ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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VRでがん患者は救えるか? 劇場版『仮面ライダーエグゼイド』

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Photo via pixabay

 

がんと戦う仮面ライダー

あなたの大切な人が癌(がん)にかかったら、あなたは病気と、患者と真正面から向き合えるだろうか? 劇場版『仮面ライダーエグゼイド』は、そんな難しい問題を扱っている。

 

 

あらすじ

『仮面ライダーエグゼイド』については、このブログでも何度か取り上げてきた。「天才ゲーマー」とも呼ばれる研修医の主人公が、ゲームから生まれたコンピュータウイルスと戦う物語だ。

 

劇場版では、小児がんを患う少女をゲストに迎え、VR(仮想現実)ゲームに少女を救うことができるかという内容を扱っている。


登山やアクションなど、あらゆる体験をプレイヤーの目の前に再現するVRゲーム。VRさえあれば、がんで運動ができない娘も運動会でかけっこをすることができる。お弁当のたこさんウインナーを食べることができる。あらゆるものを思い通りにできる。


同じく劇場版のゲストであるゲームクリエイターの男は、謎の仮面ライダーに変身し、町中の人々をそんなVRの空間に誘(いざな)う。男の正体は? その目的とは? なぜ少女のために戦うのか? その真相は劇場で確かめてほしい。東京ではまだやっているはず。

 

 

最低限の設定の確認

テレビ本編は観ていないけれど興味があるという人のために、少しだけ設定を書き留めておく。

 

ゲーム病

コンピュータウイルスが起こす病気の名前。バグスターウイルスが人間に感染し、発症する。重症化すると肉体が消滅し、データ人間化してしまう。

 

原因となるコンピュータウイルスを倒せば、病気は治るが、一度消えた命を元に戻す方法は現在、存在しない。「ゲムデウス」は最強のウイルス。

 

ガシャット

ゲームカセットのこと。ベルトに挿すと、仮面ライダーに変身できる。ベルトとガシャットは「ゲンムコーポレーション」の技術。

 

人間
  • 主人公の研修医は仮面ライダーエグゼイド(ピンク・緑・金色)に変身する。
  • 仮面ライダーブレイブ(空色・白)は、飛び級の天才外科医。
  • 仮面ライダースナイプ(紺)は、主人公が勤める病院の元ドクター。とある医療ミスが原因で医師免許を剥奪された。しかし、テレビ本編の活躍によって、免許を再取得している。

 

データ人間

コンピュータウイルス「バグスター」が人間の姿を得たもの。劇場版では、以下の全員が主人公に協力している。

  • 仮面ライダーポッピー(ピンク・黄色)は、看護師の姿とゲームキャラ(ピンク髪)の姿を使い分ける。
  • 仮面ライダーゲンム(黒・紫・白)は、エグゼイドの色違い。データ人間になる前は、ゲーム会社の社長でバイオテロリストだった。
  • 仮面ライダーレーザー(黄色)は、ゲーム病専門の臨床医。データ人間になる前は、監察医だった。
  • 仮面ライダーパラドクス(赤・青)は、エグゼイドが生み出してしまった存在。彼が消えれば、主人公は変身できない。

劇中には登場しないが、檀正宗(だん・まさむね)は仮面ライダーゲンムの父で、テレビ版の「ラスボス」だった。

 

VRって難しそう

VRは幻

「仮想現実とか、難しそう」と思う人もいるかもしれない。だが、心配はいらない。


VRという言葉は今流行っているから使われている言葉であり、昔の言葉で言えば「幻」である。ゴーグル型の機械に映像を映し出し、映像の中にいるような気分にさせるというのが、VRの構造だ。


この技術は、すでに企業や医療の研修への応用が検討されている*1。これまでは指導者がひとりひとりに付かなければならなかった現場でも、VRの機械が先生になってくれる。手術室や工事現場などを再現し、実際に手足を動かして訓練することもできるのだ。


身近な企業では、ケンタッキーフライドチキンがチキンの揚げ方を教えるために、VRの活用を検討していると報じられている。

gigazine.net

 

VRゲームではゲームの世界に入れる

この幻の中で遊ぶ体験型のゲームがVRゲームだ。ゲームの内容は、銃を使ったアクションゲームや、アイドルが出てくる音楽ゲームなど多岐に及ぶ。いずれも、ゲームの中に入った気分になれるというのが特徴だ。


劇場版エグゼイドでは、エグゼイドが「ゲームを作るゲーム」の中に入り、戦いながら武器や足場を作る。劇中ではVRゲームがどういうものなのか、わかりやすく描写されているので、VRゲームがわからなくても問題ない。

 

医療とITって関係あるの?

医療と情報技術(IT)は大いに関係がある。上記に挙げたような研修はもちろんのこと、恐怖症などの治療にも使われている*2

 

意外かもしれないが、目の病気がある人にもVRは有効だ。VRゴーグルは拡大・縮小・白黒反転などの機能を持つすごい眼鏡に変身する*3。失明を治すとなると今の技術では無理だが、視力がある人を助けることにおいては、VRの活躍が見込まれている。


ちなみに、見出しで問うた「VRでがん患者は救えるか?」についてだが、エグゼイドの映画について答えることは控えたい。しかし、現実には、がんの患部を再現するためにVRが活用されている。これにより、医療ミスを減らすことができそうだ。

 

wired.jp


巷ではゲームの機械だと思われているようだが、VRは人のためになる技術なのだということをわかってほしい。

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