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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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ヒーローはまた立ち上がる〜『アルティメット・スパイダーマン』S4最終回に寄せて〜

力がなくても戦えるヒーロー

アルティメット・スパイダーマンVSシニスター・シックス』最終回は、蜘蛛の力を失ったスパイダーマンがドクター・オクトパス率いるシニスター・シックスに立ち向かう話であった。偶然にも、先日のレゴネックスナイツでも、武器と、力の源であるネックスシールドを持っていないクレイが戦いに巻き込まれた。力を失ったヒーローが敵に立ち向かう話は定番ネタだと思うので、今回は、それについて考えたい。

 

 

力ではなく知性を利用する

この手の話では、力の不足を補うために知性を必要とする場合がある。今回も、ピーターはメイおばさんに「あなたは究極のスパイダーマンである以前に究極のピーター・パーカーだ」と言われたことをきっかけに、これまで使ってきたガジェットを利用して、ノーマン・オズボーンに助けを求めに行った。

 

もちろん、これまでは心技体のバランスが取れていたからうまく使いこなせていたわけで、苦戦はしていた。ドクオックのラボに偶然保管されていたピーターを咬んだ特殊な蜘蛛を知性によって利用し、ピーターは力を取り戻したのだった。スーパー戦隊シリーズでも、知性を使って敵を倒す(もしくは敵の吸収機構などを破壊する)ことで、変身アイテムを奪還することがある。

 

別の力を利用する

一方で、別の新しい力を利用することもある。仮面ライダーWは2人で変身するのだが、変身の主体と憑依する主体がいなければ変身できない。普段は左翔太郎が変身の主体となり、フィリップが彼に憑依する。しかし、左翔太郎が敵に拘束された際、変身ができなくなってしまう。ある手段を除いては。それがフィリップがトラウマを抱えている禁断の変身であった。このとき、フィリップが変身の主体となり、新たな姿・仮面ライダーWファングジョーカーに変身した(設定上新たな変身ではないのだが)。

 

先日の『ウルトラマンオーブ』でも同様のことをやっていて、ウルトラフュージョンカードを奪われたクレナイ・ガイが、宇宙の大悪党であるウルトラマンベリアルのカードを使って変身した。同時に暴走をして絶望感に苛まれたのだが*1、最大の強敵を倒すことができた。新たな力を登場させるための手段として、他の力が使えなくなるという手法をとることもあるのだ。

 

いない人の分まで頑張る

力を取り戻さずに、他のヒーローが頑張るケースもある。『炎神戦隊ゴーオンジャー』では、最大の敵を倒した代償にゴーオンレッド/江角走輔が死に準ずる状況に陥った。このピンチに拍車をかけるかのごとく、残りのメンバーも変身アイテムを奪われるのだが、死んだ走輔のためにも負けるわけにはいかない。走輔のために生身で戦い、変身アイテムを取り戻した。そして、敵幹部を倒した。最後は走輔が生き返り、敵幹部にとどめを刺した。このゴーオンジャーは人格を持ったメカが戦隊戦士の相棒になって一緒に戦うという作品である。死んだレッドと生き残ったレッドの相棒の無念を晴らすため、レッドの相棒のメカとともに戦う姿は非常に感動的であった。普通であれば勝てない強敵にも、強い想いの力があれば勝てるのだ。このように、亡くなった仲間の想いをつなぐために頑張るというのも、意外とよくあるパターンである。

 

誰かの言葉で立ち直る

上記と重複するものだが、力を失って絶望したときに、誰かの言葉で目が覚め、力が蘇る(または力の奪還につながる)ことがある。仮面ライダーウィザード/操真晴人は、凶暴な怪人によって、魔力の源(ナルトでいう九尾)を破壊され、永遠に魔法を失った。たしかに、2号ライダーのビーストがいれば、怪人を倒すことはできる。しかし、晴人の魔法は、魔力を供給しないと生きていけないヒロインのコヨミのために必要だ。このままだと死んでしまうコヨミは、自分を救ってきたのは魔力ではなく晴人の心だったので、晴人の胸の中で死んでしまっても悔いはないということを、晴人に伝えた。コヨミの本当の気持ちを知りながらも、彼女を救えないというどうしようもない状況に涙した晴人は、その涙から新たな力を手に入れる。そして、晴人は新たな姿に変身し、怪人を倒した。このように、言葉が復活のトリガーとなるのも感動的な演出としてよくあることだ。


こうした力を失う展開は、

 

  • 正義のためなら危険を承知で悪に挑む人間の力強さ
  • 絶望しても仲間の言葉を受けて立ち上がることができる人間の心強さ
  • 力を失っても知性でそれを補う人間の聡明さ
  • 死んだ仲間の無念を晴らすために戦う人間の絆


をうまく表現し、感動的な展開を作り出しているのだ。今回の『アルティメット・スパイダーマン』では、「大いなる力には大いなる責任が伴う」「大いなる力を失ってもなお、責任は伴っている」という2つの言葉を中心にストーリーが展開されたが、責任を果たすためにあらゆる手段を尽くすヒーローはとても心強いものだ。

*1:ガイは、守ろうとした惑星を破壊してしまい、守ろうとしていた大切な女性の命を自ら奪ってしまった。