ホビーアニメを観ていたらいつの間にかアホになっていた

現在放送中の子ども向け番組を中心に、アニメや特撮ドラマについて書いていく。毎話「感想」を書くわけではなく、気になった話数や一般的な議論に関する記事を書く予定だ。

スポンサーリンク

【仮面ライダーセイバー】三密を回避した撮影・番組構成に注目 

エンディングテーマで尺稼ぎ 合成も多用

『仮面ライダーセイバー/聖刃』の第1話が放送された。

他作品と違う部分が多く、ネット上ではスーパー戦隊みたいだという声も聞かれた。

 

それもそのはず、新しい生活様式に対応するための試みが多方面でなされている。

三密やロケを最小限に抑えるための取組みに注目が集まっている。

撮影時間の短縮にも力を入れているようだ。

 

一部を紹介する。

  • 変身・必殺技バンク
  • エンディングテーマ
  • アイキャッチ
  • ストーリーテラー
  • 合成の多用

 

 

 

 

変身・必殺技バンク

仮面ライダーセイバー第1話では、バンクが使われた。

バンクとはなんだろうか?

 

例えば、プリキュアが変身するとき、毎週同じ映像を使う。

おもちゃを使った必殺技なども同じ映像だ。

 

同じ映像を使い回す。

高いクオリティの映像を毎週流せる。

これがバンクである。

 

仮面ライダーで多用 特殊効果の合成

一方、仮面ライダーシリーズでは、新撮の映像にエフェクト(特殊効果)を合成することが多い。

仮面ライダーゼロワンの場合、変身時に巨大なバッタが出現するシーンもあった。

予算にも限界があるため、こうしたエフェクトがないシーンや回も多かった。

 

今回は変身後に見得を切る場面と、必殺技に入るときにバンクを使った。

もちろん、必殺技を放つシーンは新撮で、エフェクトの合成もあった。

今後もいい塩梅で使われることを期待する*1

 

エンディングテーマ:仮面ライダーには珍しい

尺ギリギリまで使わないドラマ

今回、視聴者が一番新鮮に感じたのは、エンディングテーマであろう。

近年の仮面ライダーシリーズでは、緊張感ある作風にするためか、エンディングがない。

 

尺の都合で、番組の最後にオープニングをエンディング扱いで流す回はあった。

劇中で挿入されるキャラクターソングなどを、エンディング曲扱いにするシリーズもあった。

でも、映像付きのエンディングテーマが流れたのは、平成以降では2作しかなかった。

 

撮影と尺の都合で1話ではカットされているが、今後はオープニングテーマも入る。

これらの尺を合計すると、2分半を超える可能性もある。

尺ギリギリまで魅せるこれまでのライダーとは大きく異なる。

 

歌詞に仮面ライダーが復活

ちなみに、エンディングの歌詞に仮面ライダーという言葉が復活している。

レコード会社が日本コロムビアからエイベックスに移って以降、歌詞に仮面ライダーという言葉はほぼ入っていなかった*2

空耳で仮面ライダーに聞こえるというものはあったが、明確に仮面ライダーと入っているのは珍しい。

 

CMの入りと明けのアイキャッチ

もうひとつ、従来の仮面ライダーでカットされがちだったのが、アイキャッチだ。

アイキャッチとは、CM入りとCM明けに流す映像のことである。

プリキュアでは毎週流れている。

 

ライダーでは、提供バックで独自の映像を流すシリーズが多い*3

しかし、平成以降ではアイキャッチは使ってこなかった。

CM明けに突然ドラマが始まっていたが、セイバーではそういうことは少なくなるかもしれない。

 

今作のアイキャッチでは、ワンダーライドブックを紹介していくようだ。

どのワンダーライドブックが出るか、毎週注目してほしい。

 

ストーリーテラーの採用

今作には、タッセルというストーリーテラーがいる。

番組の初めと終わりなどに、話の導入とまとめをする。

人物として扱われ、実体がある点ではナレーションと一線を画す。

 

かつて『仮面ライダージオウ』では、渡邊圭祐演じるウォズがストーリーテラーを務めた。

同じようなポジションと思ってもらえればよい。

タッセルの場合は、子どもに紙芝居や絵本を読むように、視聴者に語りかける。

 

1話では、ほかの登場人物のいない部屋で撮影をしていた。

1人で語る分には、ソーシャルディスタンスが保たれていて、よいと思う。

 

ロケに行けない 合成で済ませる

東映特撮では、東京にある撮影所の一角で撮影をする場合もある。

外でロケをするのが難しくなり、仮面ライダーゼロワンでも撮影所を使ったカットが多くなっていた。

 

でも、合成ならロケをしなくて済む。

1シーンのみ出演の役者も、ロケバスに乗せなくてすむ。

東京のスタジオで気をつけながら撮影を進められる*4

 

3話以降は合成もなくなるのでは? そうでもない?

もちろん、1-2話は予算が多い。

今後の撮影でもこうなるかはわからない。

だが、実在するロケ地への合成は今後もこっそり行われるかもしれない。

 

合成というと、CG背景への合成を思いつくかもしれない。

子ども向け番組などのスタジオでも、CGの背景が合成されている。


でも、ニュース番組などで夜景をバックにしたスタジオを見たことがないだろうか?

そうした合成も可能である。

もしかしたら、東京周辺ではないロケ地を使った回もあるかも……!?

 

多人数のライダーをどう動かすか

「三密にならないように撮影しています」

とは言っても、セイバーは多人数ライダーである。

普通に撮影したら、ソーシャルディスタンスを保ちづらい。

 

複数人が出る場面も合成で済ませるのだろうか?

それとも何か別に工夫があるのだろうか?

今後のセイバーに期待したい。

*1:バンクの使用自体は初ではない。瀬戸康史の『仮面ライダーキバ』のように、印象的なバンクがある作品もある。

*2:エイベックスからリリースされたカバー曲で、仮面ライダーが入っているものはある。

*3:スポンサーを読み上げるときに、バックで流れる映像。今作でも、ジオラマにワンダーライドブックが置かれた映像が流れている。

*4:一部のシーンで、踏まれた芝生が倒れているのがわかる。そうしたシーンはロケの可能性が高い。

スポンサーリンク


プライバシーポリシーと当サイトの利用するサービスについて