ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

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『アイカツフレンズ!』の発表で古参ファンが阿鼻叫喚のワケ

新シリーズで「アイカツ!」が変わってしまう!

まず、有名なアイカツ楽曲のミュージックビデオを見ていただきたい。

 

www.youtube.com

 

このビデオに登場している銀髪の少女(白銀リリィ)の声優は上田麗奈さん。

しかし、声優ファンであれば、歌っているのが上田さんではないことに気づくだろう。

 

それもそのはず、「アイカツ!」シリーズでは、一部を除いて声優と歌唱担当を分けてきた。

声優個人のイベントで楽曲を「カバー」することはあっても、アイカツというコンテンツの中では歌ってこなかったのだ。

 

 

 

歌唱担当とは

歌唱担当の彼女たちは「ディアステージ」という事務所に所属するアイドルだ。

6-8人のユニット2組を組んで、40を超えるキャラクターの歌声を演じ分けてきた*1


担当者が被っている一部の楽曲では、1人で2人分歌っているケースもある。

 

そんな彼女たちは、番組内で説明されることはないが、アイカツのうたのおねえさんとして全国を駆け回っている。

 

 

歌唱担当制度のメリット・デメリット

正直なところ、歌唱担当制度は賛否両論あった。

 

忙しい声優に代わって歌唱担当がイベントに出演できるという点では優れていた。

ほとんど使い回しだったライバルコンテンツに比べ、楽曲の数も多かった。

 

一方で、声優の声とかけ離れていて違和感がある、という意見があったことは否定できない。

声優ではないことから、大人のアニメファン(おうちの方含む)への集客効果も限定的だったのではないだろうか?

 

声優を過労から守りながら、たくさんの音楽活動を行えた反面、芸術的・商業的に限界があった従来の「アイカツ!」。

 

運営にとっては、デメリットも大きかっただろう。

 

歌唱担当制の廃止

過去形なのには理由がある。


新番組『アイカツフレンズ!』では、歌唱担当制が廃止になってしまった。

 

これは、歌唱担当制に否定的だった人にとっても問題である。

なぜなら、アイカツ!というコンテンツ自体の展開が変わってしまうからだ。

 

例えば、以下のような事項が懸念される。

 

音楽コンテンツの縮小?

アイカツ!シリーズは数々の名曲を生み出してきた。

音楽ファンの間で大きな話題になる楽曲もあり、女児向けコンテンツ界の名曲メーカーだったといえる。

 

しかし、声優が歌唱することでライブの機会は減り、当然楽曲も減るものと考えられる。

アイカツでは、公式でDJイベントなども開かれていて、そうしたファンの活動が衰退してしまうことが懸念される。

 

声優ファンの流入により、売り上げアップが期待できる一方で、ファンの文化には悪い影響があるようだ。

(アイカツシリーズは子ども用のコンテンツであることを付け足しておく。)

 

アニメの展開にも影響?

楽曲が減れば、アニメの目玉であるCGライブのバリエーションも減るだろう。

キャラクターごとの持ち歌も少なくなるはずだ。


それだけでなく、「同じ曲でもエピソードによって歌うメンバーが変わる」なども難しくなるのではないだろうか?

 

旧作では、1つの楽曲をユニットAで歌う回とユニットBで歌う回があった。

それから主役以外が歌う楽曲であっても、主題歌でかかる場合は主役の歌唱担当が歌う。

 

そうしたバリエーションが減るので、「この子がステージに立つ場合は必ずこの曲」のように、展開が固定される可能性がある。


歌詞になぞらえてシナリオが作られるケースもあるので、本編にも影響が出るはずだ。

 

アプリの終了と旧作の終了?

今、最も懸念されているのは、アプリゲーム「アイカツ!フォトonステージ」が終了する可能性だ。

 

2018年5月8日のアップデートにて、実際にアプリが終了することが発表された。

 

合わせて読みたい:

【フォトカツ】「アイカツ!フォトonステージ」のサービス終了と今後 - ゲームの無理な話

 

このうわさには合理的な根拠があって、

  • 歌唱担当アイドルがアイカツシリーズからの卒業を発表していること、
  • これまで期限付きだった「交換所」のアイテムが期限なしに変わったこと

から、アプリの終了が近いのではないかという話になったようである。

 

もちろん、旧作の声優が楽曲を歌う形でリブート(再始動)する可能性も否定できないが、それに対する反対意見も多い。

これまで影で努力してきた歌唱担当のアイドルを否定することにつながるからだ。

 

一方で、アプリが完全に終了するとなれば、それは旧作のコンテンツがほぼ全て終わることを意味する。

継続・終了どちらに転んでも、大人のファンの不満は避けられない。

 

これからのアイカツで起こること?

キャスト登壇イベント?

じゃあ、歌唱担当がなくなったら全部がなくなるのかといえば、そうではない。

 

例えば、アイカツ!シリーズでは、歌手が歌わないイベントも開催されてきた。

VRシアターを使ったイベントでは、3DCGのキャラクターが音源に合わせて歌って踊る。


終演後、キャストが登壇するトークイベントも何回か開かれた。

そうした機会を通じて、少しずつキャストに会えるものと思われる。

 

もし、『アイカツフレンズ!』の映画があれば、その機会に旧作のキャストを迎えたイベント(旧作の応援上映など)が開かれる可能性もある。

旧作はまだ終わりではないかもしれない。

 

旧作コラボ回?

現行作品の『アイカツスターズ!』では、5周年のアニバーサリーに合わせて、前作『アイカツ!』のキャラクターが登場するコラボ回が放送された。

そのような機会は今後もあるかもしれない。

 

一方で、「『アイカツフレンズ!』に旧作キャラクターが登場する」といううわさがあるが、真偽は不明なので信じないように。

引き継ぎ用のティザームービーには登場しているので、おそらくそのことだと思われる。

 

柔軟なコンテンツ展開?

キャラクターも楽曲も声優が担当するとなると、歌唱担当制とは別のベクトルで柔軟なコンテンツ展開が可能になる。

 

例えば、楽曲CDにオーディオドラマをつけるとか、ネットで声優が生配信をするなども可能になるのではないだろうか?

 

これまでは、歌唱担当と声優が分かれていたせいか、声優が全面に出る機会があまりなかった。

歌唱担当と声優が同じだからこそできることもあるので、歌唱担当が消えることは100%悪いことだとは思えない。

 

まだ全貌は明らかになっていない

公式側にも何か意図があると思うので、まずは静観しよう。

『アイカツフレンズ!』プロジェクト発表会の模様は2/8に配信されるようなので、それまでは嘆くのをやめようじゃないか。

 

好きなアイドルグループが活動を終了することの喪失感が大きいのは痛いほどわかる。

でも、歌唱担当がいなくなるのは悪いことばかりではない。


それに、歌唱担当がいないアイカツを否定したら、それこそ歌唱担当がつないできた5年間を否定することにつながるのではないか?

 

これからのアイカツを応援するかどうかはあなた次第だ。

 

参考:

「アイカツフレンズ!」W主演の松永あかねと木戸衣吹、早くも友達らしさ見せる(イベントレポート) - コミックナタリー

*1:一部はユニット外から参加している。

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