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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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スタッフロールに監修が〜子ども向け番組もリアルの時代〜

求められるリアルな描写

子ども向けアニメ・特撮のトレンドはファンタジーというよりも、リアルになりつつある。AIであれ、医療であれ、芸能活動であれ、専門家の監修が求められているのだ。例えば、『仮面ライダーエグゼイド』で登場したリプログラミングという能力は、現実の医療から着想を得たものである。遺伝子操作によって病気の感染を防ぐという医療技術を、仮面ライダーの攻撃に変えた*1


普通に考えれば、医者の仮面ライダーがウイルスの怪人を倒すことで病気を治すというだけでも話は成立する。しかし、エグゼイドは研修医を主人公にしながら、インフォームド・コンセントなどの現実の医療でも大事なことを扱っている。作品として楽しいだけでも十分なのだが、エグゼイドはそれ以上のことをやってくれている。


大人がアニメや特撮を好きなことが普通になる中で、こうしたリアルな描写が今や普通になりつつある。東映および東映アニメーションの子ども向け作品に多く見られる現象だが、それ以外の作品でもあるものはあるので、そちらも織り交ぜながらリアルな作品を紹介していきたい。

 

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『アイカツスターズ!』忖度が働いて誤審!? 絶望の閉店へ……?

色々と問題のあるオーディション

アイカツスターズ!』第58話は、去年に引き続き、幸花堂オーディションだった。アイカツ無印でいうポンポンクレープやポップンポップコーンの地位は射止めたと言っていいだろう。アイカツは伝統的にオーディション回がカオスになりやすいのだが、今回は比較的穏やかだった。ただし、オーディションの結果が穏やかじゃない。


今回は大人からすればどう見てもズルに見える方が賞賛されるような、痒いところに手が届かない回になってしまった。社長のプロフィールを念入りに調べ上げたエルザときららがオーディションに合格したのだが、新作スイーツを提案するオーディションの趣旨にあっておらず、彼女らが賞賛されることには疑問符が浮かぶ。少なくともアイカツのオーディション回としては、よろしくなかった。

 

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アニメが子どものものではない日本〜レゴランドの失敗から学ぶ〜

大人も楽しめるものでなくてはならない!?

レゴランドがうまくいっていないというニュースが度々、電波に乗っている。今朝の新聞では周辺のレストランが閉店に追い込まれたことが報道された*1。もちろん、少子化で子どもが少なくなっているということもあるが、運営会社はアニメ・漫画やおもちゃが子どものものではない日本の特殊な事情も考慮すべきだ。つまり、日本は、サブカルチャーに対する大人の態度が他国から抜きん出てひたむきである。2話しか入っていないのに諭吉が飛ぶブルーレイ・ディスクを買う人もいる。


これは子ども向けコンテンツに対しても同じだ。女の子キャラクターのフィギュアを集める男性や、ベイブレードバーで遊ぶ女性がいる。仮面ライダーの変身ベルトの大人用延長ベルトが発売され、大人向けのアニソンライブが開かれる。日本のアニメ市場が大人のファンによって成り立っているとまでは言わない。だが、レゴランドは、そんな日本の風土を理解せずに展開してしまったという感が否めない。

 

日本的な視点

レゴ=アート

そもそも、日本の大人にとって、レゴブロックで遊んだ思い出よりも、精巧な巨大クラフトとしてのレゴのイメージの方が強いはずだ。プロビルダーの活躍は連日ニュースになっており、プロの技巧に対する注目度は高い。でも、子どもがレゴを組み立てたというニュースはあまり聞かない。子持ちではない大人は玩具としてのレゴに触れる機会があまりないと思われる。

 

レゴブロック、ホンモノそっくり!「レゴ国会議事堂」を参議院前庭に展示 - GAME Watch

 

www.asahi.com


ただのブロックを色々なものに見立てて自由に組み替えて遊ぶ子どもの遊び方もよいが、キットを組み立ててオブジェとして飾るという大人の楽しみ方もある。大人がフィギュアやプラモデルに熱狂する国なのだから、レゴで作られたミニチュアの展示はあって正解だ。ただ、それは遊園地とは窓口を別にすべきである。6900円も払って鑑賞する人はよほど美術が好きな人しかいない*2。ミニチュア展示のみの美術展を開けば、価格を安くしても採算は取れるのではないだろうか?

