ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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あにてれが神サービスに化けた

テレ東アニメ専用見放題サービスに

2017年4月から月額制動画配信サイト「あにてれ」がサービスを開始した。在京テレビ局の主導ということもあり、一般論的には、動画サイトブームに乗ったいわゆる「便乗商法」と捉えられる構図になっていた。しかし、テレビ東京はアニメ放送局としては日本最大級だ。テレ東アニメのファンとしては、ありがたいサービスになっている。

 

 

だが、冷静に考えてみよう。いくらファンとは言っても、月額500円のアニメ配信サービスが他にある中で、月額700円のものに手を出さないはずだ。実は、これにはテレビ東京アニメの抱える特殊な事情が関わっている。

 

開始当初は現行放送中のすべての夕方アニメを網羅しているわけではなかった。それが7月8日から配信される『リルリルフェアリル〜魔法の鏡〜』をもって、ほぼ達成される*1


これにより、「全国の」テレ東ファンを満足させられる動画配信サイトの地位は確固たるものとなった。アニメ番組が多いというテレ東特有の、テレ東のアニメが観たいというユーザー特有の事情に合わせた、神サービスがあにてれなのだ。

 

様々な事情

アニメのインフラ

テレビ東京系列はアニメの放送が多いことで有名である。『ポケットモンスター』シリーズや『妖怪ウォッチ』をはじめとして、『ベイブレード』シリーズから『アイカツ!』シリーズまで、幅広い作品を扱っている。平日は夕方、休日は朝に毎日アニメが放送されるため、もはやアニメを配信するインフラとも言えるテレビ局だ。そんなテレ東にとって、独自の見逃し配信サイトを作ることへの自信はあったに違いない。


最近では、子ども向けアニメであっても「考察」する人が増えている。子ども向けアニメのオタクというのも珍しいものではなくなっており、何度も観られる、古い作品を観られるという環境は整備すべきインフラだったと言える。

 

放送地域外という限界

テレビ東京系列は、他局に比べて系列局が少ない。そのため、全国の大半の人は「テレビ東京」を観られない。そこで登場するのが、テレビ東京系列であるBSジャパンなのだが、実はBSジャパンで放送していない作品も多い。その上、BSジャパンはあくまで再放送的な位置付けになっているので、本放送よりも遅れてしまう。そのため、放送地域外の視聴者は、放送地域の視聴者が本放送で賑わう中で、うずうずしながらBSジャパンでの放送を待つしかなかった。


中には、動画配信サイトで「見逃し配信」をするアニメもある(数日遅れが普通)。だが、残念ながら大手動画配信サイトでは、放送直後に、削除されにくい細工をした動画*2が違法配信されている。もちろん、他人の著作物をコピーして配信することは悪いことだが、BS視聴者に我慢を強いるのにも限界が来ている。

 

配信サイトの分散

あにてれがなかった頃は、テレ東のアニメをまとめて観られるという配信サイトはなかった。番組ごとに思い思いのサイトにアップロードしていて、Aを観るにはa動画、Bを観るにはbビデオというように使い分ける必要があった。視聴が有料のサイトもあることから、「私は有料サイトcに登録しているから、有料サイトdで放送されているDは観られない」という場合もあった。あるいは、「a動画になかったからこの作品がネット配信されていたことを知らなかった」という人もいたのではないだろうか? このように、わかりやすいプラットフォームを作ることは、便乗商法ではなく人のためになる事業だった。

 

何が神なのか

見返したいアニメが揃っている

あにてれでは、過去に放送したテレ東アニメの一部が配信されている。『スレイヤーズ』や『アイカツ!』などの過去の人気作品、あるいは、現行放送中の作品の過去のシリーズが視聴可能だ。つまり、「これを観ずにオタクを名乗るな」という過激派の主張や、「長期シリーズの人気作品が気になるが、DVDをレンタルするとお金がかかる」とか「借りたい作品のDVDがない」というアニメファンの要望を叶える形になっている。

 

現行作品*3が見放題

キッズ向けアニメでは、1週間限定配信が基本になっていて、それ以降は削除か都度課金が原則である。しかし、あにてれ月額使用料さえ払えば、いつでも過去の回を見返すことができる。例えば、「第何話の伏線が回収された」とか「実は第何話の時点で陰謀が動いていた」などのネット上の発言の真偽を確認できる非常に便利なサイトだ*4

 

驚異のゼロタイム配信

一部の番組は、放送直後に配信される。テレビ東京の配信サイトなので、番組に自社配信サイトがあるなどの外部の事情がない限り、当日か翌日にでも配信できるようだ。


BSジャパンに配慮する必要はないようで、『アイドルタイムプリパラ』は放送直後(BSジャパンに約1週間先行)に配信される。これに合わせて、ニコニコ動画の配信もあにてれでの配信開始前より1週間早まっており*5あにてれには頭が上がらないようだ。見逃し配信だけであれば有料会員にならずに観られるので、違法配信とその視聴の防止につながることが期待される。

 

これからの期待

このような神サービスに今後期待することを書き連ねていく。

 

配信作品の更なる拡充

まだまだ配信されていない作品がある。『ソウルイーターノット』が配信されているのに、スピンオフ元の『ソウルイーター』がない。『トレインヒーロー』があるのに、『ロボカーポリー』がない。ファンが要望を出すこともできるようなので、配信してほしいテレ東作品をオーダーしてみよう。『ナノ・インベーダーズ』は配信決定した。

 

グッズの購入につなげる

深夜アニメにせよ、キッズアニメにせよ、グッズの購入はコンテンツの存続にとって重要だ。願わくば、通販サイトへのリンクを表示するなど、商品の購入につながるようにしてほしいところだ。そうならなくても、ファンには、アニメを観るだけでは支援にならないのだということを意識してほしい。

 

完全リアルタイム化

現在は放送直後(終了5分後)の配信が精一杯だ。しかし、将来的には、テレビ放送開始と同時に生配信することも可能になると思う。テレビの視聴率を稼ぐよりも、配信サイトにアニメを観にきてくれるような意識の高いユーザーにグッズを売っていったほうが、確実に利益につながる。キッズアニメではAbemaTVで先行・放送同時配信しているものはないので、キッズアニメでやれば業界初になるだろう。

*1:「レゴタイム」「ディズニーサンデー」などの作品は配信されていないが、別の配信サイトで扱われているか、BSジャパンでの再放送がある。

*2:正規の見逃し配信かと思ったら、画面に枠をつけるなどした違法配信だったという経験はないだろうか? そういう動画を見たら、配信サイトや放送局に通報しよう。

*3:ポケットモンスターサン&ムーン』『アイカツスターズ!』のような例外はある

*4:もちろん、個別のサイトでは課金制の見放題はあったと思うが、前述の通り、アニメごとに配信サイトが違っていたので、全てのアニメにおいてその行動はできなかった。

*5:以前は、毎週金曜に先週の回が配信されていた。現在は、その週の回が配信されている。ニコニコ動画のコメント文化やニコニコ生放送によって差別化が計られており、あにてれとは必ずしも競合しないのかもしれない。

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