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ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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女児向けアニメの健全性と不健全性について

雑記

意外と性に寛容な最近の女児向けアニメ

現在、鉄道をテーマにした女性キャラクターのイラストが不適切なのではないかという話題が盛り上がっている、その中で一定のシェアを占めているのが、「萌え」という文化は大衆向けのイラストと相容れないという意見だ。なるほど大衆向けのイラストやアニメは規制が進んでいるように思われる。例えば、『ドラえもん』のしずかちゃんの入浴シーンがやや穏便な表現になってきているというのも度々話題に上がっている。だが、女児向けアニメという面で見ると、実は表現の自主規制が緩くなっているようだ。最近では胸が大きめに描かれるキャラクターも増えてきており、「水着回」も戻ってきている。行き過ぎた規制はなくされつつあるのだ。

 

 

 

行き過ぎた健全化と逆説的な不健全化

規制には抜け穴がつきものだ。それはアニメにおいても変わりはない。少し前のアニメでは、胸を大きく描けない代わりに、脇を露出させたり、太ももを性的に描いたりして、フェチズムを煽っていた。言い換えれば、規制をかいくぐった結果、かえって表現がより不健全になっていたのだ。

 

同様に、男女の恋愛は不健全なので同性同士の踏み込んだ友情を描く、となれば、二次創作界隈の恰好の餌になってしまう。解釈する側が友愛や友情に対して豊富な引き出しを持っていないことも問題だが、一方で、女の子の友達同士がやらないことも描写に含まれているかもしれない。このように、不健全な描写を規制すると、逆説的に描写やその描写に対する解釈が不健全になってしまうのだ。

 

自主規制の解除

自主規制を解除することで、自然な表現が増えてきている。『ハートキャッチプリキュア!』以降、規制のデパートとなっていたプリキュアシリーズも、最近では自主規制を緩めている。一時期は私服のまま砂浜で遊び、水着を着ないという謎の夏休みを過ごしていたプリキュアも、『Go!プリンセスプリキュア』で久しぶりに水着を着た。体の特定の部位を強調するような性的な表現はなく、あくまで海で泳いだり、遊んだりする目的で水着を着用することを強調した内容であった。


そもそも、競合する他の女児向けアニメでは、水着回は普通に放送されていた。それに対し、性的な描写が原因で問題になることはほとんどなかった。あるとすれば、それは『プリパラ』のエンディング映像でで北条そふぃが肩紐を外している場面だろう。あれは水着ED(エンディング)に挿入された水着ではないシーンなのだが……。いずれにせよ、水着回が広く容認されているというのが現状だ。


同様に、『アイカツ!』では、大人を除く(が、高校生を含む)多くのキャラクターの胸が平らに描かれていた。これにはおそらくCGモデリングなどの都合もあったのだろうが、リニューアルされた『アイカツスターズ!』では、胸が大きめに描かれているキャラクターもいる。大人向けのアイドルアニメでは露骨に胸を強調する描写があるのだが、アイカツシリーズやプリティーシリーズではそれが一切なかった。それが大衆向けと深夜アニメの大きな違いだろう。もちろん、胸を描くことで性的な魅力を与えてしまっているのだという意見もあるだろう。だが、露骨な描写がない限り、性的表現・性的消費とみなすのは尚早である。

 

恋愛と健全性

恋愛描写は適切な理由づけをすることで、健全性を担保している。不健全な恋愛といえば性愛が思い浮かぶが、少なくとも子ども向けアニメではそのような恋愛は描かれない。女児向けで正当化されている恋愛は、努力によって成就した愛や、ヒロインや相手の男性の苦難を共に乗り越えたことから生まれる愛である。


この内容については他の記事にも書いてあるので深くは言及しないが、最近では『アイカツスターズ!*1がその様相を呈している。主人公の虹野ゆめは、ある特殊能力を使うことで身体や喉に大きな負担がかかってしまう。いけ好かない男子・結城すばるはそのことを知り、自分にも何かできないか模索している。これまでの前例からすると、2人の関係は今後、進展すると思われる。このように苦難の先に成就する恋愛は、視聴者にとって否定しがたく、不満が生まれにくい。適切な表現をすることで、恋愛は許されるのだ。

 

男児向けアニメの規制

このように、女児向けアニメにおいては、行きすぎた規制はなくなりつつある。ちなみに、男児向けアニメでは、「女性キャラクターやそのキャラクターが使う販促アイテムを出さなければ不適切である」という考えがなくなってきている。現在放送中の『ベイブレードバースト』では、少女でベイブレードをプレイするキャラクターはほぼいない。つまり、売上につながらない女性キャラクターが排除できるようになったのだ。ただし、男児向け作品では、ネットショッピングの発達や原作のゲームなどの関係で、女性キャラクターが出しやすくなっている。利益につながるということさえわかれば、そうしたキャラクターは復活するだろう。

*1:ちなみに、『アイカツ!』では、ある大人の男性が憧れの対象であるという描写はあったが、男女が恋愛に至るという描写はなかった。主人公を取り巻く若い男性は、あくまでアドバイスをする人であり、恋愛には発展しなかった。