 

童心に帰って遊ぶ大人

そのような大人な楽しみ方をする一方で、日本の大人は童心に帰って遊ぶのが好きだ。子ども向け玩具や子ども向けアーケードゲームの列に大人が並ぶ。子ども返りしてアニメキャラに甘えたいという意味の「バブみ」という言葉まで存在する。だからこそ、子ども騙しにならないようなハイクオリティなコンテンツが作られている。大人気ない、みっともないと思うかもしれないが、この人たちもコンテンツを買い支えている。


そんな日本においては、子どもが楽しく遊べるというだけでは足りなかったのかもしれない。ネズミのキャラクターやネコのキャラクターの遊園地やそのグッズは、童心に帰り、世界観に入り込めるというのが売りだ。休日の情報番組では大人の女性がネズミの遊園地で隠れネズミを探す様子が放送され、パレードに熱狂する。化粧ポーチにネコのキャラクターの絵が入っているものを使う女性もいれば、本格派シアターで特撮ヒーローに声援を送る男性もいる。日本においては、大人も遊びの一員なのだ。


海外の人から見れば、日本の大人はおかしいのかもしれない。でも、少なくとも日本では、そうしたキャラクターのグッズを身につけている人が大人気ないとか、知能が低いといったイメージを持たれることはない。そうしたキャラクターのテーマパークはかなりの予算をかけて、こだわりのある外装やストーリーを作り上げている。レゴランドにはそのように、大人が童心に帰れるような(もちろん、入場料に見合う)ハイクオリティな体験が求められていたのだと考えられる。

 

(アトラクションが全部子ども向けというのはデマで、大人でも楽しめるアトラクションはあるようだ。しかし、値段に見合わないと判断する人も多いらしい。)

 

レゴアニメの持ち腐れ

レゴアニメの現状

そんなレゴの強みのひとつがCGで描かれたレゴアニメ*3だ。しかし、レゴアニメは地上波ではテレビ東京系列のみでの放送となっており、放送直後にYouTubeで1週間限定配信があるだけである。ただし、一部の作品は初期のものが無料配信されているため、新規に優しいコンテンツでもある。だが、レゴのブランド力に比べ、レゴアニメの知名度は圧倒的に低い。YouTubeでオススメされたとしても、ネズミのキャラクターやネコのキャラクターのような看板がないので、とっつきにくい。


それから、日本のクール制(4クール52話制)と異なる方式をとっていることから、大人の視聴者の中には困惑する人も多いかもしれない。1シーズン10話でサクッと見られるというのは魅力でもあるのに……。いずれにしても、レゴアニメは日本の放送文化にあっておらず、コンテンツとしてはそこまでうまくいっていない。では、どのように変えればよいのか?

 

アニメではなくコンテンツとして

近年のアニメのトレンドは、ラジオ・音楽・イベントなど多方向から攻めていくことだ。そうしたコンテンツを通じてより深く作品の中に入り込んでいく。このような売り方に対しては冷笑的な声も聞かれるが、その売り方が続けられているということは、ビジネスとしては包括的な売り方が正解のようだ。


そんなもの深夜アニメだけ? いや、子ども向けアニメでも声優のイベントやコラボショップなどの展開がある。1800円もする映画に通い続けるファンの気持ちにも想いを馳せてほしい。もちろん、1シーズン10話しかないレゴアニメは深夜アニメ同様、放送のない時間が長い。その隙間をイベントや生配信番組で埋めていくのも手だと思われる。

 

レゴ声優の存在

レゴにはたくさんの声優が関わっている。元がCS限定の放送だったため、地上波ではあまり名前を見ない無名の声優も多くいる。一方で、森嶋秀太さん、内田彩さん、松井恵理子さんなど有名な声優も関わっていて、声優によるイベントをやる価値は十分ありそうだ。ただし、海外アニメの吹き替えということもあり、キャラソン等を出すのが難しいところもあるのかもしれない。長期シリーズになっているレゴニンジャゴーを中心に、そこのところをクリアしてほしいところである。

 

レゴアーティスト

レゴアニメには、人気グループD-51が関わっている。今の所、全世界共通のテーマソングを2曲歌っているだけだが、今後もバージョン違いなども歌うかもしれない。6月からはレゴフレンズが放送されるが、女の子の物語ということもあり、歌手が変更されそうだ。

