地方に遠征する際に気をつけること
駅前だと思っていたのに、実際には郊外の映画館だった。今宵お届けするのは、映画の予約で失敗した男の悲しいストーリー。愚痴でしかないが、これから地方でのイベントやライブビューイングが増えていくにつれて、こうした問題も増えていくに違いない。
さて、私は、劇場版宇宙戦隊キュウレンジャー・仮面ライダーエグゼイドを観るため、イオンシネマ金沢のチケットを予約した。映画を観るため、駅まで急ぐ。予約券を発券する筐体にQRコードをかざす……
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「予約はございません」
……衝撃的なエラーメッセージが表示された。手動で入力し直しても、結果は同じだった。
私の身に何が起こったのか?
数日前、駅前のイオンシネマの上映スケジュールを確認すると、朝早めの上映が1つあるだけだった。
でも、昨夜、イオンシネマ金沢の上映スケジュールを再び確認すると、昼の上映回があった。占めたと思い、席を予約して、今日駅前にやってきたというのがその経緯だ。
同じ間違いを犯した方は、すでに私が犯したミスにお気づきだろう。そう、イオンシネマ金沢は駅前にはないのだ。
イオン金沢は駅から離れた福久という住所にある。そこに出店しているのが、イオンシネマ金沢だ。それに加えて、駅前の「フォーラス」という商業施設にも、イオンシネマ金沢フォーラスがある。
私はこの2つを混同していたのだ。上映時間が変わっていたのも、別々の検索ワードから別々の上映館のウェブサイトにたどり着いたからだろう。
遠征時に注意
今後、仮にイオンシネマ金沢でイベントがあり、遠征したいという場合は、十分注意してほしい。もしかしたら、金沢以外でも似たようなことがあるかもしれない。よく調べずに駅前に行って、イベントに参加できなくても、返金される可能性は低いし、参加できなかったイベントは二度と返ってこない。
地元の人しかわからない事情というものは、どこにでもあると思う。柏レイソルの日立柏サッカー場も、柏駅前にない。でも、レイソルが「日立柏サッカー場は駅前すぐ!」とでもうそぶかない限り、罪に問われることはないだろう。
イオンシネマに関しても、トップページを下にスクロールすると、間違いが多発している旨がウェブサイトに書かれていた。だから、間違えても自分の過失である。
ウェブサイトをよく見よう
イベントであればイベントページや当選メールなどに、そうでなくても映画館のウェブサイトに、色々と情報が書かれている。映画館の住所やアクセス方法、イベントの開催予定なども書かれているはずだ。きちんと確認すれば、同じ市内の別の映画館や似た名前の映画館を避けることができる。
似た名前の地名といえば、東京の青海(あおみ)と青梅(おうめ)が有名だ。同じ都内でありながら距離が離れているため、間違えると大変なことになる。実際に、地名の誤植が原因で、青海で開かれるイベントに参加できなかったケースもあるようだ。
確認を怠るとロクなことにならないので、事前の調べは入念に。あなたが行く土地が慣れない土地・知らない土地であることを忘れてはならない。場所によっては、新幹線や飛行機のチケットを取ることになるだろうから、下手をすれば万単位の損をすることになる。
地元の人が注意喚起を
オタクの強みは、相互に情報を発信する巨大なネットワーク網にある。嫌なことがあったときに学級会を開くのもよいが、もっと有効なネットの使い方もあるはずだ。「◯◯と××は違うから気をつけて」「△△には大荷物が持ち込めないよ」など、地元民が知っている注意事項を積極的に流してほしい。そうすれば、失敗する人は減るはずだ。