ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アルティメット・スパイダーマン VS シニスター・シックス』最終回を前に

『アルティメット・スパイダーマン』とは何か?

 まもなく『アルティメット・スパイダーマン』シーズン4が幕を閉じる。地上波向けに作られたアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』を経て、シーズン3から地上波で放送されるようになったこのシリーズ。地上波で見る我々は、与えられた情報は限られていながらも、ディスク・ウォーズから得た知識を頼りに、一生懸命テレビにかじりついている。そして、まだ見ぬヒーローのオンパレードとなったシーズン4も終わりを迎えようとしている。ここまでスパイダーマンは、素晴らしい頭脳を使って仲間をまとめ、敵を陥れ、時にジョークを交えつつ、巨悪に立ち向かってきた。最終回を前に今一度、スパイダーマンとは何なのか、シーズン4とはなんだったのかについて振り返っていきたい。 

 

 

同じスパイダーマンでも価値観が異なる

銃社会アメリカに生きるヒーローとヴィラン

同じスパイダーマンといえども、同じ正義の元に戦っているとは限らない。今回は、同じ次元の「スパイダーマン」たちも集合するわけだが、彼らは決して同じではない。アメリカ合衆国の作品ということもあり、誰もが必死で自分の正義を守ろうとする。仲間に裏切られたと思えば裏切り者だと譲らず、仲間を信じられないと思ったら仲間を攻撃する。


まさに個人主義の銃社会アメリカを体現しており、日本のスーパー戦隊とは異なる。尤も、日本の場合は異なる価値観の中で時に協力し、時に対立する平成仮面ライダーがいる。だが、彼らは全体主義の世の中に生きながらも、弱肉強食の精神や強い反抗心を持っている特異な存在である。アルティメット・スパイダーマンの世界に生きる彼らとは異なるのだ。何れにしても、スパイダーマンたちは同じ正義感を持っていないが、騙し騙し、共に巨悪に立ち向かっているのだ。

 

悪くないが力を利用されているヴィラン

アルティメット・スパイダーマンには、悪くないヴィランもいる。例えば、バルチャーやライノは、ドクター・オクトパスに騙され、力を利用されているだけだ。スパイダーマンは、彼らを悪党だとは思っていない。しかし、仲間の一部はそれを理解していないので、勝手に攻撃してしまうこともある。スパイダーマンはリーダーとして、それを止める。今回の103話はその典型的なケースだ。ただし、改心していると見せかけて実は改心していないヴィランもいて、スパイダーマンが騙されることもある。クローク&ダガーのように完全に改心しているヒーローもいて、彼らはニューウォーリアーズとして活躍しているが、ドクター・オクトパスのように騙してくる者もいる。ヴィランだった者との信頼関係も大きなテーマになってくる。

 

頭を使う

スパイダーマンは十分な武器を持っておらず(※ウェブシューターなどの装備は豊富)、基本的に頭脳に頼るしかない。スパイダーマンの主な戦法は、蜘蛛糸を駆使して敵を自滅させたり、敵要塞などの設備を破壊したり、電撃や氷などの特殊な能力を付加した蜘蛛糸でダメージを与えたりして敵を倒す。時にヴィランを倒せるような特殊能力の持ち主と共闘することがあるが、その際はピーターが指揮をとり特殊能力を利用する。前述の通り、敵が特殊能力を持っているときは、その力を利用する。

 

大いなる力 シンビオート&シンセゾイド

シンビオート

VSシニスターシックスで多くの時間が割かれているのは、シンビオートとシンセゾイドに関する内容だ。ヴェノムに代表される寄生生命体・シンビオートは、人間や物質を取り込み、進化していく。スパイダーマンなどの力を吸収したヴェノムは、フラッシュ・トンプソンに取り憑き、エージェント・ヴェノムとなった(前シーズン)。それから、ヴェノムを凌ぐ増殖力を持つカーネイジは、街に大混乱をもたらした。カーネイジに憑かれ、カーネイジ・クイーンとなったメリー・ジェーン・ワトソンは、カーネイジ撃退(と思われた)後もシンビオートを使いこなし、スパイダーウーマンを名乗った。そして、シンセゾイド相手に快勝した。

シンセゾイド

そして、シンビオートに次ぐ、第三のスパイダーマンが人造人間・シンセゾイドだ。ドクター・オクトパスは、スカーレット・スパイダーとスパイダー・スレイヤーズを中心としたスパイダーマン風のシンセゾイドを作っていた。スパイダーマンそっくりのものも作っていて、ピーターを苦戦させた。彼らにはスパイダーマンたちのエネルギーを吸う性質があったが、過剰に吸わせたエネルギーを暴発させることで倒すことに成功した。


スカーレット・スパイダーはシンセゾイドを含んでいる存在だが、ピーターやメイおばさんとの交流を通じて、人間の心を強めた。ある作戦の影響で、それこそ裏切り者として認知されていたが、ヒーローたちとの共闘を通じて誤解を解くことができた。大いなる力は敵に回ると手強いが、味方になると心強い。大いなる力があることで、自分や身の回りの人物の身に危険が及ぶこともあるが、それによって多くの命が救える。それをどう使うかがシーズン4最終回のハイライトだ。

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