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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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『動物戦隊ジュウオウジャー』最終回 衝撃のラストは某国大統領も必見!

特撮 特撮-スーパー戦隊シリーズ

暴かれるジニスの正体と世界の変革

動物戦隊ジュウオウジャーは劇的なラストを迎えた。ジニスの弱さが明らかになり、平和になった世界では構造が大きく変化した。世相を反映した衝撃的なエンディングは、後世に語り継がれるものになるだろう。

 

ジュウオウジャーを観ていなかったという人は、こちらに大体の設定をまとめてあるので、参照してほしい。

 

www.ajo-biani.com

 

 

 

 

最終話「地球は我が家さ」

ジュウオウジャーは、ジニスとの最終決戦に臨む。ジニス細胞を地球に注ぎ、爆発させようとするジニス。リンクキューブを使って人間界を隔離しなければ、地球はジニス細胞に冒されてしまう。だが、ジュウオウジャーはその選択を拒んだ。敵の要塞・サジタリアークを宇宙から引き摺り下ろすことで、ジニスを倒した。かに思われたが、ジニスは生きていた。ジュウオウジャーは地上でジニスに応戦するが、全く歯が立たない。


だが、大和はジニスの驚くべき秘密に気づく。それを指摘すると、生きていたナリアがジュウオウジャーの前に立ちはだかり、ジニスを擁護した。だが、同情したナリアに対し、ジニスは怒りをあらわにした。ナリアの攻撃が命中し、王者の資格*1は壊されてしまうのだが、地球はジニスを許さないジュウオウジャーの意志に応え、ジュウオウジャーに力を与えた。


ジュウオウジャーはジニスを倒し、ついに別れの時が来た。ところが、地球とジューランドを繋ぐリンクキューブは2つの世界を融合してしまう。突然ジューマンが現れ、街は大混乱になった。そんな中でもジューマン達は家族と再会し、喜びを分かち合う。そして、操とラリーは人間とジューマンが相互理解するためのシンポジウムを開いていた。人間とジューマンが手を取り合って暮らす未来が今、始まったのだ。

 

この地球(ほし)の姿

「この地球(ほし)の生き物は、皆どこかで繋がっている」

 

亡き母の言葉を信じ、生きてきた大和。しかし、大和は唯一、父・景幸とのつながりを信じていなかった。父は母が亡くなった時、そばにいなかった裏切り者だからだ。たしかに、父はいつも家族よりも仕事を優先していた。だが、実はあの日、怪我をしているジューマンのバドを助けたため、駆けつけるのが遅れてしまったそうだ。


そうとは知らない大和は、父と絶交し、今まで叔父と住んでいた。大和もまた幼い頃、そして、ジュウオウジャーになった後に、バドに助けられた。事実を知った大和は、はじめは俄かに受け入れられなかったが、徐々に理解し、父と和解することができた。この星の生き物は容赦と寛容の連鎖で繋がっているのだ。

 

繋がりを拒む人々

とはいえ、この地球の現実は決してそうとはいえない。今もどこかの国が偏見に基づく極端な反移民政策を発表したり、あるいは個人が異文化の人を排斥するように訴えたりしている。こうした現実を醜く描いたのが、ジューランドに迷い込んだ人間が迫害されたというジュウオウジャーのエピソードである。


だが、かつて人間がジューマンに傷つけられたとわかっても、人間はジューマンを傷つけただろうか? 大和と操はジューマンを疑わなかった。人をつなぐのは属性ではなく、心だからだ。だから、「ジューマンであるお前は今日から敵だ」「お前はジューマンだったのか。ならば、敵だ」ということにはならない。少しでも理解があれば、異種族でも繋がることができるはずだ。

 

弱き人を傷つける人の弱さ

ジニスの存在は、繋がりを拒む人々の正体を明らかにしている。ジニスは自分の弱さゆえに人を傷つけ、また人を跪かせ、優位に立とうとしていた。ジニスは、自分の弱さを隠し通してきた。そのため、大和によって秘密が暴露されると憤慨した。同情するナリアさえも斃した。操をザワールドにしたのも、弱い自分と重なる部分があったからだ。


おそらく現実で差別や迫害を行なっている人も、弱い自分が優位に立つために、自分より弱い人を探しているのだろう。そして、強い自己像を捏造し、弱いと思った人を卑下する。弱い自分が暴露されると、暴露した者を攻撃し、必死にそれを隠そうとする。傷つける側も、結局弱いのだ。

 

罪を赦すということ

罪を赦すことは、繋がるために重要なことである。操はジニスによって、3体のジューマンのパワーを注ぎ込まれ、ジュウオウジャーを模した怪物・ザワールドになった。彼が人間であり、弱い存在であると気づいた大和によって、操は救われた。ただ、操は自分がジューマンを死なせてしまったという罪に取り憑かれてしまっていた。でも、操の心の中に宿るジューマンは、操を赦した。心の中にいるジューマン達のおかげで、操はジュウオウジャーと融和することができた。彼がジューマン達から赦されていることは、ラストシーンのシンポジウムからも明らかだろう。このように、赦してくれる仲間の存在は、憎しみの連鎖を断ち切ってくれる。

 

ジューマンを迎えた世界で

ジュウオウジャーは、人間とジューマンが手を取り合う世界という衝撃のラストを迎えた。だが、人間とジューマンの共存は簡単ではない。動きを真似てもわかりあえるわけではないだろうし、むしろ、慣習や食文化で異なる部分、相反する部分があるだろう。そこはやはり、地球上でもっとも繋がりが強いジュウオウジャーに任されるべきところだ。デスガリアンが滅んでも、ジュウオウジャーの戦いは終わっていないのである。エンディングテーマの映像のように、ジューマンと人間が仲良く踊れるような世界が来ることを私は願っている。

 

 

*1:異世界を繋ぐ装置の四角いコアが変身アイテムになったもの。ジューマンが人間の姿に変身できるのも王者の資格のおかげ。