ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『デジモンユニバース アプリモンスターズ』第8話 ミスリードだらけの考えさせられる回

3つのミスリード

※一部不適切な表現があるので、食事時の閲覧には十分ご注意下さい。

アプモン第8話は、「アストラ」こと飛鳥虎次郎とミュージモンの掘り下げと、アプ合体の登場回だった。この前回と今回は、他のエピソードのようなハイテク化社会に潜む問題は取り上げていないのだが、今回はミスリードが光る回だった。今回は、筆者も騙された3つの裏切りについて書いていこうと思う。

 

 

 

 

第8話「大ピンチで超ノレねえ!? アストラのおもしろ動画大作戦!」

ライバル出現

アプチューバー・アストラこと飛鳥虎次郎は、クラスの人気者である。今度テレビでアプリ山470(花嵐エリの所属ユニット)がアプチューバーを特集する番組があるらしく、アストラが出演するのではないかと、クラスで噂になっていた。アストラはそんな話は聞いていなかったのだが、新海ハルからエリに会わせたいとメールが届いた。


いつもの書店に集まった3人。エリはアストラをそこら辺の小学生としか思っておらず、アストラもエリのことをよく思っていなかった。そもそも、特番に出演するのは、アストラではなく、新人アプチューバーのsay次郎である。say次郎はやってみたくてもなかなかできないことをやってみるという動画で人気を集めていた。


say次郎のことが気に食わないアストラとミュージモンは、アプリラジオ体操第10を勝手に作って踊ってみた。だが、自分たちは楽しかったのに、評価は良くないねしかつかなかった。エリも配信された動画を見て、この程度かと低い評価を下していた。ハルも前に見た動画はよかったと、今度の動画をよく思っていないようだ。2人はアストラの家に行くことにしたが、動画アプリからは邪気が漂っていた。

 

アストラのスランプ

アストラの家では、おじいさんの言いつけを破って2回目の配信を始めていた。アストラはちくわをストローにしてジュースを飲んでいたのだが、それを見ていたハルは拍手し、ドカモンは涙を流していた。エリも少しだけアストラを見直したようだ。でも、評価は良くないねだけ。ハルたちはアプモンの仕業を疑い始めた。実はこの時、アストラが配信した動画は別のものにすり替わっていたのだ。ミュージモンは低評価を気にすることはないと言ったが、アストラは怒って出ていってしまった。


アストラは血迷い、say太郎のオーケストラ演奏に対抗して、おならで音楽を奏でようとしていた。さつまいもを大量に買い漁り、最高の録音アプリを探そうとしていた。そのとき、アストラのアプリドライヴには、録音アプリのアプモン・レコモンが入り込んだ。アストラはこれでsay次郎に勝てると思っていたが、ミュージモンはおならで音楽を汚すアストラのやり方は気に食わなかった。だが、レコモンは賛同した。アストラは、ミュージモンがいなくても、動画を撮ろうと思った。アストラのスマホの中では、何者かが手ぐすねを引いていた。

 

初心を取り戻せ

アストラの配信動画はやはり別のものに入れ替えられ、一方、say次郎が新しい動画を配信して評価数を稼いでいた。アストラはsay次郎に対抗して新しい動画を撮ろうとしたが、自分でも不安になっていた。レコモンはそれでいいと言っているが……。そんなとき、ミュージモンから動画が届いた。アストラは最初に撮った動画を思い出した。あの時は評価に関係なく楽しく動画を撮っていた。アストラはそれを思い出し、思い出の廃工場に向かった。初心を思い出したアストラは、ミュージモンと仲直りするのだった。

 

黒幕登場

ちょうどその頃、町中で動画がすり替えられる被害が発生していた。ようやくすり替え動画のことを聞かされたアストラは、怒り心頭に発し、ARフィールドへ向かった。全ては動画アプリのアプモン・ドーガモンの仕業だったのだ。ARフィールドでは、映画の内容が具現化する。土俵に上がる被害にあったエリは、怒りのままにアプ合体をするが、アプ合体は失敗してスカシモンになった。ドーガモンはこう話す。


「観客の思い通りに行かないのが、動画の面白さ」


それを見ていたアストラたちは、観客を裏切るとは許せないと意気投合した。ドーガモンは陰口を叩くユーザーの映像で精神攻撃を仕掛けるが、初心を思い出したアストラには通用しなかった。ミュージモンとレコモンはアプ合体し、メディアモンになった。ドーガモンは映画の内容を具現化させて攻撃してくる。メディアモンはそれに対抗し、必殺技・バーチャルバースツでドーガモンを打ち取った。

