ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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【アイカツ!】1-2年目 星宮いちごの軌跡

ライバルとの関係性 シリアス描写にも注目

『アイカツ!』を知っているだろうか?

アイドルを育成する学校を舞台に、主人公の少女たちの成長と活躍を描く作品だ。

学園のトップアイドル「スターライトクイーン」や、「アイカツランキング」と呼ばれる賞レースをめぐり、物語が展開される。

 

アニメは2012年にスタート。

スーパーなどに設置されたゲーム筐体、およびスマホ型玩具と連動していた。


友情・努力・勝利のスポ根要素と、CGによるライブパートが話題になった。

仕事やオーディションに関するシリアスな内容も評価された。

ある意味、2010年代を代表するアニメのひとつである。

 

この記事では、「星宮いちご」を主人公とする1−2年目を扱う。

番組の構成と特徴について説明していく。

 

 

 

各シーズンの概要

1年目:スターライトクイーンカップ

主人公の星宮いちごがスターライト学園に編入し、次期スターライトクイーンが選ばれるまでの1年間を描く。

方向性が定まっていなかったこともあり、ところどころでシリアス展開がある。

少年や大人の男性のキャラとの絡みがあるなど、挑戦的な描写も。

 

中盤以降のユニット編と、スターライトクイーンカップが山場となる。

メインの8人を中心に物語が展開するが、ときどき一部のサブキャラにもスポットが当たる。

 

2年目:アイカツランキング

ライバルが登場しつつも、ほかのアイドルを蹴落とすなどのシリアス描写が控えめになった。

舞台は学園を飛び出し、アイカツランキングで上位を目指すことが目標になる。

 

新たに、12種類の「星座ドレス」が登場する。

それを手に入れるため、アイドルたちが努力する場面もある。

 

後半には、いちごに憧れてアイドルを目指す少女が現れる。

2年目のクライマックスに向け、怒涛の展開が始まる。

 

主要キャラの紹介

今作の一番のメインは星宮いちご・霧矢あおい・紫吹蘭の3人組だ。

目指すべき先輩として、神崎美月が設定されている。

終盤には、いちごを目指す後輩・大空あかりが登場する。

 

星宮いちご:ひたむきに努力する主人公

赤い大きなリボンとしゃもじがトレードマーク。

とあることをきっかけに、アイドルをほとんど知らない状態からスターライト学園に入学した。

ごく普通の弁当屋の子どもだったが、ひたむきな努力でトップアイドルに成長していく。

 

霧矢あおい:幼馴染のアイドル博士

アイドルや芸能界の知識が豊富な「アイドル博士」。

いちごとは幼馴染で、入寮後はルームメイトになった。

「穏やかじゃない」が口癖となり、レギュラーから外れた3年目以降も他のキャラに多用される。

 

紫吹蘭:ストイックなアイドルの先輩

いちごたちと同い年だが、幼少期から芸能界にいる先輩。

当初はいちご・あおいを目の敵にしていたが、徐々に2人を認めていく。

先輩として厳しく2人を指導する一方で、ストイックさが仇となる場面も。

 

神崎美月:孤高の女王

スターライト学園のトップに君臨するスターライトクイーン。

圧倒的な実力を誇るソロアイドルだが……?

 

音城セイラ:2年目のライバル

2年目に登場する新設校・ドリームアカデミーの生徒。

あることのためにアイドルをやっており、いちごとライバル関係になる。

決め台詞は「あなたがドなら私はレ」。

 

大空あかり:主人公を目指す後輩

いちごに憧れて、入学オーディションを受験した少女。

彼女に憧れるあまり、ロングヘアーと大きなリボンを完全にコピーしてしまっている。

 

ストーリーの分類

プレミアムドレス回:努力と勝利

レア度の高い「プレミアムドレス」を手に入れるため、登場人物が努力する。

プレミアムドレスはブランドのデザイナーが魂を込めた1点ものという設定。

このドレスがあると、オーディションに勝ちやすい。

 

努力をせずにプレミアムドレスを手に入れる回もあり、賛否両論ある。

それから、使用ブランドが被ると、プレミアムドレスをもらえない子も出てくる。

アニメとゲームのリソース的に、どうしても誰か1人に1着だけになってしまうのだ。

 

ちなみに、デザイナーはアイドルの重要なパートナーである。

主人公の相方となるデザイナーはとくに、重要なキャラだ。

地味に豪華な声優にも注目してほしい。

 

オーディション回:キャラ付けに影響

広告のイメージキャラクターなどを選ぶためのオーディション。

オーディションに合格するため、登場人物は勉強や努力をする。

合格して勝ち取った仕事は、キャラ付けの1要素になる。

 

