前回に引き続き、プリパラ2年目とディアマイフューチャーを比較します。ネタバレが嫌な方は、ブラウザの戻るボタンなどからお帰りください。
プリパラ2年目
プリパラがリニューアルされ、新ゾーン・ドリームシアターが登場する。毎シーズン1回開かれるドリームアイドルグランプリに優勝することで、季節のコーデをゲットすることができる。優勝チームの中からドリームパレードのセンターを決めるという決まりになっている。果たしてらぁら達は無事ドリームパレードに出演することができるのだろうか?一方、らぁら達の友情を阻む新たな敵が現れる。その目的は…?
プリティーリズム・ディアマイフューチャー
あのプリズムクイーンカップから3年が経ち、MARsは一流のプリズムスタァ&アイドルユニットとして成長していた。あの時試合を観戦していた深山れいな達達・3人の少女は、デビューを目指して日々鍛錬を積んでいた。そんなある日、同じく試合を観戦していた上葉みあは、突然MARsのステージへ飛び込んでしまう。なんだかんだでデビューを決めたPrizmmy☆。彼女たちは伝説のドレス・シンフォニアドレスを手に入れるための大会・シンフォニアシリーズへと誘(いざな)われる。そして、シンフォニアシリーズの背後で、ある人物が暗躍し始めていた……
一見、プリパラ1年目とオーロラドリームほどの共通点は見て伺えません。それもそのはず、プリパラ2年目には時間の経過がありません。では、どこがどう似ていて、何がプリパラ2年目*1にどう影響を与えているのでしょうか?
語尾と口癖
プリパラ2年目といえば、黄木あじみという強烈なキャラクターの語尾です。実は、これもディアマイフューチャーにインスパイアされていたりします。ディアマイフューチャーのキャラクターの口癖一覧です(初期で消えたものもあります)。
- いっちばーん!(ワナワナワナワナ……)ドッカーン!
- ハートウェイクアップ!
- ギャラクティカ◯◯っしょ!気にしなーいない。にこりんちょ。やるってか。
- メモメモですぅ。私のメモによると……
- ファイティンッ!
- イェーイ!
- パクパク〜◯◯の味〜
- ケンチャナー。セレブリティー。セレブル◯◯。
- ◯◯は無駄なのです/◯◯は無駄ではないのです。無駄なく◯◯しました。
- ハートシャッフル
ディアマイフューチャーの新キャラだけでこんなに口癖があります。あじみ先生はこれをほぼ1人で請け負いました(あろまやみかんもいるわけだが)。ちなみにマネージャーのマスコットたちがネガティブなのは、オーロラドリームのマスコットだったベアチアマスコットがディアマイフューチャーのペアチャムを僻んでいたことに被せているのかなと思います。
チームが重要
ディアマイフューチャーでは、ソロのプリズムショーがほとんどありません。ほぼ全てがユニットによるものです。ディアマイフューチャーの登場人物のうち、CGが用意されているのが15人もいるという事情もあるのですが、せれのん with Kが1曲、他のチームは2曲が基本です*2。滑走が少ないという難点もあるのですが、それぞれのチームが努力しているシーンやそれぞれのチーム内の関係が見られるのがいいところです。
一方のプリパラ2年目は、いつものチームでもライブをしますし、ソロもあります。でも、一番の目玉は、サイリウムチャームの導きで結成されるという設定のドリームチームです。ドリームチームは5人組になっていて、基本的にドリームアイドルグランプリごとに解散します。結成から優勝お披露目ステージまでの短い間ではありますが、チーム内の関係性を描いています。それに加え、後述するひびきのプリンセスチームによって引き裂かれたチームの、絆にも注目です。
強大な敵・紫京院ひびき
紫京院ひびきは、プリティーリズム・ディアマイフューチャーに置き換えると、2つの人物に分かれます。1人目は、悪の親玉と化した阿世知欽太郎です。もう1人は、欽太郎に洗脳されていて、みあ達の目の前に立ちはだかった春音あいら*3です。阿世知欽太郎は劇作家で、プリズムアクトを考案した人物です。欽太郎は究極のプリズムアクト・グレイトフルシンフォニアを考案しましたが、その壮大さから、大女優ミョンジャやトッププリズムスタァ・ケイ*4をもってしても、実現には至りませんでした。そんな欽太郎の目的は、自身が過去に考えたグレイトフルシンフォニアを完成させ、過去の栄光にすがり、また、プリズムショーを終わらせることでした。一方の春音あいらは、自身の優柔不断さもあって、魅力的な服を作るショウとユンス、2人の男性の間で心が揺れ動いていた中で、欽太郎が見せたシンフォニアドレスのデザインに魅入られてしまいました。その結果、MARsのメンバーや奪還に失敗したせれのんやかなめ達が欽太郎の手に落ちてしまいました。残された後輩たちは当然ピンチに陥ります。
当の紫京院ひびきはといえば、ドリームシアターだけで出せる技・サイリウムエアリーの上級版・ゴールドエアリーをシアター外で出せる強者です。ひびきは緑風ふわりとファルルという2人の女性に惹かれていました*5。友達に裏切られたという辛い経験から、ボーカルドール*6になってなんでも自分の思い通りになるプリパラに篭ろうとしていました*7。ひびきは、伝説の神アイドル・セインツがいた頃のプリパラを懐かしんでおり、新たな神アイドルの出現のために、強者だけがライブをすることが許されるセレパラを作ろうとします。そのために天才であるファルル・そふぃ・シオン・みかんを引き抜き、冬のグランプリに出場し、見事に勝利します。これにより、ひびきはプリパラの運用権を掌握し、プリパラはセレパラになってしまいます。(途中、みかんがらぁら側に寝返りますが、レオナがひびき側に行きます。ひびきサイドの人間も、ひびきの野望を把握した後は、ひびきの野望を阻止しようとします。)
どちらもラスボスではありますが、倒して(悪が滅んでよかったねで)終わりにしないのが、プリティーリズムから続く流儀です。ひびきが3期でどう変わるのかも注目です。
*1:ここでいうプリパラ2年目は、39話から89話です。
*2:ただし、PURETTYは2曲とも実在のユニットPURETTYによるもの。Prizmmy☆の曲のうち、1曲は実在のユニットPrizmmy☆によるもの。シャッフルユニットはいずれも声優が担当で1曲ずつ。
*3:最強のジャンプ・無限ハグエターナルが使えます。
*4:ケイは愛人でしたが、結婚し子どもを設けます。
*5:ひびきは女性ですが、プリンスを名乗っており、2人をプリンセスと呼んでいました。ふわりは自分からひびきのプリンセスを辞退しました。
*6:プリパラ内でのみ活動可能なアンドロイド。その源は、プリチケが届いていないみんなのプリパラに対する想い。
*7:らぁら達が目指すプリパラはみんながレベルにかかわらず平等に扱われ、みんなが友達である世界。ひびきが目指すのは強者が弱者を支配し、強者だけが繁栄する世界。