『アイカツ!』ってどんな作品?
『アイカツ!』シリーズの第3作目『アイカツフレンズ!』の放送がスタートする。
今年から声優が歌唱を担当するということもあり、シリーズを初めて見るという人も多いと思う*1。
そこで、アイカツシリーズの見どころを3つに分けて紹介したい。
- 人とのつながりが生み出すドラマ
- 仕事のリアル
- ライブパートのクオリティ
アイカツ!とは?
アイカツはアイドル活動の略。
少女たちがアイドル養成学校に入学。実際に仕事をしながら、アイドルの高みを目指す。
キーアイテムは、ドレスのカード「アイカツ!カード」。
最高のドレスを着て、ステージを盛り上げる。
人とのつながりが生み出すドラマ
大人との協力
子どもたちのアイカツを支えるのは、アイドル学校の先生やファッションブランドのデザイナーなどの大人だ。
アイドル自身がデザイナーを務める作品もあるが、デザイナーと二人三脚でドレスを作るのが基本である*2。
アイドルの努力に応えて最高のドレスを作ってくれるのも、大事なアドバイスをくれるのも大人だ。
そんな大人の人の意外な出自に驚かされることもあったり……
仲間との絆
アイカツにおいて、他のアイドルはライバルであり友達だ。
どんなに敵対していても、いずれは仲間になる。
でも、同じアイドルである以上、競い合わなければならない。
「ライバルであり友達」という矛盾した関係が涙を生むこともある。
だが、素直に互いを称え合う健気な少女たちには、ほっこりさせられる。
ユニット活動では、他のアイドルとの協力が「ユニットの魔法」を生む。
ユニット結成までのストーリーは、ハンカチが手放せない。
輝きの継承
仲間とのアイカツに次いで重要なのが、先輩とのアイカツだ。
『アイカツ!』のアイドルは、アイドル活動を次の世代につないでいく使命を帯びている。
そのため、同じ世界観の2年目以降では、主人公が後輩に輝きを継承する物語が描かれる。
シリーズ全体の3年目以降では、最初から先輩キャラがいるため、先輩が築いたアイカツを引き継いでいくことがより明確になった。
作品を見ている間は気づきにくいが、見終わってみると主人公が次の世代にバトンを渡していることがわかる。
アイカツフレンズ!にも先輩が出てくるようなので、彼女たちとの関係に注目したい。
仕事のリアル
アイカツシリーズは現実的な世界観の作品で、芸能の仕事もほぼ現実に即している。
舞台裏を細かく描く
ミュージックビデオの撮影やテレビ番組の裏方など、一般の人は知らない芸能界の舞台裏が描かれる回もある。
オーディションの面接がある回では、受験や就活にも使えるテクニックが紹介されることも。
アイカツは、そうした細かい部分もしっかり作られている。
よくない人が出てくることも
そうした説明描写がある一方で、悪い例が出てくることもある。
中学生アイドルのスキャンダルを撮ろうとする芸能記者や、主人公にどついてくるスタッフもごく一部に存在する。
悪い人が出てこないストレスフリーの作品を求めている人には、申し訳ないがオススメできない。
それとは少し違うが、大好きな異性のアイドルを間近で見るためにアイドル学校に入学する子もいた。
それを非難する人も出てくるので、徹頭徹尾まじめで明るい作品というわけではない*3。
ライブパートのクオリティ
楽曲は一流
「子ども向けと侮るなかれ」という表現を使って怒られる人も多いが、それぐらい楽曲のクオリティが高い。
より適切な言葉を選ぶとしたら、「子どものためにハイクオリティの楽曲を提供している」だ。
アイカツでは、楽曲の多くを大人向けの「アイドルマスター」と同じ人が作っている。
曲調はエレクトロやメタルが有名だが、ラテンやアラビアンなどもある。
一部楽曲は、複雑なリズムやかっこいい曲調などがネットで話題になっていた。
キャラソンではなく少女に向けた曲
アニメで使われている楽曲は、アーケードゲームの仕様に合わせて、「キャラソン」というよりも誰にでも踊らせられる曲になっている。
歌詞はターゲット層に合わせていて、小学校高学年ぐらいの女の子を気持ちを歌った曲から、少し背伸びした恋の唄までいろいろある。
一方で、アイドルとして高みを目指すことを歌った唄やアイドル界の厳しさを歌った唄も印象的だ。
少女に向けた歌詞なので、大人の男性が聴くと恥ずかしくなってしまうかも。
CGはのちに一流に
CGのライブパートは、話数を重ねるごとに成長していく*4。
『アイカツ!』第1話のCGライブは笑い話になることも多いが、2年目までには見違えるほどになっている。
4年目以降の『アイカツスターズ!』では、ライブだけでアイドルの凄みを表している回もあるぐらいだ。
アイドルをとりまく「オーラ」や、「翼」の演出にも注目してほしい*5。
新人声優起用と声優の歌唱について
最後に、新人声優が起用されたことに関しては、心配する必要はない。
アイカツシリーズは、大橋彩香や黒沢ともよなどを輩出した新人声優の登竜門だからだ。
新人声優が起用されているのは、これまでと同じである。
一方で、声優の歌唱は一部を除き、7年目にして初めての取り組みだ。
どれほどのクオリティになるかは、本編を見なければわからない。
CGは満足いくクオリティになっているはずなので、期待したい。
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