同じオーディションに2人以上の主要キャラが参加する。

キャラ同士の対決になり、ときにシリアスな展開もある。

2年目以降は、1人やチームで挑むオーディションが増える。

 

1年目のスペシャルオーディションでは、アイドルの「心得」の獲得を目指す。

普通の学校でいう中間・期末テストにあたり、仲間同士の協力が見られる。

 

ドラマオーディション回(ライブパートなし)

ライブパートのない箸休め回。

ドラマのオーディションという設定だが、ほとんど本番に近い環境で演技をする。

関係ない他の回でもドラマの役柄が登場するなど、キャラへの影響が強い回だ。

 

演技のはずなのに、たまに「本物」を出してくる。

命がけのオーディションは、アイカツを象徴している。

 

この回は筐体のモードが元になっており、衣装も筐体と同じものを使う。

挿入歌として、筐体のドラマ用音楽が流れる。

終始CGは使われない。

 

アイカツ格言:ミニキャラも根強い人気

本編後のミニコーナーで、今週の教訓などを一言でまとめる。

このコーナーでは、頭身の低いミニキャラとなった主人公らが会話する。

『イナズマイレブン』にも同様のコーナーがあるが、こちらはセリフの引用ではない。

 

ミニキャラのイラストが好きというファンも多い。

後のシリーズでは使われていないのが残念との声もある。


各話のアイカツ格言はファンの中では合言葉になっている。

格言自体を使ったグッズもあり、このコーナーの人気は根強い。

 

ストーリーの魅力

スポ根要素:アイドルは体力

冗長なスポ根要素が話題になった。

 

実際のアイドルも2-3時間歌って踊り続けるため、体力が求められる。

しかし、アイカツではアスリート並みに走り込むなど、極端な描写が多い。

レッスンルームの床が削れている、夜遅くまで練習しているなどの努力を示唆する内容もあった。

 

崖を登る描写はのちのシリーズにも受け継がれている。

実在するアイドルグループのパロディなのか、オノで木を伐る描写まである。

今作は、きらびやかなアイドルのイメージを塗り替えた作品である。

 

仲間でありライバル

アイドル学校という題材は、矛盾に満ちている。

クラスメイトは仲間だが、アイドル(同業者)としてはライバルだからだ。

 

後輩をやさしく指導するあたたかい場面がある。

仲間で協力して挑むオーディションもある。

友達とじゃれ合う場面もある。

 

でも、1つしか席がないオーディションを戦うとき、彼女たちはどうするのか?

少女たちの矛盾に満ちた関係に注目だ。

 

アイドルの意外な一面

2年間の登場キャラはかなり多いが、描写に余念がない。

 

そのキャラがもつ意外な一面も描かれたりする。

プライベートの様子や、本当に好きなものの描写がキャラをより魅力的にしている。

いわゆるギャップ萌えというやつだ。

 

そうしたキャラの裏の顔が、事件や騒動に発展する回もある。

オンとオフは初代アイカツ!を楽しむ上で重要なキーワードかもしれない。

 

新人声優の成長 今は前線で活躍

星宮いちご役の諸星すみれをはじめ、主要キャストは新人が多かった。

初期の話数では発音が甘いのがわかる。

 

人気声優の大橋彩香や黒沢ともよも、アイカツ!の出身である。

100話を通して、彼女たちの成長の軌跡をたどることができる。

 

他にも雨宮天や、のちに『アイカツフレンズ!』でメインキャラを演じる木戸衣吹が端役で登場している。

メインキャラやモブキャラの初々しい演技に注目してほしい。

 

評価が分かれる部分

同じ描写・決め台詞の繰り返し

印象的な描写や、決め台詞が何度も繰り返される場合がある。

 

メインスタッフの一部が放送作家出身というのも影響しているだろうか?

パンチのある内容を繰り返すことで、キャラを印象付けようとしている。

一部には、セリフのためにしゃべっているように見えるシーンもある。

 

これを面白いととるか、悪ふざけととるかは、人による。

 

アイカツを盛り上げるへの路線変更?

主人公たちの目的が徐々に、「アイカツを盛り上げる」に変わっていく。

「対決」「勝負」の雰囲気が薄れていく。

相手を倒すとか、実力の差というものがあまり描写されなくなっていく。

 

キャラが成長し、素直に負けを認められるようになったのだろうか?

視聴者に合わせ、世界観が変わったのだろうか?

一般の我々は真相を知る由もない。

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