 

配信番組にしやすい土壌

生配信のネット番組があったら面白い。もちろん、レゴアニメ単体では生番組の配信は難しいだろう。だが、レゴというコンテンツがある。レゴ自体は有名なので、番組として成り立つ公算が高い。つまり、レゴ全体の生番組を作り、その中にレゴアニメの情報やレゴ声優を登場させる形であれば、配信番組は実現しそうだ。大人のレゴファンも一定数いることから、やるとすればディープな内容が期待される。

 

プロモーションビデオではなくコンテンツに

このように、レゴアニメは知名度が低く、それ自体のプロモーションがうまくいっていない。アニメの放送と商品の販売しかない現状、レゴアニメは商品のプロモーション映像でしかないのだ。しかし、レゴランドを開いた今、それを売り物にしていく必要がある。レゴニンジャゴーが描く東洋的な価値観は日本人の大人の共感を得やすいし、レゴネックスナイツでは悪役のジェストロと「モンスターの書」への支持も根強い。レゴブロックで作られた遊園地ではなく、レゴという一大コンテンツのテーマパークであるということを日本の大人に認識させるのも大事なことである。

 

大人も視野に

見てきたように、日本の大人のサブカルチャーに対する姿勢を想定していなかったのも敗因のひとつだと考えられる。アミューズメントパークは子どものためのものではなく、大人も楽しむものなのだ。一方、レゴの大人に対する姿勢をよく表しているのが、都市圏にある施設「レゴランドディスカバリー・センター」のルールである。この施設では大人のみでの入場が禁止ということだ*4


現状、日本の子ども向けコンテンツには、子どもの楽しみを害さない限り、大人の参加を認めているものが多い。イベントなどでは大人向けの時間帯を別個で用意してゾーニングしている場合があるが、常設の施設で大人のみの入場を禁止しているというのはあまり聞かない。この際、レゴのお偉いさんも一度童心に帰ってみたらどうだろうか?

*1:来場者低迷、レゴランド隣接店舗が2か月で閉店 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

*2:経済学には、消費者がその値段の商品を買って、いくら得した気分になったかという指標がある。それを消費者余剰という。料理の値段を予想するバラエティ番組があるが、原理はあれと同じだ。10000円だと予想した料理が6900円だったら、誰でも嬉しいだろう。しかし、レゴのミニチュア展示のチケットを10000円だと予想する人はなかなかいない。

*3:レゴアニメのうち、地上波で放送されたもの、放送される予定のものは以下の通りである。

 

ニンジャと呼ばれる戦士の末裔たちが「エレメントパワー」と「スピン術」を駆使し、「ニンジャゴーの世界」を脅かす悪に立ち向かう。アジアの文化が混在する世界観とどこか懐かしいアメリカンなノリが特徴。

 

  • レゴネックスナイツ

悪に染まった親友を救うため、「ネックスナイツ」と呼ばれる戦士達が「ネックスパワー」を使ってモンスターに立ち向かう。悪役にスポットが当たるのが特徴。中世と未来が融合した独特の世界観にも注目だ。

 

  • レゴフレンズ

6月から放送が開始する女の子が主役のシリーズ。戦いがなく、上記2シリーズとは全く違う内容になりそうだ。

*4:よくあるご質問|レゴランド・ディスカバリー・センター東京

『パズドラクロス』第46話 本格的に人種問題に切り込む

人間を守るため、人間を排除する

パズドラクロス』が架空の世界における移民排斥運動を描いている。竜人と呼ばれる種族で構成されたテロ集団は、脅威となりうる人間を襲い、竜人の首長の一部は人間を排除し始めた。恣に書き換えられる歴史、偏った思想によって否定される現代の生活……そんな中でも恐怖に屈しない人々の様子が描かれる。

 

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アニメ配信サイトで『獣旋バトル モンスーノ』を観るときの環境づくりについて

近年の応援上映ブームに寄せて

昨年の初め頃から人気に火がついた応援上映。思い思いの格好をして、思い思いのグッズとともに、思い思いの言葉で登場人物を応援する。この文化の土壌はずっと前からあったものなのだが、その中でも強烈な文化圏がある。アニメ『獣旋バトル モンスーノ』のファン、通称・モンスー脳だ。

 

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