ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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【鎧武】舞台『仮面ライダー斬月』本編への熱いオマージュ

テレビドラマを知らない人でも楽しめる 大迫力のステージ

舞台『仮面ライダー斬月』が千秋楽を迎えた。

仮面ライダーシリーズ初の舞台ということもあり、今作にはかなりの期待がかけられていた。

結果として、ファンも初見の人も満足できる大迫力の作品になった。

 

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この記事では、そんな仮面ライダー斬月の構成や演出について書く。

追加公演・再演があるかもしれないので、ストーリーには極力触れない。

 

 

 

仮面ライダー斬月/呉島貴虎とは

テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』に登場した、2号ライダー相当のヒーロー。

「沢芽市」を城下町とする企業「ユグドラシル」で主任を務めている。

ノブレス・オブリージュ」が信念であり、強者の務めとして弱者を守ろうとする。

 

沢芽市ではダンスチームの若者ら(仮面ライダー鎧武を含む)がナワバリ争いをしていた。

貴虎は彼らを嘲笑っていたが、そこに最愛の弟が参加していたことは想像だにしなかった。

 

戦いの中で仮面ライダー鎧武と信頼関係を築いていく一方、弟や仲間の研究員に裏切られる。

 

仮面ライダー斬月のデザイン

仮面ライダー斬月はメロンの仮面ライダーである。

 

通常の姿「メロンアームズ」は、高級感あふれる白いライダースーツと黄緑色のメロンの鎧が特徴だ。

メロンの皮の模様がついた大きな盾を持っている。

武器は小ぶりの刀を使う。

 

メロンソーダの仮面ライダー「メロンエナジーアームズ」にもなれる。

こちらは夕張メロンのようなオレンジ色が差し色で入っている。

武器の弓矢は、近接武器としても使える。

 

そして、情報解禁されているので書いてしまうが、「カチドキアームズ」というのもある。

これは鎧武の姿であった「カチドキアームズ」を斬月仕様にしたものだ。


背中の旗を使ったアクションが見どころのひとつである。

武器の火縄銃は剣にもなる。

 

その他のスピンオフ作品の姿は割愛する。

 

テレビドラマ本編の主な出演者

テレビドラマには佐野岳、小林豊、高杉真宙をはじめとする後の人気俳優が出演した。

久保田悠来以外のキャストはこの舞台には出演していないが、トークショーに出たり、一観客として見に行ったりしていたようだ。

 

ライダーの数が10人を超えることもあって、テレビドラマ本編は見応えがある。

それぞれのライダーに焦点を当てたVシネマもおすすめだ。

 

劇中のキーワード

ロックシード(錠前)

「アーマードライダー(=仮面ライダー)」の変身に使うアイテム。

その名の通り、南京錠に果実や種の絵が描かれている。


果物、食べられる木の実、食べられない木の実などでランク分けされる。

怪人の召喚に使えるほか、バイクに変形するものもある。

 

ドラマ本編ではユグドラシルの一部の人間と、ダンスチームの若者に配られていた。

単に錠前(じょうまえ)とも呼ばれる。

 

ヘルヘイムの森

沢芽市を侵食していた謎の異世界。

怪人・インベスが住んでいる。

木になっているおいしそうな実は、仮面ライダーが触るとロックシードになる。

 

プロジェクト・アーク

ユグドラシルはヘルヘイムの森の侵食を認知し、人類を救うために変身ベルトを開発していた。

だが、そのベルトを全人類に行き渡らせるのは困難であった。

 

舞台の注目ポイント

前置きが長くなったが、ここからは舞台の話。

 

鎧武との連続性

今作は、呉島貴虎役の久保田悠来以外ほぼ全員舞台オリジナルのキャストだ。

そのため、鎧武との連続性がなさそうに思える。

 

だが、演出を務める毛利亘宏は脚本家として、鎧武の一部の回を手掛けている。

一部のメインキャストは、本編の登場人物をオマージュしている。

鎧武を見たことがない人でも鎧武を理解できるようになっている。

 

ダンスとアクションの融合

原作のダンスチームという設定を踏襲し、アクションの中にダンスが入り混じっていた。

戦いのシーンでは、キャストが全員で踊ることもある。

 

反面、アクションも忘れていなくて、剣や棒を使った軽やかな動きも見られた。

集団でのバトルから徐々にライダー同士のバトルに移っていく。

舞台の奥は階段になっており、アクションもダンスも映えた。

 

透過スクリーン

今作では、動画やテレビドラマ本編の映像などを出すために透過スクリーンを活用していた。

 

映像を映さないときも、スクリーンを隔てた会話などの演出に使われていた。

中継映像や回想という設定で、役者がスクリーンの奥で演技するシーンもあった。

 

この透過スクリーンが最も生きるのがアクションシーンだ。

普通のヒーローショーなどでは、刺す・斬るを効果音や受け手のリアクションでごまかす。

でも、透過スクリーンだと特殊効果(映像)をつけられて、リアリティが増す。

 

多彩な変身演出

変身は、消灯してライダーと入れ替わるだけではない。

照明でステージ上を見えづらくするというパターンもあった。

透過スクリーンで変身エフェクトを流して、その隙に入れ替わるなどもあった。

 

どうやって変身するんだろうというのは、舞台を見る上での楽しみだった。

 

テレビドラマ『仮面ライダー鎧武』のオマージュがある。

ダンスチームの設定を踏襲している。

透過スクリーンが活用されている。

変身の演出が凝っている。

 

正真正銘『仮面ライダー鎧武』の続編

この舞台は『仮面ライダー鎧武』の続編としてよくできていた。

キャラクターを借用するのではなく、あくまで仮面ライダー鎧武の世界で起こった出来事を描いていた。

 

2.5次元ビジネスが過熱する中で、これだけ本物らしい作品が作られたことは、ファンとしても鼻が高い。

舞台未経験者なども多く起用していて、新人俳優の登竜門の役割も十分果たせていたと思う。

 

今作は仮面ライダーの舞台作品の第1弾である。

今後も本編をリスペクトしたスピンオフが出てくることを願いたい。

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