ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

劇場版のその後を描く『仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』

テレビドラマでは描ききれなかった想いのぶつかり合いを描く

仮面ライダーエグゼイド』は8月に放送が終了し、世間の話題はすっかり『仮面ライダービルド』に移行している。

 

しかし、エグゼイドには積み残したいくつもの課題があった。

Vシネマ仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディング』では、劇場版『仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング』のその後を描く。

 

脇役ライダーたちを中心に話が進む今作は、エグゼイドを観ていた人にはぜひ観ていただきたい。

 

なぜなら、登場人物がやり残したこと、秘められた想いがこの映画で語られるからだ。

 

仮面ライダーエグゼイドとは

この記事を読んでいる人は全員エグゼイドを知っていると思うが、一応説明する。

 

人間に感染するコンピュータウイルスの怪人が出現。主人公ら医師*1が立ち向かう。

 

コンピュータウイルスはゲームソフトから生まれており、ライダーもゲームの力で戦った。(アクションゲーム、RPGシューティングゲームなど。)


テレビ本編と劇場版では「ラスボス」にあたるウイルスを倒したが、「消滅の症状が出ている」患者の問題が置き去りになっていた。

 

Vシネマ三部作は本編終了後の物語である。

 

 

※この三部作には仮面ライダーエグゼイドは登場しない。変身前を演じる飯島寛騎さんのみが出演している。

 

 

 

PART I: 仮面ライダーブレイブ&仮面ライダースナイプ

 

2号ライダーの恋人には、消滅の症状が出ている。

ある日、消えたはずの恋人が2号の目の前に現れる。

消滅したはずの恋愛ゲーム怪人も現れ、恋愛に不器用な2号は苦戦する。

 

その恋人を救えなかった3号ライダーの元には恋愛ゲームウイルスに感染した青年が登場。

3号の恋人に好意を寄せているようだが…… 

 

 

ブレイブ:消滅した恋人への想い

2号ライダー(仮面ライダーブレイブ/鏡飛彩(ひいろ) )は、ライダーになる前、ゲームのウイルスによって恋人の百瀬小姫を失っている。

 

彼女の病気を知った時には、もう手遅れだった。

 

医師になるための勉強に明け暮れる自分を陰で支えた彼女の大切さに、彼女が消滅するまで気づけなかったことを後悔している。

 

スナイプ:ブレイブと患者への想い 

3号ライダー(仮面ライダースナイプ/花家大我)はそのとき、怪人と戦った仮面ライダーだ。


大我は、天才外科医の飛彩によって命を救われたことがあり、小姫を消滅させてしまったことにも責任を感じている。


ところで、大我は普段ヒールを気取っているが、自分の身を犠牲にしてでも戦うタイプの人間だ。

 

実際、ラスボスライダー「仮面ライダークロノス」(=重病のウイルス)の力を使って変身するなど、無鉄砲なところがある。

 

その2人の想いのぶつかり合いと、小姫への好感度を上げなければダメージを与えられない恋愛ゲーム怪人(ラヴリカ/天ヶ崎恋)とのバトルに注目されたい。

 

PART II: 仮面ライダーパラドクス with 仮面ライダーポッピー

 

1号たちの味方であるパズル怪人と音楽ゲーム怪人。

 

消滅した人を救うための手がかりとなる新ゲームに参加することになるが、パズル怪人が悪の黒幕に囚われてしまう。


一方、失踪したゲーム会社社長も裏で力をつけ始め……

 

楽しくゲームをするVS人間に感染して増殖する

PART2の主役であるパズル怪人・パラド(仮面ライダーパラドクス)と音楽ゲーム怪人・ポッピーピポパポ(仮面ライダーポッピー)。


本来、ゲーム怪人・バグスターはゲームの敵キャラであり、また、人間を苦しめる存在だ。

 

でも、2人は人間を苦しめるのではなく、楽しくゲームをすると誓った。

 

ところが、パラドの目の前には、ウイルスは人を苦しめるべきと考える黒いパラドが現れる。


ちなみにテレビ本編では、ハンターゲーム怪人のグラファイトが最後まで敵キャラを貫き、散っている。


怪人のあり方に関する問題にどう決着をつけるかがPART2の見所である。

 

宿主との絆と記憶

1号の味方であるパラドは、1号を宿主とするウイルスだ。

一方、ポッピーピポパポは消滅したゲーム会社社長の母を宿主としていた。

 

悪の黒幕らは、ある理由から彼らを必要としている。

 

ゲーム怪人の力を封じる秘策を持っている悪の黒幕らを倒すためには、宿主との絆が不可欠だ。

しかしながら、1号はある理由から戦闘不能になってしまう。

 

果たして、パラドとポッピーは黒いパラドと悪の黒幕を倒すことができるのか?


