レジェンド・アナザーライダー・アーマーの関係とは?
『仮面ライダージオウ』の第5-6話で、2つのレジェンドライダーに関連する「アナザーライダー」が出現した。
一見、設定が複雑で混乱するが、現実はそうではない。
ここでは、アナザーライダー周りの設定を振り返りつつ、5-6話で何が起きたのかを話したい。
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アナザーライダーが番組を消す
主役ライダーは番組の代表である。
したがって、アナザーライダーに取って代わられることで、番組自体が消滅する。
枠組みだけが消滅するので、登場人物が死んだり、怪人が生き残ったりすることはない。
例えば、仮面ライダーエグゼイドが消滅しても、エグゼイド2話で救うはずだった人は病気で死なない。
ただし、医者やゲーマーとしてのアイデンティティは残っていた。
設定崩壊の度合いは回によって変わるのだろう。
アナザーライダーとは何か?
アナザーライダーは間違った道を進んだ仮面ライダーだ。
タイムジャッカーと呼ばれる歴史修正主義者が、主役ライダー以外の人にライダーの力を与えることで生まれる。
そもそも、仮面ライダーの世界において、正義と悪は紙一重である。
主役ライダーは運よく正義の道を進んだ。
悪の道に走ったアナザーライダーは人を襲うので、排除しなければならない。
アナザーライダーは、誕生した時代にジャンプして、対応するライダーの力を使うことでしか倒せない。
アナザーライダーが誕生すると、番組がなくなる。
番組ごとなくなるので、本来生き残る人が死ぬなどはない。
レジェンドライダーの力を受け継ぐ
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ジオウとゲイツはレジェンドライダーの力を受け継ぐ。
改変された時空の歪みから「ライドウォッチ」が発生するので、主役ライダーから譲り受ける。
他のライダーのライドウォッチを使うと、そのライダーの「アーマー」に変身できる。
ジオウかゲイツがアナザーライダーを倒すことで、世界は救われる。
番組が終了する
ただし、これは主役ライダーが仮面ライダー◯◯へ復帰することを意味しない。
その時代の仮面ライダーがジオウ・ゲイツに変わっただけだ。
ライダーも怪人もいない世界、つまり実質的に番組の終了を意味する。
主役ライダーから力を受け継ぎ、アナザーライダーを倒す。
これによって、ジオウ・ゲイツがその世界のライダーになる。
世界は元に戻らず、番組は終了する。
2つのライダーが混ざった事件
第5-6話では、仮面ライダーフォーゼと仮面ライダーファイズの力を持ったアナザーライダーが登場した。
天秤座の女子高生を襲うアナザーライダー、それはアナザーフォーゼだった。
2011年、フォーゼの力を継承したジオウは、フォーゼアーマーとなり、アナザーフォーゼを倒したかに思われた。
ところが、アナザーフォーゼの中からアナザーファイズが出現する。
実は、アナザーファイズの力が衰えた彼の前にタイムジャッカーが現れ、新たにアナザーフォーゼの力を与えていたのだ。
2003年、ファイズアーマーとなったゲイツがアナザーファイズを倒し、アナザーファイズは完全消滅した。
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倒しても事件が解決しない
ジオウの時空で厄介なのは、事件に関わるレジェンドライダーが2人のケースがあること。
アナザーライダー1を倒しても、因果関係のあるアナザーライダー2が生きていれば、アナザーライダー1は復活する。
今回の場合は、アナザーファイズの力が衰えることで、アナザーフォーゼが誕生した。
だから、アナザーフォーゼを倒しても、事件は解決しなかった。
同時に倒す必要はない?
第6話では、アナザーライダーは同時に撃破する必要がないことがわかった。
本編をよく見ればわかるが、ジオウはアナザーフォーゼに襲われていた生徒を救っているにすぎない。(2018年)
あくまで「同時撃破」の必要はないのだ。
もとい、時間を超えているので、同時ではないのだが……
とにかく、今の段階では、元となるアナザーライダーを倒せば、アナザーライダーの影響はなくなる。
アナザーライダーが2つ目のライダーの力を与えられるケースがある。
その場合、アナザーライダー1を倒しても、復活する。
2つのアナザーライダーを倒す必要はあるが、同時に倒さなくてもよい。
複雑に考えないで
この記事で説明した通り、ジオウとアナザーライダーは番組の置き換えをする。
ネット上には、「◯◯が消えたら××くんはどうなるの?」というような疑問の声が多い。
ストーリーがなくなるので、番組側の登場人物は死なないということを覚えておいてほしい。
細かい矛盾については、多分、製作陣もそこまで深く考えてはいない。
あくまで、レジェンド俳優が出てくるお祭り作品として楽しむのがよいと思う。
ここでは、私なりの解釈を交えながら説明した。
詳しくは、東映特撮ファンクラブの『仮面ライダージオウ補完計画』などを参照していただきたい。