テレビアニメ・キンプリ 見どころと過去作のつながり
『KING OF PRISM-Shiny Seven Stars-』の全話が先行公開されたので、エピソードガイドとしてまとめる。
思いのほか過去作を前提とした描写が多かったため、過去作との関連性にも触れる。
ダンスパートの「プリズムショー」は、各話数の最大の見どころである。
基本的に、各話数はプリズムショーに向かって収束する。
第1-9話は各話の縦軸のつながりがあまりなく、単独のエピソードとして楽しめる。
気になった話数だけ見ていただくことも可能だ。
第1話 虹を越えたその先に
テレビシリーズのイントロダクションである。
エーデルローズが新校舎に移るが、その裏では悪の陰謀が渦巻いていた。
賞金1000億円をかけた新大会「PRISM.1」の開催が宣言される。
仲間たちは借金返済のため、闇の組織・シュワルツローズに挑む。
この回では、先輩ユニット・Over The Rainbowによるプリズムショーがある。
字幕に声を当てるプリズムアフレコは、みんなでカラオケボックスなどで楽しもう。
【キンプリ】初見向け『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』の説明
第2話 太刀花ユキノジョウ いざ、参る!
歌舞伎役者・太刀花ユキノジョウが演技のことで悩む。
その背景には、親の出自に関する重大な秘密が隠されていた。
過去作は、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』と『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』さえ見ていれば楽しめる。
プリズムショーでは、歌舞伎の演目を大胆にアレンジしたプリズムジャンプが披露される。
【キンプリ】第2話 太刀花ユキノジョウの衣装がすごい 歌舞伎を取り入れたショー
第3話 香賀美タイガ 祭りなら!俺の中にある!
ねぶた祭りに参加するため、香賀美タイガとエーデルローズのメンバーは青森へ帰る。
仲間たちは、タイガの家族からタイガとストリート系プリズムショーとの出会いについて聞く。
『プリティーリズム・レインボーライブ』のある話数の裏側で起きていたことを描いた回だ。
プリズムショーでは、タイガが祭りの衣装をまとい、「プリズムショーとの出会い」を表現する。
【キンプリ】第3話 香賀美タイガ編 レインボーライブの予習は必須!
第4話 十王院カケル 愛と共に翔ける
財閥の御曹司・十王院カケルがマダガスカルに左遷される。
開発の方針で現地社員と対立したカケルは、自らの過去を語る。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』とつながる箇所もあるが、視聴の必要はない。
プリズムショーでは、天然ガスが出る。
【キンプリ】第4話 十王院カケルが左遷 マダガスカルは架空の国です
第5話 THE シャッフル ジョージの唄
高田馬場ジョージは口パクアイドルで、芸能人との女遊びをもみ消している。
彼のゴーストシンガーである池袋エィスは、ジョージの驚くべき過去を聞かされる。
ジョージが「悪役の手下」であるという前提さえあれば、過去作の知識は不要である。
4話とつながるシーンがあるものの、5話の本筋とは関係ない。
プリズムショーのシーンはCGではないが、手書きならではの表現もある。
【キンプリ】第5話 高田馬場ジョージの過去を知った池袋エィスは……
第6話 鷹梁ミナト 心は大っきな太平洋
寮で料理を作る鷹梁ミナトは、祖父から家長の役割を期待されていた。
父の口から、ミナトという名前に込めた本当の想いが語られる。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』で意味深に挟まれたシーンの背景も明かされる。
プリズムショーでは、地元・静岡らしい演出とジャンプに要注目だ。
第7話 西園寺レオ 心の花を咲かせましょう
西園寺レオが、性のことでいじめを受けていた過去が明らかになる。
エーデルローズは文化祭の美男美女コンテストに出場することになり、レオがアイデンティティを表現する。
『プリパラ』へのオマージュが強いが、見なくても楽しめる。
プリズムショーでは、レオが家族にメッセージを伝える。
第8話 涼野ユウ アイアムゼウス
曲作りのため、エーデルローズメンバーが合宿をする。
曲を作る涼野ユウは、遊び呆けているメンバーに苛立ち、姿を消してしまう。
『プリティーリズム・レインボーライブ』のメインキャラの弟という立場もあり、この回では前提がかなり省略されている。
プリズムショーはレインボーライブを彷彿させる演出がある。
ジャンプの内容も、レインボーライブを見ないと意味がわからないかもしれない。
【キンプリ】第8話 涼野ユウ回 レインボーライブとキンプリを結う
第9話 大和アレクサンダー THE CHARISMA OF STREET
大和アレクサンダーがストリート系プリズムショーを始めたのは、「黒川冷」に憧れたためだった。
しかし、アレクが冷と出会ったのは、冷が神奈川周辺で暴れまわっていた頃であった。
『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』が前提となる回だ。
プリズムショーは特定の年代には特にウケる内容となっている。
PRIDE the HEROと対照的な演出がある。
第10−12話 一条シン・如月ルヰ三部作
これらのエピソードは、『KING OF PRISM』の映画2本を前提とした三部作である。
一条シンと如月ルヰの正体が暴かれる。
1-9話とはまったく毛色が違うため、ここから見るのはおすすめしない。
10話のプリズムショーは楽しめる内容だが、11-12話は呪術的な側面が大きい。
12話のプリズムショーは、歌とダンスとジャンプがついたものとしては、過去最大の7人ユニットとなる*1。
【キンプリ】第11話 一条シン回 プリズムの使者・シャイン覚醒
過去作、どこまで見れば?
ファンとしては、
- 『プリティーリズム・オーロラドリーム』
- 『プリティーリズム・ディアマイフューチャー 』
も見ていただきたいところだ。
だが、全部を見るのを強制してしまうと、視聴のハードルが上がってしまう。
今作をできる限り理解したいという方は、直接的につながる
- 『プリティーリズム・レインボーライブ』
- 『KING OF PRISM by PrettyRhythm』
- 『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』
をぜひ見ていただきたい。
たびたび挿入される小ネタをどうしても理解したい方は、
- 『プリティーリズム・オーロラドリーム』
- 『プリティーリズム・ディアマイフューチャー 』
- 『プリパラ』
- 『アイドルタイムプリパラ』
- 『キラッとプリ☆チャン』
などを見ていただければと思う。
繰り返しになるが、一部の回は前作までの前提なしで楽しめる。
前提のある回も、わからない部分があるだけなので、視聴は諦めないでいただきたい。
*1:ディアマイフューチャーとレインボーライブの終盤を除く。