黒いパラドを生み出した悪の黒幕の目的にも注目だ。

 

PART III: 仮面ライダーゲンム VS 仮面ライダーレーザー

 

ゲーム会社社長(5号)は最強の力を手に入れ、世界をゾンビゲームに変えてしまった。

 

ライダーたちは満身創痍でゾンビ軍団に立ち向かう。

しかし、ムテキの力を持つ1号は、怪我を負って戦うことができない。 

 

そんな中、コンティニューによって怪人として復活した4号(監察医)が怪人用変身ベルトを手に、立ち上がる。

 

息子の横暴に怒り心頭のゲーム会社社長の父にも注目だ。

 

ゲンム:諸悪の根源

5号ライダーの仮面ライダーゲンム/檀黎斗は、赤と緑の水道屋でおなじみの国民的なアクションゲームがモデルとなったライダー。

 

残機制で命がたくさんあるゲンムだったが、劇場版までで残機が1になっている。

 

テレビ本編では、世界をゲームに変える最凶の計画を実行する過程で、一度倒された。

天才ゲームクリエイターである自らを「神」と名乗るなど、傲慢な性格だ。

 

決して交わることのない2人のライダー

一方の4号ライダー(仮面ライダーレーザー/九条貴利矢)は、テレビ本編である秘密を探っている最中に、ゲンムによって始末された。

 

のちに怪人として復活し、ともにラスボス怪人に立ち向かった2人だが、貴利矢は黎斗を許したわけではない。

 

それに加え、ゲンムは命のコンティニュー*2を推進している。

レーザーは倫理面だけでなく、二度と復活しない「犠牲者」を友人に持つことからも、彼の考えに反対する。

 

2人の関係はどのように決着するのだろうか?

彼らの「命」はどうなるのか?

そして、ゲーム医療の未来は?

 

スピンオフでありながらドラマ『エグゼイド』の終わりを描く今作をDon’t miss it!

 

今作はVシネマ

ここまでざっと各パートのあらすじと見所を紹介した。

この作品を観る上で注意してほしい点は、映画ではなくVシネマであることだ。

 

予算の制約

テレビや通常の劇場作品に比べて表現の制約が緩い一方で、低予算のため、絵的に物足りない部分があるかもしれない。


細かいところでいえば、通話用のスマートフォンの画面が真っ黒であったり、血ノリがやけに鮮やかだったりする。


しかし、ストーリーとしては重要な点がカバーされている。

本質的な部分を見るようにしよう。

 

劇場公開は試食

Vシネマなので、劇場公開が目的ではない。

 

興行として劇場上映を行なっているが、映像ソフトはすぐに発売される。

また、公開が終了したものは、各種配信サイトにて劇場公開と同じ1500円で有料配信されている(2018年3月現在)。

 

上映は各パート2週間・東映系列の劇場のみで終わってしまうが、これはスーパーでいうところの試食である。

 

近くでやっていなくても、できるだけ文句は言わないでほしい。

 

エグゼイドの終わりに刮目せよ

とはいえ、このトリロジーは、仮面ライダーエグゼイドのもうひとつの終わりを飾るのにふさわしい作品だと思う。

 

消滅した人の復活や檀黎斗の処遇など、これまでのエグゼイド作品でやり残したことが全部詰まっている。

 

飛彩と小姫の過去、消滅した患者の肉体をどう再生するかを含め、語られなくてもよいが視聴者が知りたかったことにも言及する。

 

劇場で観るだけでもよいので、少しでもエグゼイドの世界に再訪してくれるとうれしい。

 

(2018/2/24 PART IIの内容を一部修正し、書き足した。)

(2018/3/5 PART IIIの内容を一部修正し、書き足した。)

*1:主人公自身は研修医。

*2:命がけのゲームに負けたり、ゲームのウイルスで消滅した人をゲーム怪人として復活させること。

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