ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。(2017/7/13 Update: 2つあった関連記事欄を1つに収束。)

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日本人に受け入れられた『レゴフレンズ』:女の子がやんちゃするアニメ

「女の子らしさ」を押し付けないバランス感覚

『レゴフレンズ』が相変わらず一部で人気を集めている。前評判では、レゴブロックの要素がどこにもないとか、『けものフレンズ』のパクリではないかという意見が多く、評価は低かった。しかし、優等生が全然いないなど破天荒なところがウケて、前番組の『アイドルタイムプリパラ』からそのまま見続ける人も多くなっている。レゴフレンズは、日本アニメ界に染み付いた女の子向けアニメの常識を打ち破る。

 

画像:レゴフレンズが他の女児向けアニメと違う点

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トモリョクは博愛主義ではない

女児向けアニメで友達といえば、無条件で大切にしなければならない存在だと思われがちだ。しかし、レゴフレンズがモットーとして掲げる「トモリョク」は、「友達の力を借りて何かを成し遂げること」にすぎない。だから、友達とは喧嘩もするし、いたずらや悪いこともする。


中でも衝撃的なのは、自分たちの利益のために平気で他人に迷惑をかけることだ。第6話では、歌声が素敵だと思って一目惚れした男の子にアプローチするため、仲間たちがアンドレアを助ける。しかし、ドライフルーツアレルギーと知らずにレーズン入りのカップケーキを食べさせる、ヨットを壊して怪我を負わせるなど、相手に迷惑しかかけていない。作戦は全部失敗しているが、友情も深まったし、美声の男の子が別の子だとわかったので、一件落着(?)だ。


他にも、付きまとってくる子を排除する方法をみんなで考えるという、日本の女児向けアニメではあまりやらない話も出てくる。もちろん、協力して悪党を捕まえるなど、正義感のある回もあり、主人公たちが総じて悪党というわけではない。

 

過去記事:

www.ajo-biani.com

 

悪党を懲らしめる

レゴフレンズはバトル系作品ではないので、世界征服を目論む悪は存在しない。しかし、法的・道徳的な意味での悪党が存在する。例えば、犬専門の窃盗団や、私服を肥やすために何の罪もないキャンプ場を取り壊してゴルフ場を作ろうとするブーテア市長などがそれに当たる。後述する市長の娘・ターニャなど、同世代の女の子にも意地悪な子がいて、みんなが友達というわけではないようだ。

 

「男は強く」「女は優しく」ではない

一見「女の子っぽい」趣味に見えて、実はそこまで「女の子っぽく」ないキャラクターがいる。例えば、歌が得意なステファニーはソプラノの綺麗な歌声ではなく、アルトのソウルフルな歌声だ。某ネズミの国のプリンセスは高い声で「女の子らしさ」を強調するが、レゴフレンズではどちらかといえば、かっこいい大人の女性をイメージしている。


その他のキャラクターも、女の子だからといって可愛く優しくという価値観を押し付けないのがこの作品の特徴だ。ミアは男の子とアスレチックで対決した。ミアは肉体的性差を乗り越えて、相手を凌駕していた。(緊急時に男女間で協力するなど、男性と女性どちらが強いという結論にはなっていない。)


ステファニーも高飛車な市長の娘・ターニャと喧嘩した。ステファニーはターニャの煽りに弱く、すぐ無理な戦いを挑む。ペットもいないのにドッグショーに参加しようとしたり、しっかりしたレシピもできていないのにお菓子コンテストで対決しようとしていた*1。(しがらみにとらわれていないからこそ、) ジェンダーを意識せずに気軽に観られるというのも、このアニメの特徴かもしれない。

 

 

女の子も車を運転する

アクティブな面といえば、このアニメでは女の子が乗り物を運転する。日本の普通のアニメでは、登場人物は法定年齢に達しておらず、車を運転しない。また、一般的には乗り物といえば男の子が好きなもので、女の子は興味を示さないとされている。しかし、レゴアニメでは普通に運転してくる。


これは、もともとレゴアニメでは乗り物のキットを販促しており、それを女の子のアニメでも行なっているに過ぎない。でも、男の子が主役だとバトルメカにだったのが、日常系のレゴフレンズだとピザの配達用バイクや乗用車などの一般的な乗り物になっていて面白い。(でも、犯人を追跡したり馬力で引っ張ったりするなど乗り物はしっかり活躍する。)


各キットに想定されたストーリーも、暴走したジェットコースターを止めるなどアクティブでレゴらしい内容になっている。アクティブな(スポーティーな)子が1人いるのではなくて、基本的に全員アクティブというのが面白い。

 

 

 

レゴフレンズにも「可愛い」はある

ここまでレゴフレンズが「女の子っぽくない」ということを強調してきたが、レゴフレンズにも「可愛い」はある。例えば、エマはネコが好きだったり、口癖が「はわわ」というか弱さを強調するものだったりして、女の子らしいと思われる部分を残してある。


ただし、彼女もいたずらなどには参加するので、100%「女の子らしい」わけではない。ステレオタイプの女の子らしさを強調しない絶妙なバランス感覚に注目して観たい。

 

 

*1:ターニャはステファニーの不完全なレシピを盗んでいる。

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