少年サッカーアニメの金字塔が復活 その見どころは
4/6からスタートした『イナズマイレブン アレスの天秤(てんびん)』。
かつて一世を風靡(ふうび)した人気シリーズのリブート作品が満を持して登場した。
どんな作品か?
『イナズマイレブン』第1シリーズのパラレルワールドという設定で、廃部寸前の田舎のサッカー部が頂点を目指す。
ただし、とある事情から「円堂守」を含む第1シリーズの「雷門イレブン」は解散し、「雷門中」にいない。
一方、架空の離島「伊那国島」のサッカー部員たち*1も、とある事情からサッカーを続けられず、廃部の危機に直面していた。
離島出身の主人公たちは「サッカーを取り戻す」ため、雷門イレブンとして戦うことになる。
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イナズマイレブンらしさとは?
今作は世界観・登場人物の引き継ぎこそあるものの、新主人公を登場させた完全新作である。
そのため、イナズマイレブンシリーズを見ていない人でも楽しめる内容となっている。
そこで、未見の人に向けて、イナズマイレブンの魅力を簡単に説明する。
かっこいい必殺技
イナズマイレブンは「現代版キャプテン翼」と称されることも多い。
ボールに炎を帯びさせる、ペンギンが飛び出すなどの必殺技が繰り出される。
必殺技とともに字幕が表示されるおなじみの演出は、今作でも健在だ。
視聴者からハンドを疑われる必殺技があるなど、トンデモ要素が多い。
それでも、前シリーズ放送当時は多くの子どもがイナズマイレブンごっこをしていた。
イナズマイレブンシリーズには、鎧をまとう、獣になるなどの技もあるが、時代設定が第1作の後である今作には出てこないものと思われる。
サッカーを取り戻す物語
イナズマイレブンは、サッカーが奪われるという逆境に立ち向かう物語だ。
あるときは大人の事情で、あるときは宇宙人によってサッカーは奪われる。
現実世界では、スラム街の子どもでも遊べるスポーツとして有名なサッカー。
イナズマイレブンの世界ではなぜかお金の問題でプレイできなくなることもある。
今作でも、とある理由からサッカーが奪われてしまう。
必殺技も使えない弱小イレブンにサッカーを取り戻すことができるのだろうか?
登場人物の大変な境遇
イナズマイレブンの一番泣ける要素は登場人物の境遇だ。
今作の主人公・稲森明日人も、第1話で母を亡くす。
明日人は母の言葉を信じ、サッカーを取り戻すために戦う。
伊那国島イレブンは目の前でサッカーグラウンドを壊された上、島を離れることを余儀無くされた。
各メンバーは、島を離れることについて、思うところがあったようだ。
明日人以外のメンバーと家族との関係についても、今後描かれるのだろう。
なぜサッカーを奪われたのか?
さて、なぜ伊那国中イレブンがサッカーを奪われたのかを説明しなければならない。
それは、全国の中学校のサッカー部にスポンサー契約が義務付けられたからだ。
田舎の弱小イレブンにスポンサーがつくはずもなく、廃部を迫られたというわけである。
過去作では「勝利は平等であるべき」というサッカー連盟が「管理サッカー」をしていたが、今作はその対極ともいえよう。
彼らが唯一サッカーを続ける方法は「消えた」雷門イレブンに成り代わることだった。
なぜ雷門イレブンはいなくなったのか?
雷門イレブンはどこへ行ったのか?
彼らはサッカーの振興のために、全国のサッカー部に派遣された。
そのため、雷門中サッカー部は誰もいない状態になったのだ。
彼らは今後のストーリーの中で、他校の生徒として登場するものと思われる。
それにしても、全員を他校に派遣するのは、やりすぎでは……?
放送時間
そんな『イナズマイレブン アレスの天秤』は毎週金曜日夕方17:55-テレビ東京系列で放送中。
テレビ東京では、同日の深夜25:23-同内容の再放送も行う。
初回が1時間スペシャルだったため、4/13の本放送は休みなので、注意してほしい。
今後の見どころ
次回(4/20)は謎の監督・趙金雲にスポットが当たる。
イナズマイレブンでは、多くを語らない監督の采配が、試合の流れを左右することもある。
今回も、格上の星章学園を相手に、勝利ではなくスポンサーをつけるための試合を展開した。
次週、謎に包まれた監督の素性が明らかになるのだろうか?
それから、意味深長に登場した腕時計型端末「イレブンバンド」。
サッカー協会の大人たちが口にした「アレス」というフレーズも気になる。
番組の表題にもなっているアレスとは一体何なのだろうか?
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*1:サッカー部員に女子がいるのは仕様。ジェンダー的な配慮なのか、スタッフの趣味なのかは不明。