主人公は1年かけて強くなった
今作は最強になりたい少年を主人公に据え、最強のベイブレーダーの資質とは何かについて考えてきた。
主人公・赤刃アイガの目的は「超ゼツ最強無敵」になることであった。
彼は超ゼツ最強無敵になるために、さまざまなことをしてきた。
この記事はそのまとめである。
ベイ筋を鍛えること
ベイ筋が何かについては『ベイブレードバーストゴッド』のEDを参照のこと。
ベイ筋トレーニングによってシュートパワーを鍛えたアイガ。
見事、蒼井バルト(前主人公)の宿敵・白鷺城ルイを下す。
そんなアイガの前に立ちはだかったのが、ファイとリヴァイブフェニックスだった。
ファイは共鳴力が高いので、ベイ筋だけでは倒せなかった。
ベイ筋は必要だが、それだけでは最強とは言えない。
人のベイを破壊すること
強さの象徴として、他人のベイを壊す描写があった。
ベイブレードバーストでは、相手のベイをパーツに分解(バースト)することで2点もらえる。
だが、他人のベイを本当に壊す闇のベイブレーダーが現れた。
アイガも一時は闇に堕ち、バルトのウイニングヴァルキリーを破壊した。
「最強」になった。
しかし、闇のベイブレーダーに自分のベイを壊されてしまい、最強どころではなくなってしまった。
壊れないベイ? ベイの性能
超Z覚醒システムは、超Zウィングが開いている限り、破壊されない。
だが、超Zウィングを押し込まれると、破壊できる状態になる。
それに、破壊できなくてもスタジアム外に押し出したり、回転を止めることはできる。
超Z覚醒のないエアナイト、ゴッドベイ(去年のベイ)のスクリュートライデントも局面によっては勝っていた。
戦略で性能差をカバーすれば、格上の相手でも倒せる。
ベイバトルはベイの性能だけではないのだ。
ただ、戦略にも限界はある。
バランスタイプのベイはモードによって動きが違う。
モードAに勝っても、モードBには勝てない場合もある。
ベイとの絆(共鳴力)
ベイとの絆はブレーダーを強くする。
ベイバトル中に起こる奇跡は、ベイとの絆によるものが多い。
しかし、ファイとハーツの兄弟は、念の力(悪魔の共鳴)によってベイの力を高めた。
聖獣の声に耳を傾けず、ただ「相手に勝ちたい」「ベイを壊したい」と願った。
この状態になると、ベイの「痛み」がブレーダーにも伝わってくる。
アイガもこの状態に陥ったが、ゼットアキレスが破壊されたことで目が覚めた。
ベイの声に耳をすませ、信頼関係を築き、悪魔の共鳴よりも強い力を得た。
最終回のバルト戦では、誰よりもベイバトルを楽しみ、最強になるという目的すら忘れていた。
もともとアイガは共鳴力のポテンシャルが高かったが、複数の要素が重なり、最強になった。
ベイブレードを楽しむ心
放送当初のアイガにとって、ベイブレードは最強超ゼツ無敵になるための道具だった。
バルトやファイを倒すことに躍起になっていたアイガに「ベイブレードを楽しむ」という考えはなかった。
終盤のアイガはベイを楽しめるようになった。
ファイはベイというよりも破壊を楽しんでいたので、この点では確実にファイに勝っていた。
仲間との絆
アイガは特定のチームに所属せず、広く人間関係を築いてきた。
乱ベイ組、米駒学園ベイクラブ、Z4、紅シュウやバルトとは長い時間をかけて打ち解けあった。
最初、特に米駒学園の面々はアイガを嫌悪していた。
だが、終盤になると、みんなアイガの特訓に付き合っていた。
ベイブレードのようにぶつかり合って切磋琢磨する仲間がいたことは、アイガが最強になった一因といえるだろう。
最強無敵の資質:
- ベイ筋
- ベイの性能を活かす・補う戦略
- ベイとの絆
- ベイを楽しむ心
- 切磋琢磨する仲間
アイガの物語は終わる
赤刃アイガを主人公とする物語は、超ゼツで終わりになる。
しかし、「間違った道を進んだことを内省する主人公」という役割は十分果たしたと思う。
人気アニメシリーズだとどうしても、成長の余地がないのに主人公を続けさせられる場合がある。
そういう意味では、1年で主人公を下ろすのは英断といえよう。
『ベイブレードバーストGT』でも出番があるかもしれないので、まだ悲観してはいけない。
また、新主人公の物語もぜひ応援してほしい。