ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『リルリルフェアリル』第41話 努力は魔法に勝る

魔法があればなんでもできる?

『リルリルフェアリル〜妖精のドア〜』第41話で描かれているのは、魔法とはどういうものなのかである。『魔法つかいプリキュア』でも、リコが努力の大切さを学んでいたが、リルリルフェアリルは、かなり切り込んだ視点で努力の大切さを描いている。たしかに魔法は便利かもしれないが、努力でなければできないこともあるのだ。

 

 

 

 

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フェアリルと職業

以前から申し上げている通り、りっぷがアイドルを目指しているからといって、アイドルアニメになるわけではない。それをよく表しているエピソードのひとつが今回のAパート「カマキリよ、大志を抱け!」だ。この回では、カマキリが友達が急に病気になるという経験を通じて、人間のなす業が魔法に勝る魅力を持っていることを知った。

 

Aパート「カマキリよ、大志を抱け!」

バグズフェアリルのカマキリは、クラスのみんなに将来の夢があるのに自分にだけないことに気づき、落ち込む。図書館でフェアリル名鑑を見て、カマキリは先代のカマキリのフェアリルたちが偉大な職業に就いていることを知った。特に、ビッグヒューマルで医者になったドクターマンティスは、カマキリの印象に強く残った。実はリトルフェアリルには医者はおらず、フェアリルゴールがいるおかげでみんなの健康が守られているのだ。


そんな中、カマキリの友達であるシロが倒れてしまう。フェアリルゴールの元へ搬送される途中、シロはとても苦しんでいた。カマキリはシロのために、及ばずながらできる限りのことをした。フェアリルゴールのおかげでシロの病気が治ったのだが、シロはそばにいてくれたカマキリにも感謝をしていた。シロは心から医者になりたいと思った。フェアリルゴールは将来、カマキリがビッグヒューマルで医学を勉強することを約束した。

 

魔法では体験できないこと

リルリルフェアリルがあえて描いているのは、魔法を使わないからこそ得られる達成感だ。もちろん、人のために魔法を使ったからこそできることもたくさんある。ただ、魔法を使わずに物事を成し遂げることはよりよいことである。現代人は出来合いのものとか、電化製品による魔法につい頼ってしまう。だが、努力の方が魔法より価値があることも多い。例えば、シロが感謝したのも、カマキリの気持ちに対してであり、魔法を使って病気を治そうとしたことに対してではない。もしあの時、「シロの病気を治すリル〜」と言ってそのまま治っていたら、ヒューマルの医者になりたいとは思っていなかっただろう。シロに喜んでもらえたことが夢に繋がっているのだから。このように、魔法に頼らない努力は、人が思う以上に人に返ってくるのだ。

 

魔法に頼らない野菜づくり

Bパートの「フェアリル感謝祭」はリルリルフェアリルによくある食育回だ。フェアリル感謝祭に向け、野菜を育てていたベジフェアリルたち。ところが、直前になって畑の作物が枯れてしまう。仲間たちで力を合わせ、魔法を使って畑を元に戻そうとしたが、力及ばなかった。実は、これはアンチューサの仕業だった。グリンピースのフェアリル・ぴぃすが前夜に、黒いローブを着た大人のフェアリルを目撃していたのだ。

 

Bパート「フェアリル感謝祭」

みんなが元に戻せなかった畑にフェアリルゴールが現れ、魔法で畑を元通りにした。だが、アンチューサは子どものフェアリルたちの前で、魔法と感謝祭の関係について語り始める。かつて、フェアリルたちが魔法に頼りすぎた結果、大地が枯れ果てた際になす術がなかった。このとき、フェアリルたちは魔法に頼りすぎず、努力で作物を育てる大切さを知ったのだという。小さなフェアリルたちは、今回の反省を糧に、また一つ成長したのだった。そして、アンチューサの元には、畑で採れた野菜が届けられていた。

 

野菜を作るのは努力

野菜はどこからともなく現れるものではない。誰かが作らなければならない。もちろん、最近は品種改良も進んでいて、枯れにくいものや病気に強いものもできているだろう。だが、誰かの手がなければ野菜は作られない。それは、サニーレタスやもやしの工場だって同じだ。たとえ工場であっても、開発者・管理者がいなければ、美味しい野菜はできない。魔法の恩恵に預かるだけで努力を忘れたフェアリルたちが野菜を枯れさせてしまったのは当然の報いだったのかもしれない。

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