明かされるラスボス人工知能の正体
デジモンユニバースアプリモンスターズ第9-10話では、数々の衝撃的な事実が明らかになった。遊びに行くというシナリオに隠れて、実は衝撃的な事実が列挙されている。
9話では、ドガッチモンの主体はどちらかということでガッチモンとナビモンが喧嘩になり、サイバーアリーナと呼ばれる施設で対決することになった。その途中で解説アプリのチュートモンからリヴァイアサンについての解説があった。10話では、セブンコードアプモンが「セブンコード会」に招待され、ハルたちもそれについて行った。それは実は敵が用意した罠で、ハルたちはその襲撃を受けた。導入だけ見れば日常回なのだが、どちらも謎のアプモンとアプリドライヴァーによって邪魔をされていた。そして、そのやりとりの中で真実が明かされる。つまり、9-10話は日常回に見せかけた重要回だ。
ラスボス人工知能リヴァイアサン
ラスボス人工知能と呼ばれているリヴァイアサンの正体は、改良に改良を重ねたAI、スーパーAIである。リヴァイアサンの目的は不明だが、エルウイルスをばらまくことで世界中の人工知能を掌握し、支配できると言われている。それぐらい危険な存在だ。その影響を受けるのは高度なコンピュータのみにとどまらない。今や我々の生活はAIに囲まれ、AIは必要不可欠な存在になっている。しかも、AIが人間の仕事を奪い、AIが世界を支配することも夢ではなくなっている。強力なセブンコードアプモンを集めてリヴァイアサンに対抗しないと、世界は大変なことになるのだ。
もちろん、ガッチモンたち人間のアプリドライヴァーとともにいる人工知能は、正義の(善い)人工知能である。彼らもリヴァイアサンに対抗するため、スーパーAIになるのだろうか? 9話は視聴者にそう感じさせる回だった。
レイとハックモン
この2つの話数で登場したのが、アプリドライヴァー・レイと相棒のハックモンだ。ハックモンは文字通りハッキングの能力を持っており、ARフィールドを書き換えたり、アプモンのアプ合体を分解したりすることができる。しかも、そのパートナーのレイはアプ合体をせずにインアクティブの超アプモンチップをアクティベートし、超アプモン(レイドラモン)を超アプリアライズするという離れ業まで披露した*1。このように、彼らは従来のデジモンカイザー枠に引けを取らない強さを見せていた。
だが、彼らは強いだけではない。リヴァイアサンの秘密を握っている。現に彼らとハルたちとのやりとりの中で、ARフィールドの正体がリヴァイアサンが思い描く未来の地球であることが語られた。一方で、リヴァイアサンから手を引けとも言っている。何か重要な秘密を握っており、それがためにハルたちを遠ざけているようにも読み取れる。画面上はミエーヌモンたち悪のアプモンが裏で手ぐすねを引いているように思われるが、レイはレイで意思があるようだ*2。オープニングでは一緒に描かれているが、レイが仲間になる日も近いのかもしれない。
ところで、10話でハンバーガーや豪勢な食事を食べていたハルたちに対し、レイは栄養補給ができるゼリー飲料を飲んでいた。同じ東映の平成ライダーでは人間同様に食事ができないことが怪人の象徴とされているが、彼は本当に人間なのだろうか?
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いざネットの海へ
いずれにせよ、9-10話で明かされた事実は今後に関わってくる重要なものだろう。そして、次回はレイに迫ると同時に、ついにネットの海へ出帆するようだ。従来のデジモンにおけるデジタルワールドにあたるものだと思われるが、どのようなアプモンとの交流があるのか楽しみだ。