ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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不人気色をあえて使うアニメ・特撮

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Photo via Visual Hunt

 

ジェンダーごとに色は「決まっている」のか?

ネット上では男の子が赤いランドセルを背負ってはいけないのか、という話題で持ちきりになっている。そこで、アニメや特撮におけるキャラクターのイメージカラーについて考えていきたい。たしかに性別ごとに人気のキャラクターの色を見ていくと、一見ジェンダー間で色が固定されているように思える。例えば、「女の子向け」の『魔法つかいプリキュア』の主役はピンク色だ。それから、「男の子向け」の『ウルトラマンオーブ』は黒色を基調にしている。

 

 

こうして見ると、性別ごとに色が決まっているという話は本当のように思えてくる。だが、中には慣例を打ち破ってくるものもいる。その典型例はスーパー戦隊シリーズだ。このシリーズは大方男の子向けに作られているが、女性隊員も変身する。主役の男性は毎年赤色の姿に変身しているが、赤色のランドセルが女の子用だという話とは相反する。一方、その他の色は一部を除いて柔軟に変わっている。

 

現在放送中の『動物戦隊ジュウオウジャー』では青と白が女性隊員の色で、緑と黄色が男性隊員の色である。しかし、他作品を見れば、青や白の男性隊員、黄色の女性隊員も存在することがわかる。つまり、スーパー戦隊シリーズでは、色をジェンダーで固定することが少ないのだ。このように、ジェンダーごとのイメージカラーに関する期待に逆行するアニメ・特撮作品は数多存在している。この記事では、その一部を紹介したい。

 

不人気カラーが人気になった例:『プリパラ』ファルル

緑髪の女の子キャラといえば、不人気という印象が強い。しかし、中にはなぜか人気が出ているものもある。その一例が『プリパラ』のファルルである。ファルルには2形態あり、それぞれで髪型が違う。ひとつは髪を巻いたものを3つまとめたものが左右にある(ツインテールのようになっている)形態だ。この形態のときは感情を持たないロボットであり、敵キャラで、主人公たちの技をコピーしていた。ダンスのときは、バレエのように体をしなやかに動かすのが特徴だった。


もうひとつの形態ではそれを解き、ツインテールにしている。この形態に変わった後は感情を持ち、仲間になったが、新キャラクターの販促の都合で一旦退場し、準レギュラーキャラとなった。劇中では強いキャラクターだが、敵であれば不人気になるのが普通である。その上、人気の出ない緑色というのは、とても不思議だ。だが、このキャラの人気の理由は他の部分にある。ファルルは髪を巻いていて、しかも長い。長い髪のキャラクターと巻き髪のキャラクターは競合する『アイカツ!』でも人気になっていて、人気は当然とも言える。


どうやら、こうした特徴を持っているキャラは、女児にとって大人の象徴であり、憧れの対象となっているようだ。つまり、たとえイメージカラーが不人気色でも、他の特徴を人気要素にすれば、人気が出るというわけだ。

 

不人気色でもかっこよく:平成仮面ライダー

平成仮面ライダーシリーズの中には、男の子の不人気色であるピンクをあえて使った作品がある。『仮面ライダーディケイド』はマゼンダを基調とした仮面ライダーだ。この作品は半年の予定で作られた*1平成ライダー10周年記念作で、歴代ライダーへの二段変身と歴代ライダーを変形させた武器が話題になった。


この仮面ライダーディケイドの人気の要因は、強いことである。前述のファルルもそうだが、強いと人気が出る。この作品では、仮面ライダーの世界を旅するという設定で、2話ごとにボス級の戦闘があった。仲間にしたライダーと共闘し、前述の変形武器を使うため、2話ごとに新しい武器が出てくる。新しいことが次々にやってくる。このように、仮面ライダーディケイドは最強という感を滲ませたライダーであった。

 

玩具の必勝条件

ところで、「男の子向け」のおもちゃには3つの必勝条件がある。「光る」「回る」「鳴る」だ。ディケイドの玩具はそのうち「光る」「鳴る」をクリアしていた。この頃からものすごく喋るアイテムが登場するようになっていて、ディケイドの玩具もそのうちのひとつだ。ベルトにライダーのカードをセットすると、「カメンライド!ディケイド!」という言葉を発し、必殺技のカードをセットすると、「ファイナルアタックライド!ディディディディケイド!」と言う。こうした音声が楽しくて、ディケイドと言うキャラクターにもはまっていくと言う可能性もあるだろう。このように、強さや玩具の楽しさはキャラクターの人気に強く影響を与えるのだ。

 

ランドセルの新しい可能性

では、ランドセルはどのようにすればよいのだろうか?もちろん、ランドセルには髪がない。だが、大人っぽくしたり、「光る」「回る」「鳴る」の要素を加えたりすることはできるはずだ。ちょっとした装飾を加えれば、何の変哲も無い赤いランドセルも大人っぽくなる。光れば防犯の役にも立つし、鳴る仕掛けをつけてもランドセルとしての機能に支障は出ないはずだ。男の子に黒、女の子に赤のランドセルを押し付けたいのであれば、せめて人気が出る工夫ぐらいはしてほしい。(そういうランドセルはすでにあると思うので、そういうランドセルが買える努力もしていただきたい。)

*1:スーパー戦隊と同時期に始まるため、同社内で潰しあいが起きていた。玩具の発売のピークを半年ずらすことで、その問題を解消した。その結果、次作品以降ヒットを連発している。

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