あのタレントも多人数ライダー そしてキャストに新傾向?
『仮面ライダーセイバー/聖刃』はたくさんの仮面ライダーが出る作品。
少人数ライダーの年とは傾向が違ってくる。
どんな俳優が出るのか?
ドラマは混線しないのか?
視聴者の疑問に答えていく。
キャスト:さまざまな俳優が出演
あのタレントも多人数ライダー出身
多人数ライダーは、さまざまなタレントを輩出してきた。
ブレイクの実績としては、以下の例が挙げられる。
- 『仮面ライダー龍騎』の小田井涼平は「純烈」のメンバーとして活動中。
- 『仮面ライダー鎧武/ガイム』の佐野岳はドラマやスポーツ番組で活躍。
- 同じく鎧武で2号ライダーを演じた小林豊は、バラエティやレシピサイトで活躍。
- 『仮面ライダーエグゼイド』に出演の岩永徹也は、インテリ俳優として「プレパト」で活躍している。
多人数ライダーは少人数ライダーと比べ、出演人数が多い。
その中に、ブレイク株がいる確率が高いという表現が正確か。
若手俳優の登竜門にも変化が
ライダーは若手俳優の登竜門とも言われるが、最近は傾向が変わってきている。
直近の『仮面ライダーゼロワン』とセイバーでは、AbemaTVで活躍した俳優が抜擢されている。
AbemaTVはテレビ朝日系のインターネットテレビ局。
その関係で、テレ朝の仮面ライダーに採用されたものと思われる。
昔はミュージカル『テニスの王子様』出身の俳優も多かった。
今は、その役割が配信に移っているようだ。
それから、主役ライダーにはジュノンボーイや賞レースの受賞者が起用されることが多い。
しかし、今回主演を務める内藤秀一郎はジュノンボーイではない。
この点も時代の変化を感じさせる。
珍しいタイプのヒーローが登場
ちなみに、多人数ライダーでは、少人数なら絶対に起用されないタイプのライダーがいる。
セイバーでは、36歳の俳優が子持ちライダーに変身する。
過去にもエグゼイドで、音楽ユニットaccessの貴水博之が変身したことが話題になった。
いずれも、おもちゃが発売されるほどの重要な役どころである。
アイテムを男性と共用にすれば、女性ライダーも登場しやすい。
多人数ライダーでは、女性ライダーは必ずといっていいほど登場する。
セイバーは初期キャストに女性ライダーがいないが、期待は大きい。
スーツアクターは兼役が多数
近年は、変身後のライダーを演じるスーツアクターにも注目が集まっている。
少人数ライダーでは、1人のライダーにつき、1人のスーツアクターがつく。
素人には難しいアクションをスーツアクターが吹き替えたりもする。
俳優とスーツアクターが実質上のパートナーになっているケースも多い。
一方、多人数ライダーでは、そうはならない。
スーツアクターが、出番の少ないサブライダーを兼役で演じることも多いのだ。
そういう意味では、スーツアクターによる演じ分けも見どころになってくる。
(スーツアクターの同じライダーが一緒にいる場面では、代役もある。)
多人数ライダーのキャスト:
出演者が多いので、その中にブレイク株が紛れているかもしれない。
最近のトレンドはAbemaTV出身タレント。
おじさんや女性もライダーに変身する。
サブライダーは一部のスーツアクターが掛け持ちする。
ストーリー:戦う運命 抗う主人公
異なる正義 ライダーバトル
少人数ライダーでは、怪人との戦いが多い。
多人数ライダーでは、仮面ライダー同士の戦いが多くなる傾向がある。
そもそも、仮面ライダーでは正義が1つに収束しない。
チーム一丸となって戦うスーパー戦隊とは違う。
特に、多人数ライダーでは、ライダー間の対立が起こりやすい。
陣営ごとの対立
多人数ライダーでは、対立軸をわかりやすくするため、陣営が設定される場合もある。
チームがあると、
- チームAとチームBの対立
- チームAとチームCの対立
- チームAとBが手を組んで、チームCを倒す
というように、物語の展開がわかりやすくなる。
もちろん、個人間の対立や裏切りも見どころではある。
一部の作品では、仲間だったはずのライダーが敵陣営に寝返るという展開も見られた。
仮面ライダーセイバーでは、ライダーたちがソードオブロゴスという1つの組織に所属するようだ。
この組織は番組終了時、どうなっているだろうか?
退場あり 誰が脱落するかに注目
多人数ライダーでは仮面ライダーの退場がありうる。
これには悲劇性を増す役割もあるし、複雑な人物関係の整理にもつながる。
強化アイテムが出たときや、クリスマス・ゴールデンウィークなどの商戦前にはバトルが激しくなる。
そのとき、どのライダーが退場してしまうのか、注目していただきたい。
応援すれば、劇場版などで復活する可能性についても言及しておく*1。
それ以外に、ストーリーや役者の都合でライダーを一時退場させる場合がある。
あるいは、変身能力を失っても、変身前の役者が出演するパターンもある。
好きな役者・人物が出なくても、ぜひ見続けてほしい。
避けられない戦い 翻弄される主人公
多人数ライダーでは、人間同士の戦いが増える。
ときには回避できたはずの争いで、ライダーが命を落とす。
数少ない良心である主人公は、運命に翻弄されていく。
主人公・神山飛羽真は戦いをどのように見つめ、何をするのか?
彼の動きにも要注目だ。
多人数ライダーのドラマ:
ライダー同士の対立が目玉となる。
個人間の対立もあるが、陣営間の抗争もある。
場合によっては、クリスマスなどに退場者が出る。
主人公は戦う運命に翻弄されていく。
ソーシャルディスタンスと多人数の両立?
多人数ライダーとして、放送前から注目されるセイバー。
だが、この時期に多人数ライダーが撮影できるのか?
大人数が一同に会するとなれば、三密は避けられない。
かといって、人物が少なすぎると、多人数という感が薄れてしまう。
セイバーが成功するか?
それは現場や、撮影スケジュールの調整にあたるスタッフの腕にかかっている。
*1:『仮面ライダー鎧武』では最終回後、劇中で死亡しているライダーが主役のスピンオフ作品が上映された。劇中の特定の時間にあった出来事として、生きた状態で登場している。