ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アイカツスターズ!』第35話 あの力を制御せよ

徐々に明らかになる諸星ヒカルの心の内

『アイカツスターズ!』第35話「選ばれし星たち」では、虹野ゆめの力*1を制御するため、諸星ヒカル学園長が新たな試練をゆめに課した。ヒカルは、声を失う恐怖に怯え涙を流すゆめをひめのコンサート会場に案内し、当日飛び入りで参加させようとする。

 

 

そもそも第33話で明らかになっている通り、ヒカルは伝説のアイドル・雪乃ほたるの弟だ。ほたるはあの力を制御できずに声を失い、芸能界を引退した。そんな中で第二の雪乃ほたるである白鳥ひめが登場し、ヒカルはひめに自分の限界を超えるよう促したのだ。


そして、このような厳しい状況に置かれている第三のほたる・虹野ゆめを救うため、ヒカルは厳しい試練を課してきたというわけである。しかし、ゆめは一人では恐怖に立ち向かえない。そこで、これまでもゆめに手を差し伸べてきたひめが、今回も手を差し伸べた。同じステージで、ゆめの大好きなプレミアムドレスに身を包んで。だが、ゆめの恐れはまだ払拭されていない。ゆめの試練は次回に続く。

 

ヒカルの認識

ヒカルは、あの力の発動を防ぐために潜在能力の顕在化が必要だと考えている。そのためには、苦境を乗り越えて自分を成長させる必要がある。現に、姉である諸星ほたるは自分の限界を超えられず、声を失った。だから、教え子を守るためなら、自分が悪だと思われても仕方がないと思っている。一方で、高度な問題であるため、当事者以外の介入を好んでいない。「あの力」のことを調べていた男子部M4・結城すばるには口止めをしていた。いずれにせよ、ヒカルは教え子のためにヒール役を買って出ているのである。

 

ひめの認識

ひめは、あの力のことで苦しんでいるゆめを救いたいと思っている。ヒカルの課す試練はやりすぎだと思っており、度々反抗している。ゆめがアイドルの道からドロップアウトしないよう、直接手を差し伸べ、自分の手で導こうとしているのだ。度々アドバイスをしたり、施しを与えたりしているのは、視聴者であれば知っているだろう。最近ではゆめに真実を語るようになったが、部外者であるすばるには多くを語っていない。関係ない者を運命に巻き込みたくないのだろう。そのようにして、ひめは持つ者としての使命を果たそうとしているのだ。

 

ゆめの認識

ゆめはこれまでほとんど何も知らず、自分の力にふわふわとした違和感を覚えてきた。それが第30話で明確化し、その違和感は恐怖へと変わった。仲間とのふれあいによってその不安は多少拭われてきたが、能力に対する恐れは消えていない。それどころか、声を失う可能性を認識し、恐怖が増幅されている。学園長が自分のために試練を課してきたことは全く知らず、すばるが心配してくれていることは知る由もない。

 

その他の人物の認識

結城すばるは、ひめがかつてあの力を使って力尽き、ステージ袖で倒れたことを知っている。知的好奇心から詮索しているように思えたが、どうやらゆめを心配しているようだ。しかし、すばるは学園長から口止めされており、苦しむゆめのそばに寄り添えずにいる。桜庭ローラは、あの力についてよくわかっていない。確かなのは、あの力があったところで、吹っ切れたローラには関係ないことであるということだ。

 

次回は、諸星ほたるがついに登場するようだ。サブタイトルも「虹の向こうへ」となっており、ひとつの区切りであることを伺わせる。ゆめは恐怖に打ち勝つことができるのだろうか。

*1:「あの力」:第1話から登場している虹野ゆめの特殊能力。アイドルの潜在能力を引き出し、アイドルを平常時よりも輝かせる。ただし、この力を出していないときのゆめは、とてもではないが素晴らしいアイドルとは言えなかった。この力を出した後には倒れたり、喉を痛めたりするため、アイドルにとって諸刃の剣である。

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