ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

ホビーアニメ、海外産アニメ、女児向けアニメなどを観て、変になってしまいました。プリティーリズムシリーズや現在放送中のホビーアニメを中心に、このキャラがかわいいとか、そのアニメが社会に伝えたい価値は何なのかまで、様々な情報を発信していきます。

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平成仮面ライダーのプロモーションビデオ『仮面ライダーディケイド』

平成ライダーを知らない人へ……

井上正大さんが結婚されたということで、今回は『仮面ライダーディケイド』を扱いたい。この作品は平成ライダー10周年を記念して作られたもので、井上さん演じる主人公が仮面ライダーの世界を旅するという内容になっている。10年間の全ての作品からライダーが登場するので、平成ライダーを知らない人には井上さんに関係なく、ぜひ見てほしい作品だ。今回はこの31話に及ぶ平成ライダーのプロモーションビデオを紹介したい。

 

 

 

番組のシステム

2回に1回最終回

前述の通り、この作品では主人公・門矢士(かどや・つかさ)が仮面ライダーの世界を巡る。各ライダーの世界に費やす時間は2話ずつになっていて、どの作品も平等に扱われている。各世界ではその世界の仮面ライダーと打ち解けあい、協力してその世界のボスを倒す。この流れをその2話でやるというわけだ。いわば、2話に1回ボスを倒す最終回が来るので、マンネリも少ないし、(当時でいう)全ての平成ライダーを満遍なく見ることができる。ディケイドはその点で優れた作品である。9作品しかないのにどうやって31話持たせるのかという話に関しては、見てからのお楽しみだ。

 

再解釈

仮面ライダーの世界といっても、フルキャストでその世界を再現しているわけではない。各作品を再解釈し、2話でまとまる内容にしてあるのだ。一部の回では当時のキャストが再集結しているが、諸々の都合でフルキャストとはならなかった。また、ディケイド版では電王を除き、新キャストが主役級ライダーに変身することになっていて、ライダーが先輩としてディケイドを導くようなことはなかった。むしろ、ディケイドがその世界の主役ライダーを導くという内容である。


再解釈の例としては、『仮面ライダー剣(ブレイド)』の世界が一番シンプルでわかりやすいと思う。『仮面ライダー剣』の原典は、BOARDという研究施設で「仮面ライダー」として働く「職業仮面ライダー」の生き様を描いた。『剣』の仮面ライダーは怪人の描かれたトランプカードを使い、不死身の怪人・アンデッドをカードに封印するために戦っていた。怪人との対話が多いのが特徴のライダーだ。


ディケイド版ではそれをデフォルメし、成績トップだけが仮面ライダーになれる「社員ライダー」の生き様を描いた。降格し没落したブレイドが、ディケイドと協力して底辺から這い上がる様が描かれている。原典では怪人がトランプの数字で格付けされていたのだが、ディケイド版では人間(社員)がトランプの数字で格付けされているというのも面白いところだ。このように、『ディケイド』では2話で伝わるように過去作を作り変えていた。改悪しているわけではなく、その作品のエッセンスは十分伝えているので、誤解のないようにしていただきたい。

 

旧世界観の新キャラクター

各世界には、その世界のシステムに則っているけれども、もともと各作品には登場していなかった怪人やキャラクター(いわばディケイドのオリジナルキャラクター)がいる。中でも、(『仮面ライダーキバ』のベルトに当たる)キバット族の新キャラ・キバーラは、今作のレギュラーとして登場している重要な(?)キャラだ。各回に登場する怪人の中にも新造のものがいるが、とても馴染んでいるので、新造だとわからないものも多い。そして、中にはディケイドオリジナルのライダーも……!?

 

ライダーに変身、ライダーを召喚、ライダーを変形

ライダーに変身

仮面ライダーディケイドは、過去作の主役ライダーに変身することができる*1。これがディケイドの最大の特徴といってもよい。そのためには各ライダーから力を分けてもらう必要があり、そのために各ライダーと協力するというのがディケイドのストーリーだ。


もちろん、各ライダーの最終形態になることはできない。ただし、タイプ違いの姿や中間形態になることはできるので、「このライダーとあのライダーどちらが強い?」という夢の対決をやってくれることもある。例えば、高速移動が得意なライダーに、別のライダーの高速移動タイプの姿で立ち向かうという対決もあった。このように、ディケイドは各世界のライダーと共闘するだけでなく、そのライダーに変身することができるのだ。

 

ライダーを召喚

2号ライダーの仮面ライダーディエンド/海東大樹は、ライダーを召喚する能力を持っている。彼が召喚するのは主に、各世界で登場しなかった各作品のライダーや各作品の劇場版に登場したライダーである。ディケイドは主役ライダー以外に変身できないので、ディエンドがその他のライダーの紹介を務めるというわけだ。


ただし、旅先に登場する謎の男・鳴滝もライダーを召喚する能力を持っているので、海東が全てのサブライダーを扱うわけではない。その上、そのサブライダーたちの絆が描かれることもない。海東という名前は怪盗のもじりだが、海東大樹はレアなライダーのカードを手に入れること・使うことを楽しんでいるのかもしれない。

 

ライダーを変形

各世界の再解釈された主役ライダーたちは変形させることができる。これによってライダーはディケイドの必殺武器となり、各世界のボスを倒す。もちろん、そのライダーがいないと変形ができないわけだが、各ライダーに変身・召喚できるディケイドとディエンドがいれば各世界のライダーがいなくても変形ができる。基本的には、そのライダーに関係ないものには変身しないので、「このライダーといったらこれ」というものが一目でわかる。各仮面ライダーシリーズのアイコンがわかるというわけだ。(ちなみに、ライダーを武器に変形できる玩具も発売されたが、一部のライダーの変形はとても痛そうだ。)

 

単体でもそれなりに強い

ディケイドは変身だけが取り柄ではない。きちんと自分専用のカードもある。必殺武器・ライドブッカーで敵を斬り、あるいは撃つ。ライダーなのでライダーキックもする。ディケイドは他のライダーに変身できて初めて本領を発揮するわけだが、決して他のライダーの力に頼らなければ弱いというわけではない。

 

ディケイドに物語はない

仮面ライダーディケイド』は仮面ライダーのプロモーションビデオだ。それ自体にはあまりストーリー性はないが、これを見ることで10年目までの平成ライダーが一体どんなものだったのかがわかる。各作品が2話で紹介されているので、ディケイドを見終わった後で気になるものから観ていくのがよいだろう。もちろん、再解釈によって話が大幅に変わっているわけだが、話のエッセンスが変わっていないことを理解していただきたい。


ところで、『仮面ライダーディケイド』に物語はない。これは劇中の登場人物の言葉だ。意味深長なセリフや描写がある一方で、それがきちんと回収されることはほぼない。物語を楽しむというよりも、各ライダーのことを知る、あるいはファンが各ライダーの競演を楽しむというのがこの番組の目的だと思うので、仮面ライダーを知るためにぜひ役立てていただきたい。

*1:ベルトはディケイドのままなので、再現できない仕様がある。