疑われるボス 信用される勇者
『レゴニンジャゴー』ドラゴンハンター編の第8話では、登場人物が2人の主君を疑いはじめた。
かたや、スピン術マスターの子孫であるウーとロイドは自分を信じ、仲間に道を示す。
まずは、何があったかを軽く振り返ろう。
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ONI・タイタンの制御とハルミの改心
ミスタケとスカイラーはブラック・ガーマドンの本拠地に潜入する。
スカイラーはブラック・ガーマドンに触れることに成功し、ONI・タイタン*1を操る力を得る。
ところが、ONI・タイタンは動かない。
しかし、ロイドがスカイラーにある言葉をかけると、スカイラーはONI・タイタンを動かせるようになった。
本拠地を倒壊させようとするスカイラーだったが、ブラック・ガーマドンは同じ力で抵抗する。
そんな中、ハルミは本拠地の倒壊を恐れて逃げ出す。
だが、逃げた先のビルにも、ONI・タイタンの魔の手が迫っていた。
ハルミは逃げ遅れた人を助け、そのまま消息不明になる。
スカイラーも闇の力に飲まれ、意識不明になる。
ブラック・ガーマドンはハルミの死を嘆き、憤る。
ロイドもスカイラーを救うために、父を倒さねばならない。
ウーの覚醒とアイアン男爵への不信
一方、ONIとドラゴンの世界では、フェイスが敵に捕まる。
ウーたちもフェイスを助けようとして、そのまま捕まった。
アイアン男爵は力と食べ物で手下を締め上げ、だましているというフェイス。
ONIと戦ったのはウソで、メリュジーナの鎧を手に入れれば、手下も用なしだと主張する。
しかし、アイアン男爵はフェイスが顔を隠して皆をだましていたと苦し紛れに反論した。
そして、電撃を繰り出し、ニンジャたちを攻撃する。
その衝撃でウーは記憶を取り戻し、大人の男性に成長した。
元の世界に帰らせてもらうことを条件に、ドラゴンの鎧をアイアン男爵に渡すことを約束するウー。
でも、アイアン男爵は「フェイスを捕まえたら、仲間の1人を側近にする」という約束を破っていた。
第8話はこのシーズンのキーワードが「信じる」であることを明確に示している。
この話数のポイントを振り返る。
あのときを思い出させるビル倒壊事故
今回のハイライトは、なんといっても、ハルミが事故に巻き込まれるシーンだ。
ハルミはブラック・ガーマドンとグレートヘビヘビの戦いでアパートの倒壊事故に巻き込まれて両親を亡くした。
そして、今、事故に巻き込まれそうになっている親子を見て、情が移る。
ハルミの両親が巻き込まれた事故(シーズン8第7話回想より)
ハルミの住むアパートは、グレートヘビヘビの襲撃で倒壊寸前だった。
非常階段は破壊され、エレベーターで逃げるしかない。
だが、エレベーターは満員で、両親が乗ると定員オーバーになる。
幼いハルミはエレベーターに乗せられ、無事脱出。
両親は上に残り、ビルの倒壊で死亡した。
そのとき、救急隊員は、ブラック・ガーマドンがニンジャの代わりにグレートヘビヘビを倒したことを話していた。
ハルミが巻き込まれた事故
今、子どもの泣き声を聞いたハルミは、階段を下りる前にエレベーターホールに立ち寄る。
同じくエレベーターは満員だった。
ハルミは子どもと両親をエレベーターから出して、階段を下りさせる。
しかし、ガレキが落ちてきて、今度は自分が退路を断たれる。
ハルミはビルの倒壊に巻き込まれ、生死が不明になる。
ハルミは正義に目覚めるか?
ニンジャを恨み、ブラックガーマドンを盲信していたハルミ。
でも、今回の出来事が彼女にとっての転機になった。
そもそも、ハルミは恵まれない子どもたちに食べ物を配っていた。
本当は善い人なのではないだろうか?
果たして、彼女は無事なのか?
正義に目覚め、心を改めるのか?
アイアン男爵のウソ
それに並行して、フェイスはドラゴンハンターたちがアイアン男爵にだまされていることを暴露する。
アイアン男爵はONIを倒し、メリュジーナの剣を手にしたと主張していた。
だが、ONIなど最初からおらず、部下を支配するためにウソをついていた*2。
部下たちはフェイスの言葉を否定していない。
だが、アイアン男爵は部下のひとりを側近にする約束を守らなかった。
ブラック・ガーマドンへの忠誠心が揺らぐハルミ。
アイアン男爵への信用が揺らぐドラゴンハンターたち。
2つの世界で、ボスへの信頼が揺らぐという展開がシンクロしていた。
ウー先生の覚醒、窮地のロイド
ウー先生とロイドに関しても、2つの世界で対比されていたように思う。
未だ覚醒しないロイド
スカイラーが闇の力に取り込まれてしまい、ロイドはブラック・ガーマドンを倒すしかなくなった。
にもかかわらず、ロイドは力を失っていて、ブラック・ガーマドンと戦うことができない。
その一方で、ウー先生は全て(+諦めない心)を思い出し、力を覚醒させた。
その力で、鎖を粉砕した。
弟子を守るため、アイアン男爵と取引をした。
「自分を信じて」 初代スピン術マスターの言葉
でも、ロイドは何もしなかったわけではない。
スカイラーに「僕を信じて」としきりに声をかけていた。
これは若いウーが「自分を信じる」と言っていたのと同じことだ。
ウー先生の教えを立派に受け継ぎ、仲間の力を引き出した。
ロイドが力を取り戻すのは、そう遠くない未来であろう。
ウー先生は自分を信じ、仲間に道を示した。
ロイドも自分の言うことを仲間に信じさせた。
物語はクライマックスへ ブラック・ガーマドンを倒せるか?
次回予告には、ついにドラゴンの鎧が登場。
シーズンはクライマックスに突入する。
果たしてニンジャたちは無事にニンジャゴーの世界へ帰れるのか?
一方、力が戻らないロイド。
スカイラーの力なしでONI・タイタンを止め、ブラック・ガーマドンを倒すことができるのか?