した。


さらにそこにワキヤまで現れ、ベイクラブに入ると言い出したのだった。ここに、最強のベイクラブが正式に誕生した(正式なクラブの承認は5人以上)。来週はいきなり合宿だ。シャイニー!

 

ダイナの反省

ダイナはもともと、弟に喜んでもらうのがやりがいで、ベイブレードをやっていた。もう1つのやりがいがバルトの笑顔だった。今回もソウタは負けても(事実を隠して伝えられたが)笑顔のままだったが、ダイナはバルトを悲しませてしまった。本来、日本人の倫理観として最も正しいけじめのつけ方は、責任をとって競技を辞めることだと思う。しかし、ユーゴとシュウ以外の仲間たちはそれを受け入れなかった。ダイナは反則を自分ひとりの責任だと思っていたが、実際には、弟、友達、そして、相棒のダーク・デスサイザーを裏切ることになってしまう。猫の飼い主の少年のおかげで、ダイナはそのことに気付かされた。だから、ダイナはけじめとして、ベイを続けることを選んだのだ。

 

家族の絆

バルトの母・千春は、バルトがバトルに勝利すると信じて、ベイブレードパンを作って待っていた。弟と妹の常夏と日夏も、兄がダイナのことで悩んでいるとわかった後も、そっとしてやっていた。家族の悩みに対しては、家族の中で対処できることもあるが、一方で、悩みを察して距離を置くことも時に必要である。基本的に、この家族はバルトの悩みには立ち入らない。バルトの悩みは、友人との関係の中で解決するようになっており、その解決のプロセスがベイバトルの中でカタルシスを生んでいる。

 

ダイナの乱入

ちなみに、ダイナVSユーゴ戦でバルトが試合に乱入したのに合わせてか、今回はバルトVSオロチ戦にダイナが乱入している。ダイナが反則をしたことを知って、落ち込みながら家に帰ってきたシーンでは、バルトは母が作ったカツサンドを食べていない。カツサンドはダイナとの友情を象徴する食べ物(第23話)で、バルトがダイナの悩みを殺せずに「お前腹減ってんだろ?」と言ってしまった苦い思い出のある食べ物でもあった。カツサンドを食べないのは、それを察することができなかった反省もあるのだろう。いずれにせよ、このシチュエーションで友情を再確認したことには大いに意味がある。

 

シュウの優しさ

これまでは裏からのアプローチが多かったシュウだが、ここにきて、表立った行動に出た。ダイナが反省するきっかけを作り、そのことを直接バルトたちに伝えた。シュウはこの一連の事件によって、ベイブレードが紡ぐ友情の大切さに気づいた。こうして、シュウはベイクラブに加入した。もともと、シュウは優しさ故に、自分の気持ちを表に出すことが少なかった。だが、今回の一連の事件に心を動かされたのだ。あるいは、自身が腕をやってしまったときに、バルトやシャカに助けられたことも関係あるだろう。そろそろチームに入ってもおかしくなかったが、話の展開上、このタイミングになったのだと思われる。でも、ダイナの事件があったおかげで、不自然さが全くなかった。

 

2度目の団体戦

シャカ道場編・WBBA選抜大会編は、ベイクラブの個人の想いに立ち入り、友情を深める話だった。ここから2度目の団体戦が始まるわけだが、友情パワーによって成長したベイクラブの戦いに期待したい。

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