全10話のネックスナイツシーズン1 もう折り返し地点
レゴネックスナイツの5話が終わりました。残念ですが、もう折り返し地点です。1話の時点で、Nexoは絆という意味なので、絆や友情がクローズアップされるのではないかと予想していましたが、実際、絆や友情がクローズアップされている気がします。バラバラの5人が団結し、協力して敵を倒すという光景はすっかりお馴染みになりました。最初は一見レゴニンジャゴーのフォーマットを騎士に流用しただけのように見えた今作も、今では独自の路線を打ち出しているように見えます。今、この作品がどういった作品なのかを再び考えてみたいと思います。今作が伝えようとしていることは何なのでしょうか?
絆:レゴネックスナイツが伝えんとしていること
レゴネックスナイツが伝えようとしていることは至ってシンプルです。
「仲間同士、協力しましょう。」
ここまでの話(2話以降)に共通することとして、みんなが自分勝手に行動して、チームワークがバラバラになり、敵に苦戦することが挙げられます。前回第4話では、リーダーのクレイが決めた訓練の時間にみんなが集まりませんでした。メイシーはただの遅刻でしたが、アクセルはお菓子を焼いていて、アーロンは外で遊び、ランスに至っては、「練習に行く義務はない」と部屋でくつろいでいました。5人のチームワークはバラバラで、王様と王妃たちが乗った電車を狙うモンスターに対抗できません。そんな秩序に従わない4人をクレイは咎めますが、クレイもまた、4人に秩序を押し付けたことをマーロックに咎められます。チームワークを取り戻してモンスターを倒したネックスナイツは、王の賓客である商人に褒められ、商談の獲得に貢献します。団結は力なり。みんなで協力すれば、凄まじい力を得られるのです。
ひとりでも絆:アーロンの活躍
今回、第5話でも、敵の幻術にかかったナイツ達が分断され、バラバラに行動します*1。クレイとメイシー*2、アクセルとランスは合流しますが、幻術は解けません。一方、アーロンの場合は、敵が想定するあらゆるものを怖がっていなかったので、幻術が効きませんでした。鞭を使うモンスター・ウィパレラを煽る煽る。鎧を取られ身軽になったアーロンはマーロックからネックスパワーを受け取り、助けを求める人*3やモンスターを撮るカメラマンに化けていたモンスターを次々と倒します。分散していたナイツは集合し、モンスター軍団の元に辿りつくことができました。そして、ジェストロがウィパレラの毒を事故的に受けてしまい、凄まじい幻術を見せられてしまったため、敵は退散します。1人が活躍する場合でも、仲間が集まるのは同じです。
レゴネックスナイツにおける悪
ネックスナイツの悪役は、絶対的な悪ではありません。ネックスナイツシーズン1における悪はモンスターの書で、配下に闇に堕ちた道化師ジェストロがいます。モンスターの書は魔法の書を食らうことで強くなります。モンスターの書に唆されたジェストロも、悪として強く成長していきます。ここで面白いのは、悪のはずのジェストロが少しずつではありますが、強く成長していることです。先週、モンスターの書に混沌の書を食わせたジェストロは、自分の身の丈に合わないモンスターを操ることができませんでした。しかし、今週はモンスター達と集会をし、絆を築いていました。ウィパレラの悲しい話に耳を傾け、同情しているモンスター達の姿が印象的でしたね。一方で、今日の幻術で、ジェストロは芸に失敗するという光景を見せられてしまい、トラウマが甦ってしまいました。この時のジェストロは、闇に染まる前の姿であり、本筋に当たるものだと思いました。現時点では、ネックスナイツ達の短所も、ジェストロの短所*4も克服できておらず、後半にどうつながるのかが気になるところです。
絆の力で弱点を補い合えるのか?
レゴネックスナイツは、正義と悪を割と対等に描いていると思います。ジェストロは2期以降、ナイツ達を助ける存在に変わるのかも気になるところです。今回、クレイが姫であるメイシーのありのままの姿を受け止めるというシーンもあったので、絆の力で人の弱さを認め合い、人を救っていくという路線なのではないかと再び思いました。(前のブログにも書きましたが、)いつか仲間であるクレイ達がジェストロに手を差し伸べてくれるのではないかと期待しています。
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