ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『リルリルフェアリル』第45話 きれいなものを作ろう 何を入れる?

きれいなものときれいな心

『リルリルフェアリル〜妖精のドア〜』第45話はクリスマス回の第1弾だった。クリスマスを彩る「フェアリルツリー」を作るために、フェアリルたちが奔走する。ところが、フラワーフェアリルの女の子4人と男の子のフェアリルとの間で喧嘩になってしまった。みんなでひとつのものを作ることというのが今回のテーマになる。

 

 

第45話「クリスマススターをつくろう!」

クリスマスが近づき、フェアリルたちはリトルフェアリルのクリスマスツリー「フェアリルツリー」の飾り付けをすることになった。星のフェアリル・トゥインクルフェアリルたちの助けを借りて、りっぷたちは飾りを作りはじめる。フラワーフェアリルのりっぷ・すみれ・ひまわり・ローズはスピカとともに、フラワーフェアリルのダンテ・オリーブとバグズフェアリルのアキアカネはシリウスとともにクリスマススターの材料集めに出かけた。


残ったフェアリルたちは、ベガとプロキオンとともにその他の飾りを作る。ウェザーフェアリルが魔法で作った物質を凍らせ、クリスマスまで溶けない飾りを作るのだそうだ。また、スパイダーは背中のアシを器用に使ってリースを編んでいた。あのアシって動くんだ……


一方、クリスマススターを集める組は、喧嘩になってしまい、どちらがよりきれいなクリスマススターを作れるかの対決になってしまった。きれいなクリスマススターを作るにはきれいな材料が必要だが、集めた材料自体はきれいなものばかりだった。きれいな花*1、きれいな音楽、きれいな雲、きれいな毛並み*2といったところだ。


しかし、集まった材料でそれぞれが合成したスターは輝いておらず、石細工のようになっていた。彼らは魔法を自分たちのためだけに使っており、気持ちが篭っていなかったのだ。自分たちの間違いに気づいたフェアリルたちは反省して、クリスマススターを作り直そうとした。その瞬間、2つのクリスマススターは2つに合わさり、輝きを取り戻した。こうしてフェアリルツリーは無事完成したのである。このように、第45話はものには職人の魂が篭っているということを説いていた。

 

ものづくりにはきれいな心が必要

これまでもみんなでものを作ることはよいことだとする回はあったが、今回はものづくりにはきれいな心が必要だという話だった。きれいな材料さえあればきれいなものができるというわけではなくて、作り手も薄汚い欲望や嫉妬心を捨てなければならない。もちろん競争することは大切かもしれないが、見てくれる人を無視してはいけない。フェアリルマジックも他人のために使わなければならないもので、自分が勝ちたいという願いには答えてくれないはずだ。このように、今回はきれいなものを作るためにはきれいな心が必要だということを伝えた回だった。

 

トゥインクルフェアリルの存在

トゥインクルフェアリル*3の存在は、リトルフェアリルが弱っていることを象徴している、そもそも、トゥインクルフェアリルは今回が初登場である。現在セイントフェアリルスクールに通っているフェアリルの中に該当するフェアリルはおらず、卒業生のフェアリルしかいないのだ。つまり、フェアリルゴールには全てのフェアリルを生み出すだけの魔力はなく、失われている種族もあるという可能性も否定できない。


これまでも、子どもたちと種族が明らかに異なるネコ夫人やレオン先生がいた。こうした種族は子どもが生まれず、系譜が途絶える寸前なのではないだろうか? 別に、販促の都合上の言い訳をつけている*4というわけでもないと思うので、彼らの存在は重要な意味を持っていそうだ。

 

ものにはみんな魂がある

今回は、ものには作り手の魂が篭っているという内容だった。魂の篭っていない美術品は石も同然であり、価値がない。魂が篭められて初めて輝きを放つのである。ましてや競争相手に勝ちたいという雑念はもってのほかだ。見てくれる人を思うことが作品を洗練させるための第一歩なのだ。


次回もクリスマス回ということで、おそらく24日まで3週に分けてクリスマス回をやるのだろう。今回はクリスマスの飾りについての話、次回はサンタクロースの話のようで、クリスマスの知識が増えそうで楽しみだ。

 

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*1:花畑を持ち帰ることはできないので、フェアリルパッドに花の色や香りを集めた。

*2:ユニコーンの毛を1本だけもらった。

*3:ちなみに、彼らの仕事は流れ星を作ることだそうで、雲のうえにある工場からビッグヒューマルを含む世界に流れ星を流しているようだ。

*4:玩具側の都合で種族や属性が増える際、実はすでに存在していたという設定にすることがよくある。

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