ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

スポンサーリンク




『デジモンユニバース アプリモンスターズ』第4話 ネット私刑と監視社会

ITの脅威と神秘

デジモンユニバースアプリモンスターズ』第4話*1は、ガッチモンと新海ハルの友情を再確認しつつ、ハイテク社会におけるカメラや、それを用いたネット私刑の脅威を描いた。一方で、今作はITをテーマにしたSFであるため、電脳世界に関する面白い設定も出てきた。今回も、ITの面白さと恐ろしさが如実に描かれた回であった。

 

 

第4話「仮装のキミをうぃただきます! キャメラモンのハロウィンスキャンダル!」

 

ハロウィンというイベントでお菓子をもらえることを知り、はしゃぐガッチモンだったが、新海ハルは人工知能に関する本を読みふけっており、反応が薄かった。「一人で行けば」というハルに対し、ガッチモンは本当に一人で街に繰り出してしまった。


一方、ハルが約束をしていた樫木亜衣と大空勇仁らは、ハルに仮装の写真を送る。ところが、ハルのアプリドライヴを狙っていたキャメラモンは、その通信を使ってハルに脅迫するのだった。ハルは「ガッチモンは預かった」と言われ、反省をしつつ指定の場所へ向かった。


タブレットの画面上のガッチモンは泣きながらハルに謝るが、ハルはガッチモンが検索をして抜け出さないことを不審に思った。実は、このガッチモンはキャメラモンがデータを加工して作った偽物で、ガッチモンが捕まったというのは全くの嘘だった。


そんな中、ハルはキャメラモンの策に嵌り、街中の人からストーカーされてしまう。無事ガッチモンと合流したハルは、人目を盗むため、ARフィールドに進入した。ハルたちの前に現れたキャメラモンは、何者かの手によってショットモンとアプ合体し、スコープモンとなった。


「超アプモン」のスコープモンに対抗するには、こちらもアプ合体するしかない。だが、失敗を恐れるハルはアプ合体することをためらった。しかし、ハルはガッチモンに鼓舞され、アプ合体を成功させた。ただし、依然スコープモンは強力で、カメラを使って遠隔で射撃してくる。


監視カメラの存在に気づいたハルは、ドガッチモンの超検索を利用し、スコープモンの死角を探した。スコープモンを逆に奇襲することに成功し、見事勝利することができた。一旦はキャメラモンのアプモンチップを回収したが、その後何者かによって奪われてしまった。その正体はミエーヌモン。CGで表現されていることから、超アプモンであることがわかっている。だが、正体は全くの謎に包まれていた。

 

IT関係のテーマ

今回は、ネット私刑の恐ろしさと厳しい監視社会の現実が主なテーマだった。

 

 

ネット私刑の恐ろしさ

今回テーマになっていたもののひとつは、ある人が悪い人だとネットで紹介されると、多くの人がその人を悪い人だと認識し、制裁やストーカーをしてくるという問題だった。多くの人は、その人が悪いことをしたという認識や憎悪がなく、ただただ面白がっている。


今回はキャメラモンの悪事によって、ハルがハロウィンのキャンペーンの対象にされていた。「悪い人」だと認識しているのは黒服の男たちのみで、その他の人たちは皆、ただただ面白がっていただけである。一部の人の悪意がネットでの情報の拡散を通じて悪意のない愉快に変わり、今回のような事態になるのだ。まさに的を射ている。


ところで、リヴァイアサンのウィルスの効果が切れると、それまでハルを追っていた人たちはハルに対して興味を失っていた。現実でも、悪意のある人ばかりが執着し続けているのだろう。

 

厳しい監視社会

もうひとつのテーマは、監視社会の恐ろしさだ。以前から描写されていたが、現在、街のいたるところに監視カメラがある。我々が暮らす世界では、2016年1月にショッキングな報道があった。多くのネットワークカメラはパスワードが設定されておらず、誰でも映像を閲覧できる状態にあるというのだ*2。つまり、今回のように誰もが特定の誰かを監視している世の中は容易に実現しうる。それが監視社会の恐ろしさだというわけだ。


ちなみに、同時に扱われていたのが、監視カメラには死角があるという問題だ。監視カメラには映しきれない場所が必ず存在する。だからこそカメラを増やす必要性があるのだが、そうすれば当然、監視も強化される。監視カメラは犯罪者の映像を記録することはできるが、映像を記録することは必ずしも犯罪の予防にはつながらない。皆さんもハルのような息苦しさを感じたことがあるのではないだろうか?犯罪者でもない自分がカメラに記録されることは気持ちの良いことではない。もっと別の方法で防犯をしてほしいものである。

 

設定面での面白さ

今回も色々と面白い設定があった。ここでは、ARフィールドの破壊と超検索のナビゲーションについて触れたい。

 

ARフィールドの破壊と現実世界の停電

スコープモンがARフィールドを破壊した際、現実世界で停電が起きた。これは電脳世界が破壊されると電気系統が破壊されるということだ。最近の電気はコンピュータで制御されているので、アプモンの攻撃で停電するのも当然といえば当然だ。一方で、ARフィールドで破壊された信号機は3色が点滅し、運転者が混乱していた。実際のところ、信号機もコンピュータ制御のはずだ*3。現時点で詳しい説明はないが、ARフィールドを破壊するとコンピュータが異常をきたすということにしておこう。

 

超検索のナビゲーション

超検索のナビゲーションでは、死角がARフィールド上に浮かび上がった。ハルがさらにアプリドライヴ上から案内し、ドガッチモンはスコープモンの死角をついて奇襲を仕掛けることができた。検索アプリとナビアプリの合体ということもあり、検索結果をうまく視覚化していた。現実世界のナビアプリでは、特定のキーワードに対して合致する物件を探すにとどまっているが、技術が発達すれば、今回のように高度な検索をすることも可能になるのだろう。

 

 

さて、次回はとうとう2人目の選ばれし子ども・花嵐エリが登場する。今作初めての追加キャラということもあり、楽しみである。(というか、よく4話まで1人で回してきたな。)

*1:『アプモン』はYouTubeと公式サイトでは1週間限定配信だが、ニコニコ動画では1週間遅れで有料配信されている。テレビ東京系列の本放送は毎週土曜日の朝7時だが、BSジャパンでも翌週水曜の夕方5時から放送されている。『カミワザワンダ』も観ている人でも、見逃しを防ぎつつ、安心して観ていただけるようになっている。

*2:監視カメラ覗き見? パスワード未設定が原因か : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

*3:公益財団法人 日本交通管理技術協会 【技術情報】+信号機って?++Q&A

スポンサーリンク


プライバシーポリシーと当サイトの利用するサービスについて