ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『ベイブレードバースト』まもなく3クール目突入 ここまでのテーマ

本気と本気のぶつかり合い

このアニメは、悪の組織が存在しないのが特徴だ。正義も悪もない空間で選手達がぶつかり合い、魂を磨く。それが『ベイブレードバースト』だ。主人公蒼井バルトは、幼馴染で四転皇の紅シュウへの憧れからベイブレード地区予選の決勝進出を目指した。技術的に急成長したバルトは様々な人物、様々な出来事に触れ、精神的にも成長していった。3人の仲間とともに、ベイクラブも結成した。ただし、善良な人間しかいないわけではなく、過ちは犯す。時に卑怯でフェアではない方法で勝利を手にしようとする選手もいる。だが、彼らは勝負の中で、ベイブレードの楽しさに気づき、改心する。最終的に、本気でぶつかることになる。『ベイブレードバースト』におけるベイバトルは、本気と本気のぶつかり合いなのだ。

 

 

1クール目(1-13話)+14-15話:バルトとシュウの成長

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1クール目は複数週に分けて行われる地区大会を舞台に、バルトの成長を描き、同時にキャラクター紹介をした。具体的には、必殺技の完成とブレーダーとしての成長が主な内容として挙げられる。一方、すでにバルトの目指す高みにいるシュウには故障という挫折を味わわせ、バルトとの約束を遵守したいシュウの心境の変化を描いた。

 

ただ、バルトが地区予選を勝ち進む都合上、バルトと対戦したキャラクターは全員1戦しただけで負けてしまう。それでは販促上不都合なので、間に大会の準備のための日常回が挟まれることもあった。もちろん、バルトとシュウ以外のメインキャラクターの影が薄い問題は依然存在していて、地区大会以降どうなるのかに期待がかかっていた。

 

2クール目:それ以外の成長

初めての団体戦

2クール目は、バルト以外のメインキャラクターにフォーカスして物語を描いていく。シュウと同じ四転皇の灼炎寺カイザ(通称・シャカ)の道場を舞台に、バルトたちベイクラブとシャカ率いるソードフレイムスが団体戦を行った。その中で初めて、バルトとシュウ以外の各キャラクターが主人公になるバトルが描かれた。このバトルの後、転校することになった緑川犬介がベイクラブから離反する。

 

敗者復活戦!エリア選抜大会

3人になっても変わらずベイバトルを続けていたベイクラブだったが、エリア選抜大会に出場することで運命の歯車、いや、敢えてこう言おう。運命のベイブレードが回り始める。シャカの仲間である強敵・南翠ユーゴにどうしても勝ちたい黒神ダイナは、反則技を使って勝ってしまう。ダイナは自分の犯した罪を受け止めきれず、周囲を遠ざけていく。一方、地区予選でバルトと対戦のなかった銀刃オロチや、バルトに敗れた小紫ワキヤ、紺田ホウジも再登場する。ワキヤ対ホウジという地区予選では実現しなかった対戦カードもまた、登場する。彼らの久しぶりの活躍にも期待したいところだ。

 

全体を通して

全体的に見ると、キャラクター達は、ブレーダーとして、人として大きく成長していたように思える。バルトは技を覚えるだけでなく、相手のベイブレードの動きを読み、フォームやコンタクトのタイミングを調節するようになる。1話時点では失敗シュートばかり出していたバルトは、強敵との対戦を通して大きく成長していった。

 

初期からの成長

成長したのはバルトだけではない。自分の言葉を話さず、人形を通してでなければ会話できなかった犬介も、転校騒動を機に自分の言葉を話せるようになった。黒神ダイナは当初からバルトに意地悪をしていたが、明確な反則勝ちをしたことで初めて罪悪感を覚える。ベイクラブのメンバーではないが、シュウも周りに頼ったり、周りにアドバイスをするようになった。このように、ベイクラブのメンバーはこの半年で大きく成長した。一方、黄山乱太郎は変わらずバルトとぶつかり続け、ワキヤとホウジは変わらぬ友情を保っていた。友情・努力・勝利という根底にあるものは変わらないが、登場人物は確実に成長していたのだ。

 

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見てきたように、『ベイブレードバースト』の登場人物は、魂と魂のぶつかり合いによって大きく成長してきた。ソードフレイムスとの対戦や敗者復活戦によって、バルトとシュウだけの物語だと思われてきたバーストの物語にも広がりが見られた。全国大会が始まるであろう第3クール以降の展開にも期待したい。

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