 

もうひとりの黒幕

ところで、人気アプチューバー・say次郎の正体は、ミエーヌモンがリヴァイアサンの力を使って作り出したホログラフだった。人間はリヴァイアサンのほしいままに動かされていたというわけだ。そんなこととはつゆ知らず、ハルはアストラとエリ様の出演する番組を観ていた。やはり、2人の仲はよくないようだ。

 

 

スリード1:アプモンの仕業

今回騙された内容のひとつは、動画がつまらない原因だ。虎次郎の動画がつまらないのは、スランプだけではなく、動画がすり替わっているからでもある。ちなみに筆者の場合は、1回目観たときに動画がすり替わっているという描写を見逃していたので、もっぱらスランプによるものだと思ってしまった。話自体が他人の評価を気にせず、楽しく動画を撮ろうという内容だったので、動画の内容が明確にすり替わっているという描写に気がつけないと、ハルたちが良心から勘違いしているものと解釈されかねない。


ただ、動画がすり替わる以前に、自分が面白いかわからない内容を配信しているので、虎次郎にも問題はあった。アプモンのせいで心が揺れ動いたという意味ではアプモンの仕業だが、アプモンが直接心を操ったわけではない。虎次郎は面白い動画が撮れず、何が面白いかわからず、しかも、目的を見失っていた。ただ人気を取れる動画を撮ろうとしていて、ミュージモンも愛想をつかしていた。say次郎という存在のせいで、虎次郎はここまで狂ってしまったのだ。


観客を裏切るのは許せないという流れのせいで方向性がおかしくなっているが、虎次郎の本来のスタンスは、自分たちが楽しいことが大前提で、その次に観客の期待に応えることが来るようだ。つまり、自分たちがノレる動画にはお客さんもノッてくれる。評価が低くても、自分たちが楽しめればいずれ高評価が付いてくるのだ。ところが、ドーガモンはそのスタンスを利用して観客を苦しめている。スランプ自体はアプモン騒動から派生して自分が作ったものだ。だが、スランプから抜け出せた虎次郎には怖いものはなかった。

 

スリード2:悪いアプモンはどっち?

今回の悪いアプモンは、ドーガモンだけだ。たしかに、レコモンも虎次郎の迷走に一役買ったが、ウィルスによって暴れていたわけではない。言うなれば、過激な賛同者だ。一方、ドーガモンははじめの方から手ぐすねを引いていて、物語の終盤に突然姿を現した。


レコモンは虎次郎の賛同者であり、ミュージモンが良くないと思っていた内容にも賛同していたので、彼が今回の黒幕とも読めるようになっていた。だが、実際にはレコモンはただの熱烈なファンであり、ドーガモンが真の黒幕だった。ドーガモンは動画をすり替えていて、あたかも虎次郎がつまらない動画を撮ったかのように見せかけていた。ARフィールドの戦闘シーンでは、ファンの陰口を映し出すなど精神攻撃も仕掛けていて、彼のゲスさが際立っている。


6話でも最初に悪そうなアプモンを用意して、実は悪さをしているのは別のアプモンだという描写をしていた。だが、今回は絶妙なタイミングで正義側のアプモンを登場させ、文字どおり視聴者の予想を裏切っていた。玩具を持っていればわかることだって? 気にしない気にしない。

 

スリード3:say次郎の正体

say次郎は、ゲスト出演のモブかと思いきや、敵幹部が作り出した幻(ホログラム)だった。途中まで見れば、一見スランプを演出するために登場したキャラクターのように思われる。だが、最後のシーンで、人々を扇動するためにリヴァイアサンによって作り出されたことが明らかになった。say次郎はいわば、作劇上の役割を持ったモブではなく、上級の敵キャラだったのだ。


say次郎はドーガモンが作り出した、もしくは操作している存在だと思っていた人もいるだろう。でも、ドーガモンが消えた後もホログラムが残っていたことから、作ったのはミエーヌモンであることが推測できる*1リヴァイアサンから作られた存在であれば、ウィルスにかからないのも納得できる。いずれにせよ、say次郎がホログラムであり、ドーガモンから独立していたというのは、意外な展開だった。

 


このように、アプモン8話は裏切りだらけの回だった。次回は箸休めのようだが、事前に告知されている4人目(デジモンカイザーポジション)の登場が待たれる。

*1:あくまでリヴァイアサンの意思によって作られた。

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